2015年10月30日金曜日

2015 キャンプ 7 美笛キャンプ場 2

色々とキャンプのネタを書いてきたけどこれが今年最後。
本当は前回のニセコで本年度のキャンプは終了すはずだったんだけど。



週の初め、さすがにもうキャンプはできないんだろうなと思っていた。
10月のなかばも過ぎって、今年もあと2ヶ月ちょっとという感じにもなる。
何となく天気予報を見たら10月の21日と22日の週末は晴れマークがついていた。
でも好きなキャンプとは言え、週末のほとんどを外で寝るという行為にも疲れが出ていた。

それに北海道のキャンプシーズンは大体早い所で9月で終了してしまう。
10月も中旬までとかまでで、下旬となるとかなり限られてくる。

あとは通年、いわゆる冬でも雪があろうがなんだろうができる所もある。
これにいたってはかなりの上級レベルで道具も冬用に色々と揃えないといけない。

今年行ったキャンプの中では支笏湖の美笛キャンプ場が一番良かった気がする。
思いっきり近場だけど、素直に景色がよかった。

美笛キャンプ場のサイトを見てみると、期間は10月中旬と出ていたので電話で確認してみた。
すると今週末の22日で閉めますと言われたので、もう終わりと言うのを聞くと、さっきまで行くかどうか迷っていたのに急にキャンプをやれる事に対してプレミア感がついた。

実際キャンプというのはそんなにすぐ出来るもんじゃない。
僕の場合は一人で行くからいいけど、人数が増えれば増えるだけスケジュールを合わせたり、道具もそれに比例してどんどん増えて行く。
そして何より天気が大きいウエイトを占める。
休みの日も週末に集中するので、晴れた週末となると意外に多くなかったりする。

もっと細かく言えばキャンプと言えども多少の金額はかかる。
大体帰りの温泉とか、食材、遠出ならガソリン代や高速代も考えて最低6,000円以上は確実にかかる。

当然道具も揃えておかなければならないし、外で寝るので体調面も考慮しなくてはならないから万全の体で望まなければならない。
よくよく考えれば様々な条件をクリアしなければできない贅沢な遊びなのです。


そんな事を常々思っているので、行ける条件揃っている以上、もうこれは行かないと後悔するまで考えるようになった。
前回と一緒で友人を誘った。
ニセコの時は雨だったので、晴れたキャンプをして欲しかった。

土曜日は仕事を昼で切り上げ、急いで用意して支笏湖に向った。
前回一人で来た時は現地につくまでお店がなくて、食材を買えなかったの反省から、札幌にいる時点で食材の買い物を済ませる。

美笛キャンプ場は支笏湖の周りを沿う形でグルっと回って到着する。
過去には色んな所にキャンプ場は開かれていたのだが、様々な理由から今はほとんど閉鎖となっている。

最後の美笛キャンプ場、そして天気も良いとだけあってすっかり秋っぽくなって寒いなか、以前来た時ほどではないがそこそこ混んでいた。

湖岸沿いは埋まっていると思うから僕が前回やったお気に入りの場所に行く。



だけど今回はそこの場所はとられていたので、さらに奥の広いスペースに陣取った。




タープを建て、1人用のテントも二つ組み立てる。
今回は雨ではないが日が落ちてくるとすぐ寒気が身にしみた。



たき火をしながらあっさりした塩味ベースの鍋をつくる。
そしてサバが安かったので一匹豪快に焼いた。





熱燗も試してみた。




星空もキレイで河辺の近くという事もあり西洋の童話に出てくるような風景だった。






















トイレに行くついでに少し散策。
どのキャンパーもおそらく今シーズン最後の夜だろう。


寝る時は友人のテントだけタープの中に入れて、僕はしっかりテント中段にある四方のロープでテンションを張って寝た。

前回同様、重ね着をしてタイツも履き、貼るタイプのカイロを全身に張って寝る。
だけど自ら熱を長時間発するカイロって改めてすごい発明だなと思う。











朝。



湖岸まで歩く。

相変わらず釣れない釣り人がいたが、朝焼けの紫がかった景色は奇跡に近いほど美しかった。
こういった美しい景色を目の当たりにしている時は2〜3秒で目が慣れてしまい、その感動がじょじょに落ち着いてくる。

だけど帰って写真を見るとすごい所に立っていたんだと思う。
家ではその景色だけに集中できるが、現地では寒かったり、お腹を空かせていたり、体調も万全でなかったりするし、この後の予定を色々と考えているので完全にその美しさを把握しきれない。

それでもずっとこの雄大な支笏湖にうっとりとしていた。
やっぱり来て良かった。

明るくなってわかったけど湖岸のスペースはけっこう空いていた。



コーヒーと軽めの朝食をとる。
炭は今年最後だと思い、全部使った。

紅葉はピークを迎えていて、絵の具をぶちまけたように鮮やかだった。



これで本当に今年最後なので、道具はちゃんと念入りに片付けた。



日が昇ってくるとすっかり暖かくなって体を動かしていたら最後はTシャツ1枚になっていた。



僕らの過ごした場所よりもっと奥まで行くとこんな感じで水で遮られた。
この先に行くとたぶんいい釣りポイントがあるんだと思う。



名残惜しむように僕らが過ごした場所を見て車に乗り込んだ。
帰り道も色鮮やかな紅葉のトンネルをくぐって行った。

自然の美しさの前には何もかなわない。
ここはいくら混んでいようとまた来年くるとおもう。

最後は前回と同じく丸駒温泉に寄った。
寒さで冷えたからだがいつもの体温に戻るようだった。

今年の全キャンプをこのブログに書き終えたが、けっこう色々と覚えているものだ。
意識的、あるいは無意識に後からこれはこう書こうとか頭の中で組み立てていたのかもしれない。

来年は何を買おうかな〜。



















2015年10月29日木曜日

2015 キャンプ 6 ニセコ野営場

ニセコ野営場はシルバーウィーク3泊4日の旅行の後にやったものです。

今年初めて友達と行ったキャンプでもあります。
ソロキャンプばかりなので二人となると、相手の事も気を配らなくてはならないし大変な所もあるのですが、総じて楽しいものとなります。

この日は雨が降るかもという予報で行ったのですが、山をグイグイ登って行くと完全な霧で辺りが包まれて、せっかくの景色が何も見えなかった。

僕らが行った時には誰もキャンプをしている人がいなかった。
管理棟の中にいた人もシンプルな机とその上に灰皿が一つ置かれた簡素な部屋でヒマそうにしていた。

ここのサイトは3段になっていて、一番人気は上段の周りが笹の葉で囲まれたプライベートスペースだ。
誰もいないから場所は選び放題で、天気が悪いが一番良い場所の一番上をとれたのがせめてもの慰みだった。























駐車場からの距離、と言うよりも上まで登るので荷物は二人で何回かに分けて往復した。

荷物が運び終わってまずタープから建てようと思ったら、けっこうな雨が降ってきて、かなり急いだ。

昨日の記事で古山貯水池自然公園オートキャンプ場での雨ほどではないが、今回は建てる所から雨という新しいアトラクションが追加されていた。

とにかくタープさえ建ててしまえば濡れずに済む。
急いだ割にはしっかりとロスなく建て終えた。
でも服がけっこう濡れた。

ここでこのキャンプを中止するという手もあったのだが、ここまで車来るのも時間かかったし、荷物も運び終わった以上後ろにひくより前に進むしか気持ちがなかった。

そして今回は今年僕が新しくテントを買った事もあり、以前のと合わせてソロ用のテントを2つ建てた。
一応5〜6人用のテントもあるのだが、寝床は別々にした方が気を使わないので楽だ。
しかも大きいテントより保温性が高い。
組立や片付けも僕は大掛かりな大きいテント一つより二つの方が楽なような気がします。

二つのテントはタープの外にペグを打たずに出して、夕食の準備をしてきた。
夕食と言ってもまだ3時くらいだったので、とりあえずビールを飲みながらジンギスカンをやった。

そのうち雨が一層強くなってきて、風も混じってきた友人が背中が濡れると言ったのでブルーシートを一つタープの片方に張ってフタをする感じにした。
もうこうなるとほぼ家に近い感じになってきた。



その後は簡易式の薫製をつくるキットでソーセージやらチーズ、鮭の切り身などを薫製にした。

友達は焼酎の梅割りばかり飲んでいた。
雨の音もあるし、僕らの後も3組くらいしか来なかったので音楽をかけて過ごした。

だけど一番下の炊事場に陣取っていたチベットの大家族が暮らすようなでかいテントからは僕らいる一番上の場所まで音が聞こえてきてうるさかった。
しかも雨が降っているのに。














近づいてみた訳ではないが相当な音だったと思う。
夜はかなり寒くなってきたので、重ね着をして貼るタイプのカイロを体中につけた。
雨は少し収まったがテントは二つ少しはみ出る感じでタープに入れて寝た。

雨も風も少し強くなってきて気分的には遭難している感じになったが、一人ではないので不思議と気にならなかった。

次の日は朝飯も簡単に済ませて雨もまだ小ぶりの中、撤収した。

車に荷物を詰め込んでいると昨日泊まったキャンパーのうち2組は登山に出かける所だった。
そうかここは早朝登山をするために利用するのか。

もう一組みの爆音でうるさかった大テントからはひげ面の熊見たいな男が出てきた。
一応、すれ違った時に挨拶程度で頭を下げたが無視された。

キャンプ場を出るとすぐ横に有名な五色温泉がある。

朝もまだ早かったので貸切状態だった。
友人が広い露天風呂をスイーと泳いだ。

温泉も近くにあるし、最盛期は混みそう。
でも天気のいい時にまた来たいなと思わせる場所だった。

今回は天候が不純だと作業の量も倍になり、画像を一つも撮れなかった。













2015年10月28日水曜日

2015 キャンプ 5 古山貯水池自然公園オートキャンプ場

美笛の次は由仁町にある古山貯水池自然公園オートキャンプ場。
この時期は毎週週末は必ずキャンプをしているという中毒症状にかかっていた。



何故なら天気は完全に雨という予報なのに、あえて来たから。


「雨の中キャンプをしたい」という完全にいかれた考えです。


行く前から雨をどう防ぐかなど頭で考えていた事を実践したかった。
ただ、ここに着いた時は雨が降っておらずちょっと拍子抜けした。

今回初めてソロキャンプでタープを持ってきた。
YouTubeで何度も一人で建てるやり方を見て頭に叩き込んでおいたので、すんなり建てれた。
でも今見るとちょっと甘い箇所がある。

このタープを建てたところで子供が走ってきて中に入ろうとした。
だけど近くにいた親が止めたら子供がどうしても通りたいと泣き出してしまった。
見かけた僕は「どうぞ通ってください」とうながしたが、親は「すみません〜」と言って子供を引っ張って行った。
遠くで子供の泣く声が繰り返される。
ムリもない、大人の僕でさえこの六角形にテンションが少し上がっているのだから。



雨の中タープを建ててその中で作業をするはずだったが、降らなければ降らないで普通に楽しむだけ。
今回テントの下にブルーシートを敷いてどれだけ寒さが違うかも確かめる。
本当はグランドシートとかの方が見かけカッコつくんだけど。



セッティングが完了。
シルバーウィークには3泊4日で連泊を考えていたので、その予行演習も兼ねていた。
だからある程度どんな状況にあっても対応できるように雨が降って欲しかった。




いつものようにそこら辺の枝を拾ってきてソロストーブで燃やす。




炭を少量入れて火が落ち着いたらニンニクを焼く。
今回はいつもと違ってタープとテントを建てたので疲れてた。


味付きの牛肉を焼く。
これは安い割に思いのほか美味しかった。

よくある事で現地について細かい忘れ物が必ず一つはある。

ほとんどが無くては不便なものばかりで、他の物で何とか代用がきくものばかりだ。
でもこの日はiPhoneの充電ケーブルを忘れてしまった。
キャンプ場に着いた時点で残り60%くらいだったので、ここから写真を撮るのも極力控えた。

なので夜の写真がない。
寝る前は静かに本でも読んでいた。
夜空は星がキレイで雨どころか雲一つなく天気予報もアテにならないと心底思った。






だが、午前3時くらいだったろうか、









ドドドドドドド!










と、上のタープが鳴っている音で目が覚めた。

??

もしかして?

来た!

雨だ!

とにかくすごい量の雨。




よっしゃ!こい!




この為にタープを建て、ブルーシートも敷いていたんだ!

だけどいっこうに雨は止まず、バッテリーが35%くらいに落ち込んでいる貴重なiPhoneを立ち上げて雨雲の様子を見た。
どうやらこの調子だとしばらくこのまま止みそうにない。
1時間くらい起きていたが、ふたたび寝袋に入って寝た。














ドドドドドドドーー!


朝になっても雨は止まない。

とうとう土の面に水たまりが出来始めた。
さすがにこれは少し心配になってきた。
普通の雨ならいいが、さすがにこれでは外に出れない。


そして周りから溢れてとうとうタープの中まで水たまりが潜入してきた。
打ち付けるドドドドドドドドドーーー!という音は次第に恐怖に変わってきた。
このままここを動けなかったらどうしようかと考え始める。
キャンプという枠を越えて災害っぽくなってないだろうか?

他のキャンパーの中には強行突破でこのバケツをひっくり返したと言うたとえがピッタリの雨の中、ずぶぬれになりながらテントを撤収している。
車を横付けにして濡れたテントや道具をめちゃくちゃに突っ込んでいた。

8組くらいいたキャンパーの中でタープを建てているのは僕だけだった。

ドドドドドドドドドーーー!

テントの中は全く快適で、滝に打たれる修行僧のようにあぐらをかいて状況を見守っている。
そう、僕はわざと雨の日だとわかって来ている。
これは一種のアトラクションだととらえていた。

だが、しかし、、








ここまでのは要求していなかった。。





MAX時の雨は本当にスゴかった。

だけど他のキャンパー達はみんな天気予報を見て来たのだろうか。
それとも雨が降るとは分かっていたが、これほどの集中豪雨がくるとは予想できなかったのか。

身体的な苦痛をともわない修行僧は雨の量が増えるのに比例してそういった周りのキャンパーからの優越感が増してくるのだった。


とりあえず、全く外に出れないので前室でコーヒーを飲んだりパンを焼いたりして雨が収まるのを待った。

だけどどうも全く止む気配がない。
iPhoneで天気を何度もチェックするがどうやら一日中こんな調子っぽい。
水はけに考慮しているキャンプ場でも水たまりがどんどんテントに近づく。
浸水でもしたら終わりだが、ギリギリまで粘ってみようと思った。





午前9時くらいになってやっと少し雨脚が収まった。

もうここしかない!

パーカーのフードを被って外に飛び出す!



撤収。

あの豪雨をしのいだタープの勇姿にほれぼれする。
しっかりテンションを張っていたのでビクともしない。
作業もタープ内だったのでゆっくり慌てずにやれた。

この後、車に乗り込んでからまたドドドドと降り出した。

タープは面白い。
建てるのも面白いし、見た目も美しい。
これ以降のキャンプはタープなしではいられなくなった。

雨の中キャンプは楽しかったのだが、 ここ古山貯水池キャンプ場は大人宿泊1,000円にテント1張りごとに500円のソロで行っても1,500円のお金が取られる。
管理人の無愛想な親父の態度と相まって、ちょっといただけない。
そして夜中は千歳空港からの飛行機の音で何回も轟音に包まれる。
多分もうここにはこないだろう。

帰りは近くの温泉に入って帰宅。
もちろんタープもテントもたたまなかったので部屋で乾かしてから片付けた。

雨キャンはどうクリアするかで結構面白いです。
この経験はかなりの自信がついた。















2015年10月27日火曜日

2015 キャンプ 4 美笛キャンプ場

今年4回目のキャンプは支笏湖にある美笛キャンプ場。


札幌から近いけど激混みの情報を良く目にするので、静かに一人で過ごしたいソロキャンパー向きではないのです。

ですけどキャンプも回数をこなしてくるとそんな激混みだろうがあまり気にしないようになっていた。
一度も行った事のないだけで十分行くあたいがあった。


着いてみるとキャンプ場では珍しく管理人室のある小屋の前にゲートがありそこで車をとめなければならない。

大人1,000円と割と高めなのだが、札幌に近いとあれば仕方が無い。




予想通りすごく混んでいて午後3時頃きたのだがどこも空いている感じがない。
だけど車を奥へ奥へ進めて行くと何とか僕のテントくらいは建てられるスペースがあった。
管理人から奥は夜にホースで水を出す音がうるさいかも知れないと言われていたが、そんな選べるような立場ではない。
そして希望していた湖岸の近くだったのでむしろソロキャンパーとしてはここがベストのようなな所だった。

とりあえず場所は確保できたので一安心。
テントを建てて、食材を買いに行く。
実はここに来るまで意外と店がなく、何も買っていなかった。
一応、袋ラーメンとか米とかはあったが、ちょっとそれもテンションが下がる。

少し遠かったが往復40分ほどで食材を買ってきた。
再びキャンプ場に入ろうとする「満車」的な看板が建てられてた。
確かにいくらフリーサイトととは言えこれ以上はムリなくらいテントで埋まっていた。

だけど僕の所は他のテントから意外と大きくスペースが空けられていてストレスなく過ごせた。





今回試してみたい事の一つにたき火があります。
最近ソロストーブで焼いたり湧かしたり、さらにたき火なんかもしてしまっていたので、ファイヤーグリルを使っていなかった。

ビバホームで買ってきた薪をアーミーナイフで細かく割ります。
でもいつも途中で疲れて太いまま燃やしてしまう。
来年は斧を買っておこう。




とりあえず、ニンニク焼きと発泡酒で落ち着く。
キャンプでは良く動くんで、ビールより軽い喉ごしの発泡酒が合います。
小さくワイヤレススピーカーを鳴らす。




右にあるオレンジのホースが湖にゴミとか入るのを防いでいるっぽい。
これは確かに色的にも景観を損ねているかもしれない。
だからここが空いていた。
でもそんなの慣れれば関係ない。
支笏湖を眺められてなんぼだ。
湖岸沿いの砂浜の所は所狭しとテントが並んでいる。
いくらなんでもあんなに隣同士が近いのは嫌だ。


暗くなってきたのでたき火をつける。


このファイヤーグリル、バーベキューだけでなくたき火台としても購入していた。
にも関わらず、今まで一度もたき火をした事がなかった。
まず薪を用意できなかった事が大きいが、この美笛でのたき火がすごく良かったので、これ以降のキャンプは必ずビバホームで薪を買う事になる。

この日はトウモロコシとか少量の肉などを焼いてあまり食べなかった。
ビールとハイボールばかり飲んでたき火の光を見ているだけでずーっと気持ちよかった。


少し寒くなってきたのでたき火の火も消えたし、テント内に入る。
家族連れのキャンパーが多いのでとにかく遠くで子供の声がうるさい。
けっこう夜おそくまでテンションが高いので親は疲れる事だろう。

そんな子供の声もなくなり闇がずっと深くなってくると、僕は再びテントに出た。
星がキレイでウイスキーをストレートで飲む。
まだ寝れなそうだったのでソロストーブで炭を起こしてジャガイモのスライスしたものを焼いてバターで食べた。

そこにカップルが湖岸まできた。

女「うわ〜星がキレイだよ〜」
男「そうだね〜星ってこんなによく見えるもんなんだね」
女「……さっき言った事だけどね……」
男「……」
女「あなたはわるくないよ…」
男「……」
女「でもあそこであんな風に言う事ないとも思うのよ」
男「……」
女「それを言ってしまったらおしまいって言う事もあるのよ」
男「……」
女「でもそれが悪いって言っているじゃないの」
男「……」
女「それがあなた何だし、それが良さでもあると思うよ」
男「●●●●(低音でよく聞こえない)」
女「だ〜か〜ら〜、、最低!」
男「●●●●(低音でよく聞こえない)」
女「それがいけないって何度言ったらわかるの!」
男「●●●●(低音でよく聞こえない)」
女「そうよ…」
男「●●●●(低音でよく聞こえない)」
女「うん、、」
男「●●●●(低音でよく聞こえない)」
女「そうね、だから勘違いしないで、それがあなたの良さでもあるのよ」
男「●●●●(低音でよく聞こえない)」
女「だからあなたの事を悪いって言っている訳ではなくて、いい所でもあるの」
男「……」
女「わかる?」
男「……」
女「でも色々と直さないとダメよ、、」
男「……」
女「直して欲しいけど、それがあなたは良さでもあるの…」




途中から面白くなってきたのでずっと聞いていたが、あまりにも女の「それがあなたの悪いところでもあって良いところでもあるの、わかる?」という言葉を繰り返すから嫌気がさしてきたので、わざと大きい音を立ててこちらの存在を気づかせた。

この、「ダメ出し部分」=(イコール)「それが長所」という事で相手を気遣いつつ、自分がいかに客観的に物事を冷静に見ているか、あるいは見る事ができているかという上から目線で自分のプライドも保てるシステムはズルい。

さらに星がキレイ〜からの流れで恋愛的環境が盛りあがったはずだ。
言い合いという形で作りたかったかも知れない。

マックスの所は「だ〜か〜ら〜、最低!」と女が大声で言った所だ。
何となくだが男の方は「それがしたかったんだろ?」という様な感じでこの寸劇につきあっているように見えた。

とにかくその後も寝るまでの間「それがあなたの悪い所であって良い所でもあるの」という言葉が頭から離れなかった。
そしてよくよく考えているうちに大嫌いになった。
ぼくも過去にこんな事を言っていたかも知れない。
誠に恥ずかしいかぎりだ。
でも「そういって悪く考える所もあるけど、それが僕の良い所でもあるのだ」と自分自身に言い聞かせて寝た。


朝。


早朝5時くらいだったろうか、釣り人が腰まである防水のズボンを履いて水の中に入っていた。
だけど見る限り誰も釣れていなかった。
ただ、景色が素晴らしくてここは毎年必ず来たい所になった。
わざわざ遠くに行かなくてもこんなに最高のキャンプ場があったんだ。


でも昨晩はあの「それがあなたの悪い所であって良い所でもあるのよ」女のせいで妙に寝れなかった。
コーヒーを飲んでようやく意識がハッキリしてきた。


夜あまり食べなかったので、ご飯を炊く。


で、いつも通りの目玉焼きとハム。


ウインナーも焼く。




トウモロコシは焼くと甘くてすごい美味しかった。




この美笛キャンプ場はなかなか良かった。
さすが値段も高いし混み合うだけある。
そして混んでいても今回テントを張ったこの場所は空いているような気がする。





帰りは良いという噂に聞いていた丸駒温泉へ。
1,000円払ったわりに思ったほど良くなかった。










2015年10月26日月曜日

2015 キャンプ 3 大沼野営場

お盆が終わって次に行ったキャンプ場は大沼野営場。

本当は苫小牧方面のキャンプ場に行こうと思ったのだが、道を間違えた。
時間も遅くなってきた事もあるし、もうどこでもいいような感じになってしまった。



iPhoneで検索したらここが割と近かったので決めたが、地図でみるよりもけっこう遠く感じた。
苫小牧方面のどこに行こうとしていたのか今は思い出せない。


山道をゴリゴリ進んでいった所にそれはあった。
沼というと残念な感じだが小さい湖といった感じで景色もよく、割と人もいて安心した。
どこでも好きな所に車をとめてオートキャンプ状態にできるのはありがたい。


今回の目的はこの新しくかったテントを試す事。

ノースイーグル ツーリングドーム2。

1人用のテントながら前室が後ろと前についており、狭い感じを受けない。
実は前のテントは僕の身長だと完全に足を伸ばして寝れなかった。
そこでしっかりネットでサイズとかも調べて、きちんと足が伸ばせる事ができる物にした。

だけど新しいテントなので組立方が分からず苦労する。
説明書も案外不親切なもので肝心な所がすごく省略されていたりする。

そんな組立に悪戦苦闘していたら一人のおじさんが近づいてきて、キャンプ場の管理費みたいなものを催促してきた。



確か500円くらいだと思ったが千円札しかなかったので渡すと、おつりがないので後からまた来ると言って去って行った。

僕は野営場とつくキャンプ場はどこも無料のところだと勝手に認識していた。
現にここには管理人がいる建物もなにもない。
思えばそんなの名前だけの話で、お金をとる所はとるんだ。

おじさんが帰ったあともテントの設営に苦労しながら、何か変に思ってきた。
おつりの用意もできていないで500円くれっておかしいな。。。
そのあと別に僕の名前を記入するわけでもないし、領収書があるわけでもない。

まあ、、1,000円くらい取られたとしてもしゃーないか。
こんな辺鄙な場所でそんな事までやるのなら逆に敬意を示したいくらいだ。

と思って何とかテントを完成させたら辺りは暗くなってきた。


湖はまだほんのり明るく、空は少しどんよりとした雲が浮かぶ。
そんないっこうに変わらない景色を見ながらホルモンを焼いた。
ここまでくると毎回の事ながら来て良かったなとおもってしまう。

ビールを飲みながらカリっカリに焼けたホルモンを食べていると、さっきの管理人らしきおじさんがやってきておつりの500円をくれた。

ちゃんと戻ってきてくれたのはありがたいが、そんなに時間かけて戻ってくる必要があるならおつりくらいもっておけよと思う。





今回からテントだけでなく100均で組み立てたスチールの台も新しく持ってきた。
この台は売っている組立式のスチール台の中でも最小のもの。
それが二個つくって収納ケースにピッタリはまったので嬉しかった。

キャンプで意外と大事なものにテーブルがある。
とにかくあちこち荷物が散乱しがちなので、良く使うものは安定したテーブルの上にまとめておきたい。
たまに朝食べるパンとか、どーでもいいものがずーっと置かれていたりしますが。


すごく魚が食べたかったのでホッケを焼いた。
炭火焼なので脂がほどよく抜けて普通にウマかった。
ご飯も炊いてガツガツ食べてしまった


夜中は大の方がしたくなり何度かトイレに行った。
ここのトイレは奥の方に簡易式があるだけなので本当は行きたくなかった。
キャンプで大は極力しないようにしたい。
でもそのトイレは簡易トイレでありながらできるだけ掃除がなされている感じだった。
完全に清潔とはいいがたいが500円払った価値がある。


朝はホットミルクを飲みながらパンを食べた。
お腹を満たしながら少し曇り空の沼をぼーっと見ていた。
沼というのは流れが無いのか穏やかで、森の中にぽっかりある感じがつつましくていい。


ここは秋キャンプとか紅葉がキレイな所だそうです。
かなり遠くまで行かないとお店がないので、食料の買い忘れに注意。
また来てみてもいいかな。