2011年12月24日土曜日

R.E.M.

R.E.M.が9月に解散した。

高校生の頃から聞いていたが
18年僕の中でNo,1であり続けたバンド。
曲を聞いていて、
無意識に涙が出た事も何回かある。

そんな思い入れの強い存在だが、
解散に驚きはほとんどなかった。
失礼な話だが、やはり何となく
僕の中でも終わっていたのかも知れない。

そして一昨日出たベストアルバムを
1曲、1曲年代順に丹念に聞くと
18〜36歳のいわゆる青年編の
自分史のページがめくられていくようで、
苦くも楽しめた。

R.E.M.が好きな理由は
まずはマイケルスタイプだが、
何より、一番好きなバンドとして
選択した事実かも知れない。






2011年12月4日日曜日

美術館

去年あたりから、美術館によく行くようになった。

帯広美術館には、
ポップアート展、絵本展、ミロ展、エッシャー展。

鹿追町の神田 日勝記念美術館。

倶知安町の小田原 修記念美術館。

音威子府村の砂澤ビッキのアトリエ。

旭川美術館は
ウルトラマン展、日本の近代絵画。

北海道近代美術館と芸術の森は
何か更新される度に行ったし、
小さい展覧会のたぐいもたくさん行った。

一番印象にあるのは帯広美術館のポップアート展だ。
小さくまとまりそうな人生を大きく解放してくれたし、
結局、何を犠牲にしても
ごまかしきれない気持ちがある事も知った。

美術館に行く事はアートに触れると言うよりも、
あきれかえりたいのが一番強い。
こうあってもいいんだと言うメッセージも受け取りたい。
何をやってんだか、、と途方に暮れたい。

芸術は「芸」事なので、感動させる事も大事だが、
驚かせてほしい気持ちの方が強い。

そして何より、美術館は独身の男性を拒まない。
一人で静かな空間を歩く気持ちよさもある。
時にずっと奥にあるものに触れる事も
運がよければできる。

これかも素直に恐れず美術館に行きたい。







2011年12月1日木曜日

12月

12月。
年の終わり。
師走。坊主も走るほど忙しい。

12月の印象としては、
ドタバタしつつも、
どちらかと言えば、
「楽しい月」になる。

だけど毎年少しずつ変わってきている。
少しではあるが、毎年何かが違う。
得ているものと無くなったもの。
今はその比率が同等な感じがする。

徐々に失う方が多くなるだろうが、
何でも無くならないとわからないものだ。

あまりに多くを失うあまり、
小さい事柄にも感情を入れては、
いとおしくなる。
年をとると涙もろくなるのは当たり前だ。
きっと、そんな喪失感さへ、
いずれはいとおしくなるかも知れない。

12月、深夜の凍てつく汽車に揺られ、
早朝の賑わう人の息と立ち食いそばの湯気で
一層白くなる網走駅に着く。

無言で親父が迎えにきている。

車の中でも何もしゃべらない。

だけどたしか、覚えてる。
試しに感謝してみた事。

この何でもない状況を、
価値のあるものにしようと
こころみた事。

うまくいかなくて
すぐやめたが、

はっきりと覚えている。