今朝入った熊の湯の熱が全然ひかなかった。
バスタオルとか濡れたものはハンガーに通して、車内の窓上部にある手すりにかけておいた。
知床横断道路の頂上に着く。
ここでも北方領土が見えた。
写真を撮ってすぐにそこを去るとひたすら山を下った。
ここら辺は網走に近いので思わず知っている風景に出会ってしまう。
なるべく避けるように通った事のないルートを選ぶ。
温泉の熱も引いてくると今度は急に睡魔が襲ってくる。
何度も適当な所で停車しては仮眠をとった。
すごく眠たくなった時、どこも止める所がない山道とか走っている時はかなりきつかった。
そんな休憩ポイントにこんな展望台があったので、登ってみた。
僕以外誰もきていない。
何やら森で囲まれた湖が見える。
奥にもう一つ湖があるらしいが、まったく見えない。
おそらく年々木が拡大されて見えなくなったのだろう。
奥がパンケトー、手前がペンケトーと言うらしい。
アイヌ語でパンケが上、ペンケが下という言う意味。
どちらの湖も陸路からの交通手段がない。
とくに手前のペンケトーは湖岸まで辿り着くのはすごく困難らしい。
そしてヒグマの生息地帯であり非常に危険だと言う。
これだけよく見えるが未開の地というのがロマンを感じる。
この時はそんな知識もなかったので、ボケっと立ち小便でもしながら見てた。

なぜならここの展望台はご覧の通り。
もう誰もいない。
奥に倒れている杭に「借受人 釧路支庁」と書いてあった。
当然こうなる。
奥の湖にいたっては見えるか見えないかなのに、森の隙間からちょこっと見える湖の景色に投資し過ぎだ。
その後は足寄で食料と燃料などを買い込んで少し北上する。
ジャガイモがまだ余っていたのと、朝はパンにバターを塗りたかったので、安いマーガリンを買った。
こんな道の悪い林道をノロノロと進む。
山を登るようになってからは一方通行の狭い道をうんざりするくら進んだ。
もう2泊もキャンプをしてきているので、じゃっかんテンションは下がっている。
特に昨日の知床が強烈な印象だったのもあるし、二度も温泉に入ったから体が少し温泉やられともいう疲れが蔓延していた。
それでも今から札幌に帰る体力も残っていない。
着いた。
大体午後3時くらい。
最後の宿泊地、然別湖北岸野営場。
どうやら計画というのは大体はその通り事が運ぶもので、言い変えれば決めた以上変える事も容易にできない。
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