2015年10月28日水曜日

2015 キャンプ 5 古山貯水池自然公園オートキャンプ場

美笛の次は由仁町にある古山貯水池自然公園オートキャンプ場。
この時期は毎週週末は必ずキャンプをしているという中毒症状にかかっていた。



何故なら天気は完全に雨という予報なのに、あえて来たから。


「雨の中キャンプをしたい」という完全にいかれた考えです。


行く前から雨をどう防ぐかなど頭で考えていた事を実践したかった。
ただ、ここに着いた時は雨が降っておらずちょっと拍子抜けした。

今回初めてソロキャンプでタープを持ってきた。
YouTubeで何度も一人で建てるやり方を見て頭に叩き込んでおいたので、すんなり建てれた。
でも今見るとちょっと甘い箇所がある。

このタープを建てたところで子供が走ってきて中に入ろうとした。
だけど近くにいた親が止めたら子供がどうしても通りたいと泣き出してしまった。
見かけた僕は「どうぞ通ってください」とうながしたが、親は「すみません〜」と言って子供を引っ張って行った。
遠くで子供の泣く声が繰り返される。
ムリもない、大人の僕でさえこの六角形にテンションが少し上がっているのだから。



雨の中タープを建ててその中で作業をするはずだったが、降らなければ降らないで普通に楽しむだけ。
今回テントの下にブルーシートを敷いてどれだけ寒さが違うかも確かめる。
本当はグランドシートとかの方が見かけカッコつくんだけど。



セッティングが完了。
シルバーウィークには3泊4日で連泊を考えていたので、その予行演習も兼ねていた。
だからある程度どんな状況にあっても対応できるように雨が降って欲しかった。




いつものようにそこら辺の枝を拾ってきてソロストーブで燃やす。




炭を少量入れて火が落ち着いたらニンニクを焼く。
今回はいつもと違ってタープとテントを建てたので疲れてた。


味付きの牛肉を焼く。
これは安い割に思いのほか美味しかった。

よくある事で現地について細かい忘れ物が必ず一つはある。

ほとんどが無くては不便なものばかりで、他の物で何とか代用がきくものばかりだ。
でもこの日はiPhoneの充電ケーブルを忘れてしまった。
キャンプ場に着いた時点で残り60%くらいだったので、ここから写真を撮るのも極力控えた。

なので夜の写真がない。
寝る前は静かに本でも読んでいた。
夜空は星がキレイで雨どころか雲一つなく天気予報もアテにならないと心底思った。






だが、午前3時くらいだったろうか、









ドドドドドドド!










と、上のタープが鳴っている音で目が覚めた。

??

もしかして?

来た!

雨だ!

とにかくすごい量の雨。




よっしゃ!こい!




この為にタープを建て、ブルーシートも敷いていたんだ!

だけどいっこうに雨は止まず、バッテリーが35%くらいに落ち込んでいる貴重なiPhoneを立ち上げて雨雲の様子を見た。
どうやらこの調子だとしばらくこのまま止みそうにない。
1時間くらい起きていたが、ふたたび寝袋に入って寝た。














ドドドドドドドーー!


朝になっても雨は止まない。

とうとう土の面に水たまりが出来始めた。
さすがにこれは少し心配になってきた。
普通の雨ならいいが、さすがにこれでは外に出れない。


そして周りから溢れてとうとうタープの中まで水たまりが潜入してきた。
打ち付けるドドドドドドドドドーーー!という音は次第に恐怖に変わってきた。
このままここを動けなかったらどうしようかと考え始める。
キャンプという枠を越えて災害っぽくなってないだろうか?

他のキャンパーの中には強行突破でこのバケツをひっくり返したと言うたとえがピッタリの雨の中、ずぶぬれになりながらテントを撤収している。
車を横付けにして濡れたテントや道具をめちゃくちゃに突っ込んでいた。

8組くらいいたキャンパーの中でタープを建てているのは僕だけだった。

ドドドドドドドドドーーー!

テントの中は全く快適で、滝に打たれる修行僧のようにあぐらをかいて状況を見守っている。
そう、僕はわざと雨の日だとわかって来ている。
これは一種のアトラクションだととらえていた。

だが、しかし、、








ここまでのは要求していなかった。。





MAX時の雨は本当にスゴかった。

だけど他のキャンパー達はみんな天気予報を見て来たのだろうか。
それとも雨が降るとは分かっていたが、これほどの集中豪雨がくるとは予想できなかったのか。

身体的な苦痛をともわない修行僧は雨の量が増えるのに比例してそういった周りのキャンパーからの優越感が増してくるのだった。


とりあえず、全く外に出れないので前室でコーヒーを飲んだりパンを焼いたりして雨が収まるのを待った。

だけどどうも全く止む気配がない。
iPhoneで天気を何度もチェックするがどうやら一日中こんな調子っぽい。
水はけに考慮しているキャンプ場でも水たまりがどんどんテントに近づく。
浸水でもしたら終わりだが、ギリギリまで粘ってみようと思った。





午前9時くらいになってやっと少し雨脚が収まった。

もうここしかない!

パーカーのフードを被って外に飛び出す!



撤収。

あの豪雨をしのいだタープの勇姿にほれぼれする。
しっかりテンションを張っていたのでビクともしない。
作業もタープ内だったのでゆっくり慌てずにやれた。

この後、車に乗り込んでからまたドドドドと降り出した。

タープは面白い。
建てるのも面白いし、見た目も美しい。
これ以降のキャンプはタープなしではいられなくなった。

雨の中キャンプは楽しかったのだが、 ここ古山貯水池キャンプ場は大人宿泊1,000円にテント1張りごとに500円のソロで行っても1,500円のお金が取られる。
管理人の無愛想な親父の態度と相まって、ちょっといただけない。
そして夜中は千歳空港からの飛行機の音で何回も轟音に包まれる。
多分もうここにはこないだろう。

帰りは近くの温泉に入って帰宅。
もちろんタープもテントもたたまなかったので部屋で乾かしてから片付けた。

雨キャンはどうクリアするかで結構面白いです。
この経験はかなりの自信がついた。















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