僕も委託頒布させてもらっている北海道コミティアに行ってきました。
同人とかコミティアとかいう存在を全く知らなかったので、会場の熱気と規模の大きさに圧倒されてしまいました。
コミティアという大きい同人誌サークルが北海道でやるのは初めてらしく、売る側も買う側も少し緊張しているようでした。
僕は委託で会場のスタッフに他の作品と一緒に頒布してもらうものです。
この「頒布(はんぷ)」という言葉も「販売」という商業的な臭いをさせない為のものだそうです。
もう一つ直接頒布というのは机の上に自分の漫画なり小説なりの作品を置いて、自らお客さんと売買?(こういう言い方も商業的でよくないかもしれない)をするのです。
その直接頒布をしている方々のハートの強さといったら本当に敬服します。
ほとんどの方が下向き加減でスマホをいじっていましたが、中には何も見ずにただただ正面を向いてる人もいて、「作品」と「自分」という、このもろい2大ナイーブを包み隠さず見せていました。
そして皆さんどちらかと言うと内向的な方々だと思うので本当に勇気ある行動だと思います。
買う方も買う方ですごく緊張します。
まず中身を見なくてはならず、その中身を見た後で買わないで去るというのは結構きびしいです。
かと言って同情心で買うの失礼にあたるし、少し欲しいなって物もあったのだけど、結局なにも購入できず仕舞いでした。
ただそういう人の為に見本の本は大きいステージの上にあり、そこで確認できます。
一通り見ましたが、一人一人作品の善し悪し関係なく、思いが詰まっているので軽い気持ちで読む事ができませんでした。
一応、このコミティアはエロが禁止なので猥雑なものはありません。
なので結構、恋愛よりも何か自分の主義主張のようなものが少ないながらも目立っているように思いました。
もっとナンセンスなものや、ぶっ壊れているものを期待しましたが、ほとんどそう言ったものは無かったです。
もちろん全部見た訳ではありませんが、男同士や女同士の恋愛ものが多いように感じます。
おそらく異性同士は非商業的なこういう所では面白くないのかも知れません。
小説もけっこうあって、普通に販売している文庫本と何ら遜色がない感じで製本されているものもありました。
小説なんてパラっとめくっただけは何がいいのかわからないので、買うのは難しいと思います。
なので漫画よりも小説本はどれだけの人の理解が得られるのか、少し興味があります。
僕のライアーアイラもありました。
ありがたい事に何冊か売れていました。
けっこう立ち読みしている人もいて嬉しかったです。
この作品もわずかですが旅立っていったと思うと、意義あるものになりました。
今年はこの漫画に膨大な時間を費やしました。
休みの日もかなり潰しました。
でも会場で自分の作品がひっそりある光景を見て、また少しやる気が出ている次第です。