結構混んでいる感じだったので、さすが人気のと思いつつ少し急ぎ目で受付に行く。
僕の前に一人女性が受付をしていたので、管理人のお兄さんは僕の番になった時
「先ほどに言いましたが、、」
と説明を省略し気味にしゃべった。
まあ、確かに聞いていたし決まり事なんてどのキャンプ場も同じだ。
料金が250円だからいいんだけど。
テントを建てる場所に刺してくれと番号の入った旗をもらう。
受付を済ませるとテントの張る場所を探す。
1泊目、2泊目と最高の場所を取ってきたので今回もぜひ良い場所で過ごしたい。
海、山、と来てラストは湖。
なるべく湖岸がいいのだけれど、どうも埋まっているようだ。
だけど一番奥にすごく良い場所が一つ空いてた。
多分、ちょうど誰かが出て行った後のようだった。
誰も来ないのはわかっているがダッシュで目印にもらった旗を刺しに行く。
後ろには夫婦のキャンパーがいたが十分な距離があるので大丈夫だ。
3回くらい駐車場の車を往復して完成。
時間を計ると50分くらいで終えた。
さすが3日目ともなれば流れる様に作業が進んだ。
タープも今回が一番美しい。
タープを建て終えて少し残った荷物を車から取りに行った時、後ろの夫婦の旦那さんが
「ほう〜キレイに建てたな〜」
と言ったのが遠くで聞こえた。
「どれどれ〜、あらホントにキレイね」
と奥さんも言っていた。
ちょっと嬉しかった。
確かに今回のこのロープの角度や張り、バランス全てに自信があった。
キレイに建てるにはペグを刺す土質も影響してくる。
完璧に打ちたい部分にペグが刺さらないとそれだけで角度を妥協してしまう事になる。
今回は森の中という事もあって、刺さり具合が弱すぎ、かといってしっかりとしたホールド感もあり最高だった。

これがテントからの景色。
木の間から然別湖を眺めれる。
9月下旬ではあるが辺りは落ち葉でいっぱいだった。
紅葉の最盛期はきっとすごい世界になっているに違いない。
今回たき火にする木を足寄の町で探したのだが、売っている所を見つける事ができなかった。
仕方が無いので近くに落ちていた大きめの木を燃やした。
でもやっぱり少し湿気っていて大きいたき火にはならなかった。
夕食はトマト缶を入れて豚肉とか余った野菜、チーズなどを加えて少し洋風のものした。
すごく美味しかったけど3日目の疲れもあり食欲もそんなに湧かない。
そして夜はかなり冷えた。
持ってきた上着を何重にも重ね着して、ズボンの下にタイツも履いた。
だから早々にテントに入って前室で換気をしながら残りをガスで調理した。
電池に余裕がなくなって圏外という事もありiPhoneのをあまり見れなくなった。
寝るまではまだ時間があったのでコーヒーを飲みながら一冊だけ持ってきた本、「吉野 弘 詩のすすめ」を読んだ。
改めて思ったがいくら読んでも紙媒体は電源の心配をしなくていい。
静かな詩の世界に浸っているとボロンボロンとギターの音が聞こえてきた。
どうやら誰かがミニライブを行っているらしい。本当なら他のキャンパーに迷惑なはずだが、意外とそうは思えない。
森の奥深くの炊事場で夜通し開催されてる小人達のカラオケ大会と思えてきた。
メルヘンな詩の世界に昨日Kさんから聞いた羅臼の記憶が混ざる。
3日間の疲れがどっと出て目を閉じたらすぐ意識が遠のいた。
今夜は冷えそうだからカイロを寝袋にたくさん入れて寝た。
続きます。
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