2013年8月30日金曜日

ソロキャンプinポロト湖 2

続きです。


お昼過ぎにようやく目的地へ到着。


着いたと思ったらここから山道を2kmも行く。
ほとんど一方通行の道なので、前方から車が来ない事を願いつつ気をつけながらも少し急いで進んだ。


駐車場から少し離れた所に受付のロッジがある。
僕の前にいたおばさんが毎年来てるから説明いらないって連呼していた。
僕の番になって、ルールが一通り説明された後、今日は混んでいて、これからも大勢くると言われた。
一応このロッジには有料だけど休憩所やシャワー室があった。


釣りができるか見てみたが、この小川を上流まで歩いていくのかな?
いずれにしても今回はそんな所まで冒険できない。
実際ここにくるまで少し疲れていた。
だけど軽い興奮状態なので気にならない。


これがキャンプ場の全体図。
ポロト湖から樽前山まで繋がっている。


車で運べるのだが、荷物をおろすと遠い駐車場まで戻さなければならない。
この道が完全なる一歩通行で車が来たら、どちらかが相当バックしなければならない。



だから、急いで物をおろして、対向車が来ない事を祈りつついちかばちかで引き返す。
僕の小さい軽自動車でも結構ギリギリの道幅だったので、他の大きめの車はどうやって入ったのだろうと思った。


とりあえず、車の問題は解決したので、ほっとしたんですが、次に場所をどこにするか迷った。
できるだけ奥の方で静かにやりたかったので、一番奥に組み立て始めると、ものすごい蚊がよって来た。
それも飢餓状態のワイルド個体。
あっと言う間に何カ所も刺されて、右の腕を気にしていると左の腕に3匹止まってたのを見て、ゾッとした。


おそらくササの葉に近いからだと思って、慌てて移動した。
荷物はバラバラでまとまとまりがなく、何往復もした。
それでも蚊から逃れる事ができなく、逃げるようにどんどん人の居る方に移動。
すっかり汗だくで、虫除けスプレーも一時は効くんだけど、汗で流れてしまう。
蚊は汗と二酸化炭素に反応するので、どうしよもなかった。


幸いな事に晴れ間が見えてきて、テントは張りやすかったのだが、蚊だけは相変わらず、もう半分あきらめて作業に移った。


帯広で一度組み立てのをすっかり忘れて、やけに時間かかった。
あまりにもうまくいかず、本当にくじけた。
周りはガヤガヤ楽しい声が聞こえてきて、僕は蚊にさされながら汗だくでテントを設営している状態はかなり堪えた。。。


説明書が見つからず、iPhoneで検索したところ、親切にもPDFで掲載してくれている人がいた。

これを見てからはどんどん解決していったので、楽しくなった。
このソロキャンプ、精神状態は終始この「本当にイヤになる」と「この面倒が楽しい」を繰り返していた。


何とか完成。
入り口の向きが気に入らなかったり、もうちょっと水平な所にしたりと試行錯誤があった。
今回は雨も降る可能性があったので、外のヒモでピーンと張った。
タープがあればもっと快適なんですが、できるだけ荷物は少なくしたいので、極力なしでやりたい。

ここにきてイライラはかなり収まった。
でも一人なので、とにかくやるしかない。
自然の中ではイライラするだけダイレクトにあらゆる危険が隙間をついて入ってくる。

少し離れた家族連れの親が子供を叱る怒声がかなり怖かった。
親父も怖ければ、母さんも怖かった。
致死量を越えている怒り方で、イライラしているのが伝わる。
周りも嫌な気持ちになるので、もうちょっと何とかしてほしい。
時々、夫婦喧嘩もしていた。
やはり特に親父の怒り方は尋常じゃない怖さで、早くビールか食い物を与えたくなる。

とにかくやっとソロキャンプがスタートした。

続きます。






ソロキャンプinポロト湖 1

前回、お盆休みでやったソロキャンプが妙に忘れられなくて、早速週末にまた行ってきた。
そんな、妙に冒険心をくすぐられる季節なのです。


前日の金曜日に5号線にあるスポーツデポに寄って、以前経験して足りなかったと思うものを購入。
・椅子
・下にひく銀マット
・クーラーボックス
・もう少し明るい電池のランタン
・ガスバーナーとガス缶
・虫さされスプレー
・その他もろもろ
など買うと1万円くらいふっとんだ。
まあ、それでも安い遊びだと思います。

次の日、土曜の早朝にワクワクしながら用意をして出発。
まるで遠足にいく小学生だ。


目指すは色んな候補が上がった中で、道南方面。
道内全域大雨警報が発表されていたのですが、道南のとりわけ白老は雨のマークがなかったので選んだのですが、真っ黒い雨雲が遠くに見えてどうなるか不安でした。



苫小牧付近で苫小牧ベースボールクラブなんて書かれたバスを発見。
こんなバスを一台買って遠征に出かけるくらい力はいっているんだ。


36号線をひたすら走る。
この36号線ってススキノから室蘭まで北海道の右下のヘリを太く繋がっているとは知らなかった。
車で1時間くらい走ったところで雨雲がグングン辺りを覆ってきた。


スコールの様な土砂降りが降っては晴れるを何度も繰り返す。
トイレと朝食の為に道の駅へ。


この道の駅ウトナイ湖と隣接していて、ちょっと見に行った。


初めて来たが説明の看板を読むと、かなり色んな種類の渡り鳥が飛来するらしく、シーズン期はさぞ賑やかな事なんだろう。


山がある訳でないので、少し景観的には物足りない湖だと思った。


さらに少し進み、国道沿いにあるユニクロへ。


替えのTシャツを持ってくる事を忘れたので、


ただでさへ安いのにさらに安くなったものを購入。
だけど今日1着、明日1着なんて感じで考えていたが、1着しか買わなかったのを後から後悔した。
この時4着くらい買っておけば良かった。



パンツもついでに買おうと思ったら、こんなコラボが。


モンハンのパンツも購入。
あと半ズボンも買った。



着替えの悩みもなくなり、また白老に向けて走る。
途中、営業しているのかどうかあやしい、むき出しの銭湯を発見。
あのベンチはそれほど古く見えないのでやっているのかな?
とにかく歴史がむき出しだ。


少し晴れ間が見えてきた所で国道沿いにある、お宝鑑定館を発見。


鉄人28号がお出迎え。
中は万代と似ていたが、エロコーナーがかなり規模を占めていた。
いつもだったら入らないんだけど、旅の途中なのでそんな恥ずかしさもなく見て回った。
大人の道具の品揃えが半端なく、もちろんこれだけの需要があるからなんだろうけど、このジャンルだけは不景気が関係ない。


隣接している複合ショッピングセンターでさらにキャンプで足りなそうなものを買い足す。
もともとはカウボーイだったみたい。


100均でタオルとか細々したものを買っていると、こんなのを発見。
カラスの死体を思わせるビニール。
よく本物の死体をつり下げて寄ってこなくさせるのはあるが、いくらビニールとは言え、見た目良くない。
僕的にはカラス達に是非、このトリックを見破ってほしい。


いずれ釣りもすると思うので、ここも見てきた。


1,500円くらいでとりあえず真似事みたい事は出来そうです。
と言うかこれで十分かも。


フライ専用のものも探したけど、ここにはありませんでした。
あの竿は釣りに行かないでインテリアとしてもカッコいいから将来買うかも。


さらに隣接しているスーパーで買い物。
食料は余したくないので、かなり考え込んでしまった。


とりあえず悩んだあげく厳選したものをチョイス。
こういう一つ一つ考えるのだけでも面白い。
トータルこのショッピングセンターで5,000円近くも使った。


続きます。

2013年8月29日木曜日

お盆の出来事 11

続きです。


実家を出発する朝、前回に買ってきてあげたiPod専用ステレオの使い方が案の定わからなかくなって、使ってないようでしたので、、。



手順と間違えて違うボタンを押してしまった時の対処など、全て書き込んだ紙を作成。
おそらくこれでもうまく使えるかどうかあやしいですが、、、。
母さんはまだまだ元気そうで、安心した。
母さんも僕が元気そうで嬉しかったと言った。

朝の9時くらいに出て寄り道せず、高速を使わずひたすら石北峠を越えて行った。


旭川で時間に余裕がありそうだったので、美術館に寄った。


ダリ展だと知って正直つまらなさそうだと思い、行くのを迷ったが、旭川まで来る事もなかなかないので重い足を運ぶと、入り口にかかっている序文がその気持ちを見透かした様に言ってきた。

「ダリと聞いて、奇想天外な絵や奇抜な行動、演出の印象で、その奥にある真の芸術性や才能について理解されていない方が多い、、、云々」

文章は違うが、このような事が書かれていて、確かにダリってまともに見たり理解しようとしたことなかったと思い、まさに図星だったので反省した。

入り口の文章の言う通り、この天才をあまりよく知らなかった事を会場の奥に進むつれ感じた。
今回は版画がメインでダンテの神曲の挿絵がズラーっと飾られていて、初期の作品にはまだ足の長い象とか融けた時計とかは出てこないのだが、その片鱗はあって異形な人物像がほとんど。
グロテスクながらも美しい、それは確かな描写力が裏付けされてるこそだと感じた。
多方面の才能をみせて、科学的に不老不死を本気で考えていたり、奇抜なオブジェ、文章や後年には映画など、その才能はジャンルを軽々と越えてダリになっている。

ただ多才だっただけに、どれも突き詰めれていないのは印象にある。
そしてやっぱり申し訳ないが、そんなに好きにはなれなかった。
でもかなり見方は変わった。
とんでもない大傑出した人物である事はしっかりわかった。

夏休みもあってか人が多くて、かなり窮屈な思いした。
一組のカップルが傘を会場内に持ち込んでしまって、係員に注意されるとかなり不機嫌になっていた。
千原ジュニアがガムを噛んでいる事を注意されて驚いたという事を話していたけど、地方の美術館が扱うには大きすぎるビッグネームの時は神経質にならざる負えないと思う。


帰って母さんが作ってくれたオードブルの様な弁当を食べる。
僕が雨の中でBBQで焼いた肉も入っていた。
これを少しずつ小分けで食べて3日間はしのげた。


久しぶりの出社、そして以前紹介したおたんこなすに芽が出ていたんですが、その後枯れて抜けてしまい、今日にはとうとう諦めて土を捨てました。
また気が向いたら買ってこようと思います。

このお盆休暇シリーズがまさか11回もなるとは思わなかった。
まあ、それだけ妙に充実してた様な気がする。
あれから2週間が過ぎて、今となってはすっかり遠い過去のもとなりましたが。

そしてやっぱりお盆を過ぎると少し秋の気配が漂ってます。
まだもう少し暑さも続くと思うので、たくさん外で遊びたいと思っています。




2013年8月28日水曜日

お盆の出来事 10

続きです。



今回もセワポロロを買うためにこの店へ。
僕はセワポロロの大きい方しかもってなかったのですが、北方資料館の本物を見て、背が低いのと対で並べるのが、正しい事を知ったのでもう一つ買いにきた。


店内は相変わらず、しんとしていて、しばらく待っているとノソノソとご年配の奥さんが出てくる。
そうして、セワポロロの並んでる陳列棚に前に来て物色しながら、奥さんと話をしていると、これまたノソノソっとご主人が出て来る。


わりと以前来た時の記憶があり、商品が変化しているのを見ると、そこそこ売れている事がわかる。
今回、ここに2度来ました。
初めは自分のものだけを買いに来たのですが、帰る日にもう一度寄って、友達の分も買いました。
なのでトータルでセワポロロをかなり買っている訳です。
一体が木の種類にも寄りますが、約2,000円前後。
初めこの値段を聞いてかなり安いと思いました。


ご主人が庭先のブルーシートに覆われている丸太を指差して、あの木を3年寝かせるんですと言った。
3年くらい寝かしてからでないと、木が割れてしまうそうです。
そしてセワポロロの首回りに巻いている毛はアザラシの毛だそうで、これがかなり高価らしいんです。
ちょっとした切れっ端を購入するのに5万円かかるそうで、儲けなんてないに等しいそうです。
僕は5,000円の価値は十分あると思うんだが、無印に依頼されて時はいくらで作ったんだろう?
アザラシの毛以外のもので済ませれないんですか?と聞いたら、だってそう書いてあるんだもんと言われた。
「そう書いてある」と言うのはきっとウィルタ族に関する何らかの本や資料を見て言ったんだと思うんだけど、その資料は簡単に手に入らなくなっている。

ウィルタ族は戦時中は日本軍でソ連に対するスパイ活動などで従事していらしいが、戦後シベリアで強制労働させられ、生き残りや樺太から退去した人達が網走に移住してきたそうです。
でも、戦後賠償で日本軍に加担していた外国人扱いを受けて、補償の一切を受けれなかったそうで、そのあと時間をかけて有志とともに国に何度も訴えかけて、裁判も起こしたそうですが、認められなかったそうです。

記念館みたいなものもあったらしいが、来客数の減少でなくなったらしい。
ささやかですが、ウィルタ協会なるものがあって季刊誌を発行しているらしく、そこで情報を得る事ができます。

そんな感じなので奥深くこの人形について理解する事は困難になっている。
一応「セワ」とはウィルタ族で神をさし、家や狩猟の安全を願う神像だそうです。
そこまでは大体予想はつくんですが、あの頭にある角や2体1組、細かい装飾品、風貌については謎だらけです。
角に関しては、ウィルタ族の語源がトナカイから来ているらしくトナカイの角に関係があるかも。。

現在ウィルタ語を話せる人は数える程度しかいなくて、消滅寸前言語に分類されいるそうですが、北大の名誉教授の尽力によってウィルタ語の辞書があるそうです。
なので、しゃべれる人は確実にいなくなるけど、かろうじて記録には残せたって感じです。
そしてさらにかろうじて、無印で全国的に知られ、このご主人が作った愛くるしいオリジナルのセワポロロによって、僕はここまでウィルタ族に関して知識を得ることができたのだから、民族の守り神が最後の光を放ち、こういう形で歴史を守っているのかも知れない。


そんなウィルタ族の話をしていたら、レジが壊れていて会計できなくなっていた。
以前来た時は古いものでかなり年期の入ったものだったんですが、新しいもの替えたとたん壊してしまって、直し方がわからないらしい。
僕も中を開けて見て色々みたんですが、さっぱりわからなかった。


仕方がないので手書きで領収書?をもらった。
ご主人は話に夢中でなかなか手が動かず、奥さんに怒れていました。

今度はセワポロロ以外の購入も考えておきます。
いつまでもお元気で頑張って下さい。

続きます。
次でラストです。



2013年8月27日火曜日

お盆の出来事 9

続きです。

3日目は早朝から女満別の野菜直売所へ。


開店と同時にかなりの車が集まって来た。


スーパーより4〜5割安いです。


とにかく、客の方も農家みたい人が農家から大量に買い取って行く感じに見えました。
車の後部座席にぎゅうぎゅうに押し込んでいるくらいで、商品の値段が安いんで労働に近い感じ。
きっとご近所さんの分もまとめて買っているのだろう。


帰って来て、毎朝の行事、仏壇に添える米タワーを作ってお供えする。


これが、お父さんには申し訳ないけど、結構めんどい。
考えた奴誰よって思う。
なにもタワーにしなくてもいいじゃないの。


そして朝ご飯、と言っても夕飯もこんな感じです。
肉はありません、魚と野菜だけ。
でもこれがウマくて、ごはん3杯は毎回食べてました。
帰って来て2kg太りましたが、もう仕方がない。



お昼頃に北方民族博物館へ。


前も来ましたが、母さんにも見せたくて連れてきました。


そこでこれを発見。
前は気づかなかったけど、これはセワポロロ。
でも表記にセワポロロとは書かれておらず、ウイルタ族とだけ書かれていた。


このセワポロロ、実は幸せをもたらすと言われているだけで、詳しい事がわかりません。
今度のあの木彫りの店主に聞いてみよう。
これを見てわかる通り、2体で1対って言うのがわかりました。
頭の角みたいなものが2本と3本、そして背も違います。
この背の違いは男女を表しているのと思うのが普通だけど、違うかも。
それに、本物は何か知らんけどやけにリアルだ。


これは3本角の方が背が低い。
これも2体で1対。


僕が買ったセワポロロはあのおっちゃんのオリジナルだとわかった。
だとしたら、あんなに愛くるしい表情にしてセンスある。




あと別コーナーで、植村直己が南極で使ったテントとソリが展示されていた。


僕も今回初めて一人キャンプでテントを張っただけで、何かとんでもない冒険をした気になっていたが、前人未到の南極大陸を一人で行くとは想像を絶する。
映像もあったが、氷が割れかかっている上を犬ゾリが猛スピードで駆け抜けていた。
まわり一面真っ白、どこに目的を定めればいいのかわからない。

何か昔読んだ事あるが、一度このソリが沈没して、ここで終わりかと思って待っていたら、奇跡的に理由はわからないが浮き上がって氷上に飛び出して助かったと言う。



誰も教えてくれない、毎秒、自らが作り出すアイデアや知恵で乗り切っていたと思う。
ロープの結び方一つにしても、おそらくとんでもない発明があったりしたと思う。
昔は何にも感じなかったが、このテントとソリを見てドキドキした。
ランナーズハイならず、アドベンチャーズハイになっていたのは、この実物を見て少し伝わって来た。


その後、網走美術館へ。


写真家、戸川覚さんの展覧会。
北海道の自然、アイヌ、チベットの写真が迫真で迫ってくる。
全部かなり大きい写真で、やっぱり写真の展示は普段見られない大きさで見せてほしい。
鹿の毛並み、1本1本まで本物以上に見せてくれる。
中でも雑踏の中、行き交う人々の足下でひざまずき、祈りを捧げるチベットの老人が印象的だった。




昼飯を僕が好きな寿司や「寿安」へ。


この並セットは800円で一番安いんだけど、タコとイカとサバが入っているのでこれが一番いいんです。
僕はここの寿司が一番ウマいと思う。
札幌でもここまで美味しいの食べた事がない。
昔、親父が小樽の高い寿司を食べたけど、寿安と比べものにならなかったと言った。

観光客がきてカウンターに座り、大将に色々尋ねていた。
その話でここが網走で一番古い寿司屋だと知った。
今度年末に帰ったらまた来たい。


その後、帰って炭をおこし、BBQの用意。
兄貴家族が水族館を見た帰りに寄ると言ったので、待っていたけど、雨が降って来て、結局僕が庭で焼いて、窓から焼けたのを渡すと言うスタイルになった。
昔は家族4人、ここで父さんが作ったドラム缶を半分にしたお手製の肉焼き台で、良く肉を焼いた。
雨が降り始めたのわかっていたけど、ちょっと懐かしくなってやったのもある。

続きます。