2011年12月1日木曜日

12月

12月。
年の終わり。
師走。坊主も走るほど忙しい。

12月の印象としては、
ドタバタしつつも、
どちらかと言えば、
「楽しい月」になる。

だけど毎年少しずつ変わってきている。
少しではあるが、毎年何かが違う。
得ているものと無くなったもの。
今はその比率が同等な感じがする。

徐々に失う方が多くなるだろうが、
何でも無くならないとわからないものだ。

あまりに多くを失うあまり、
小さい事柄にも感情を入れては、
いとおしくなる。
年をとると涙もろくなるのは当たり前だ。
きっと、そんな喪失感さへ、
いずれはいとおしくなるかも知れない。

12月、深夜の凍てつく汽車に揺られ、
早朝の賑わう人の息と立ち食いそばの湯気で
一層白くなる網走駅に着く。

無言で親父が迎えにきている。

車の中でも何もしゃべらない。

だけどたしか、覚えてる。
試しに感謝してみた事。

この何でもない状況を、
価値のあるものにしようと
こころみた事。

うまくいかなくて
すぐやめたが、

はっきりと覚えている。






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