2ヶ月に一回くらいの割合でココイチのカレーが食べたくなります。
夏野菜カレーにハンバーグを加えた。
まるたけライン
★★★★★★★
星7です。
ハンバーグを入れたカレー、おいしくないはずがない。
思えば初めて食べたものでない限り、まるたけライン★7越えは当たり前かも。
わざわざ★5のものを注文するはずがない。
久しぶりにイニシャルDを読みながら食べた。
本当に久しぶりだったけど、面白かった。
やっている事はほとんど変わってなかったが、熱量もダウンする事なくキープされていた。
公道レースという、本来かなり問題のあるテーマを扱っているのだけど、スルーされているのが不思議だ。
猛スピードで狭い道を駆け抜けるシーンが延々と繰り返される。
ほとんど違いなどない、抜いたり抜かれたりもない。
何ページも車2台だけ。
だけどその合間にちょこちょこ車にかける思いや、本気にさせざる負えないセリフがレースのスピードと同じようにどんどん脳に注入されてくる。
ちょっとしたサブリミナル効果があるかもしれないが、夢中になって読んでいると手元のカレーもすごいスピードで冷めて行く。
この漫画、どのレースも終わったら、そこは勝ち負けよりも何か大きなものを得る形で終わる。
決して恨みつらみを残さない、すごくフラットな爽快感が漂う。
まず公道でいくら速くなっても基本「ムダ」っていう考えが大きくこの物語を包んでいる。
将来レーサーになるわけでもなく、せっせと貯めたお金を車につぎ込み、死の間際まで走る姿に何か切なさが漂う。
その空しさを補うために湾岸ミッドナイトにしてもそうだけど、ちょっといい年齢を越えた40〜60歳くらいの大人を登場させて、真実味ある言葉を吐かせ、絶対しらけさせない様にしている。
車に身銭を使って趣味の範囲を大きく逸脱しているし、何より公道を爆走するのだから、他人の人生を奪ってしまうかもしれない。
もし別の角度から見たら、クズと言ってもいい大人だ。
でもそのクズ達に何度も何度も熱い言葉を言わせる事によって、読者に罪悪感を植えさせず、カッコイイという感じに持って行ってるが、僕はそのかっこつけたちょい悪親父達がしゃべればしゃべるほど、格好わるくみえてしまう。
どうせなら若者の熱情だけで押し切った方が潔い。
そしてガードレールにぶつかって死んで欲しい。
こうなるよって、こういう風に皆に迷惑かけるよって。
と言う風にちょっとバカにして読み始めるのだが、読み進めていくとズブズブこの世界にハマってしまう。
身を削るギリギリの戦い、誰もが憧れる空間かも知れない。
延々に繰り返されるバトルの描写によって、何が間違っていて、何が正しいのか、目的はなんなのか、カッコイイのか格好わるいのか、そんな事はもう芸能人の浮気や二股ぐらいどうでも良くなる。
現実から少し違う位置に立たせてくれる、そんなトリップした感じにさせる「麻薬漫画」というジャンルを確立したのではないか。
ちなみにギリギリの戦い、その体験は僕の場合10kmくらい走れば体験できる。
お手軽な体です。
連載が終わってしまうとは知らなかったが、週によっては4ページとかで終わる時もあって、色々編集部とあったのだろうな。
面白い漫画だった。
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