2023年4月4日火曜日

プリキュアと娘 3


プリキュアと娘 2 からのつづきです。



なにかを買ってあげてここまでテンションがあがる娘もはじめてで、

ひみつのアッコちゃんのコンパクトから延々と続く

変身グッズの威力、思い知らされたものです。










しかし、ふと見るとなんか黙って静かになっていました。





もう1時間以上も遊んでいるんで飽きたのだろうと思い、

「もう終わりにしてごはん食べるよ…」

と言いかけたとき、

















「ぜんっぜん、プリキュアになれない!!」


と大絶叫!





突風のような叫びに夫婦二人で顔を見合わせて、驚いたのですが、

申し訳ないけど、しばらく大笑い。


うん、そこまで本気になってくれたのなら、

せつなさとかわいさのホッコリポイントが我々に入ったので

5,300円の価値は十分にありました。


そのあとは「もう少しオネーチャンにならないとダメなのかもね」と

半分ウソとわかるような事を言ってごまかしました。



そして僕は3〜4歳くらいの時、

自分がウルトラマン・レオになろうとしたのを思い出した。




でもウルトラマンの場合、あんな巨大な生き物がいると思ってなかったし、

なってもあんな赤くブルンブルンな化け物になっても困るので、

ビビリながらただこぶしを空につきあげて「レオ〜!」って言っていた。



思いっきり純和風な顔の娘がどう逆立ちしたって、

あんなアニメのような女の子になれるわけないのだが、 

一周まわって僕も思うのです。

思い込んでいい気持ちでいられるのなら、

それはそれで短い人生、いいんではないかと。

この歳でもなにかそこまで信じ込んでみれるようになりたいと思った。

結局なにかの物語を借り物でもいいから

自分で作らないと我々は生きていけないのです。


彼女の思いもそっと、壊さないように見守っていきたいと思います。















2023年4月3日月曜日

プリキュアと娘 2

「プリキュアと娘 1」からのつづきです。


東映アニメチャンネルにもサブスクで見れるようにして

過去のプリキュアもだいたい知るようになります。

ですが、一番のお気に入りは何と言っても

今、放送している「ひろがる、スカイプリキュア」です。

僕も過去作全部見ても、今作が一番絵的にも好きです。

特に題名がさわやかで好きです。


そんな毎日がズブズブのプリキュアジャンキーの彼女(娘)ですが、

おもちゃ売り場でもプリキュアグッズに目がありません。







ある日、とうとうプリキュアが変身するときに使う

「スカイミラージュ」を見つけてきて、欲しいと言ってきました。

5,300円もするのですが、発売当初は7,000円で売っていたもので、

今年いっぱい遊べるのならと思い、思い切って買ってあげました。

なにより僕もこのクオリティーに美術的な美しさを感じて

少し欲しかったというのもあります。





帰りの車中では大興奮。

いつもだったら家に帰るのぐずるのですが、

この日はすんなり帰ると言い出したので、

よほど嬉しかったのでしょう。

家に帰るとすぐ動かしたいとのことで、

電池をいれてやりスイッチオンしてあげました。

せまい我が家の居間をドタバタと行ったり来たりしながら

何度もトーンコネクト※1していました。




※1:トーンコネクト
スカイミラージュ本体の中央に
ユニットをはめるところがあって、
そこに付属の3種類のどれかのユニットをはめると
それぞれキャラクターに応じた掛け声で上部の円盤が回り出し、
文字や絵を浮かび上がらす構造になっています。

トーンコネクト!
ひろがるチェンジ!
スカイ!
きらめきホップ!
さわやかステップ!
ハレバレジャンプ!

などとアニメと同じ声がなり、グルグルと円盤が光り、

まさに夢にまでみたプリキュアの世界に彼女は1時間くらい突入していったのです。



いろんなポーズをしては大きい鏡のところにいって自分自身を確認してみたり、

僕らに見せてみたりとおおはしゃぎ!



しかし、娘があんな感情を見せてくるとは、、

この時は思いもよりませんでした。




つづきます。


2023年4月1日土曜日

プリキュアと娘 1

ご無沙汰しています。。

これが2023年度初投稿となります。

娘も3歳になり、一丁前に口答えをしてきます。

一丁前だもんね、と言ったら、怒ります。


どうやら娘は少し、他の子に比べてマセているように思えます。

自分が思っていた3歳より、マセていると言った方が正確ですね。

見ているアニメもアンパンマンなるものはどうも見下したようになりました。


「アカチャンじゃないよ! ワタシ、もうオネーチャンなんだから!」

と言ったセリフとともに、冷たい横目で去って行きます。

そして何が今、彼女の心をつかんでいるかと言うと、、







そうです。

我が家にもやってきました。

プリキュア旋風。

僕の子どもの頃にはなかったのですが、

近頃の30代の女性なんかは

「わたし、プリキュア見て育ちました」というのだから、

2004年からはじまった僕の知らない歴史を感じます。





だいたい、なにごとも20年という月日が経つと

「語って、なつかしんでいい」という

特権を得られるような気もします。





つづきます。