2014年2月27日木曜日

引っ越し

現在引っ越しの片付けで参ってます。。
明日の夕方引っ越し業者が来るのですが、未だに手つかずの物が多すぎます。
明後日は管理会社の人と立ち会うので、それまで出来るだけキレイにして是非敷金を返してもらいたい所ですが、色々と破損箇所があるので緊張します。。

今日は会社帰りに新しい住まいへ少しだけ荷物を下ろして、再び帰ってきてタイヤと自転車などを車に積み、もう一度行ってきました。
今度の所は車庫なんですが、入ってみたら絶対軽自動車じゃないと入れれない幅の様な気がします。
そのくらい横は狭いのですが、奥は結構あっていくらでも物を置けます。


車が入ればOKなのですが、建物の構造上からきたサービススペースです。
うっかり誰かここで住めそうな広さがあり助かっています。
ここは棚を作ってもっと効率的に使えるガレージに改造します。


その前にこのワンルームからあきれるほど物が出てきます。
僕が予想した3倍の量が出てきました。
すでにかなりの量を捨てたのにも関わらず出て来る出て来る。。
まともに寝て終わるのは今日が最後なので、約7年半の思い出を噛み締めて寝ます。
荷物運ぶ前に動画撮っておけばよかった。。。





2014年2月26日水曜日

マルシアクラッチについて

マルシアクラッチってなんなのでしょうと、このブログを見た方ならいるかと思います。
実はマルシアクラッチという言葉が生まれた瞬間と言うものが証拠としてあります。


このプロレスラーの解説的なセリフで


「関節技マルシアクラッチだからなぁ〜っ」と言ったのが最初です。
これは後に出るであろう大技の恐怖心をあおる前フリです。









そして無常にも仲間のレスラーがその必殺技のえじきになってしまいます。
満を期してのしょうもない脇固めにここまで盛り上がるあたりは、何となく感覚的に変わってないんだと少し嬉しくはなります。

上部のロゴにSINCE2000と書いてありましたが、もっと前でSINCE1992の誤りでした。


引っ越しすると色んな恥部がわんさか出てきます。



何と言ってもこのテンションなのですから。








2014年2月25日火曜日

もたない男

断捨離などと言うものが流行っている(?)ようですが、僕も少しは今回の引っ越しを期にあやかろうと思っています。


そんな意識があったからこんな本に手が伸びてしまいます。

中崎タツヤ「もたない男」

昔スピリッツを毎週買っていたので、この人の独特でシュールな4コマも楽しみの一つでした。
久しぶりにこの人の四コマを読みたかったと言うのもあり買ったのですが、中は全部文章でした。

で、何が書いてあるかと言うと、この人の異常なまでの物をもたない性格です。
この題名からして大体の内容はわかっていたのですが、その度合いまでは全く予想できなかったです。


部屋はとにかく何も無い。
その執着たるや、並のものではなく。
本当に究極のものです。
仕事場は賃貸なので、どうしようもできない部分以外は一切何もないのです。
本当に最低限で漫画もケント紙、定規が長いの短いの、下書き用のシャーペン、スミ入れ用のペン、消しゴム、ベタ用の筆ペンとあとはポケットサイズの国語辞典だけ。
資料とかそんなものは一切なくて、書く所もガスコンロをどかしたキッチンのスペースで書いてたようですが、さすが腰が痛くなったとかで渋々机を持ってきたそうです。
大体、ゴミ箱すら邪魔で置いてないそうです。

途中から同じ様な話が繰り返されるので全部読んでいないのですが、数々の捨てるエピソードがあります。
中でも、ああこれは病気だなと思ったのがボールペンの中に入っているインクの芯をインクが無くなって透明になった部分だけ随時ハサミで切るそうです。
とにかく無駄なものが気になってしょうがいないそうですが、ご結婚もされていて奥さんもさぞ迷惑だろうと思います。

でも、気持ちはわかります。
おそらくわからない人はいないんじゃないでしょうか?
僕も今回部屋から大量のゴミ袋が幾度となく出ています。
市指定の大きい40リットルゴミ袋がパンパンになって出て行くと、その分だけ気持ちいいです。
もう7個くらいはパンパンにして捨てました。
でも思っているほど捨てれないものです。。
特に思い出の物はなかなか難しいです。
一体この捨てれないものはどこまで僕についてくるのだろうと思ってしまいます。
そして究極に未来を考えれば、いつかきっと誰かが誰かの物を処分しなければならないのです。








2014年2月24日月曜日

日ハム新聞

引っ越しの準備で忙しい日々が続いてますが、部屋の奥からこんなものが。


日ハムがパリーグ優勝した時の新聞。
この時は個人的に大変盛り上がって、とても楽しかったです。

クライマックスシリーズももつれて、対ソフトバンク戦はとにかく面白かったです。
最後に立ちはだかった斉藤も最後の最後、稲葉の外野に抜けそうなセカンドゴロの間にひちょりにホームインされて倒れた。


泣き崩れるスザンヌの旦那さんを暴れん坊のズレータが気遣う。
ただこの時の斉藤は本当に完璧で、全く打てる気配と言うものがなかった。
僕の中で伊藤智仁の次に打てないと思わせた投手です。
この完璧な強さをもう一度見てみたかったが、結局これが最後の斉藤和巳になろうとは思いもしなかった。
この後6年間ソフトバンクには在籍したが、とうとうまとな登板をすることなく引退。


最後決めた稲葉の次が新庄だったので、この時は少し残念だったけど、そんなぜいたく言ってられる状況でもなかった。
とにかく皆でこのハッピーストーリーを完成させようと躍起になっていた。


紙面のほとんどは新庄、新庄。
少し他の選手が可哀想だった。

でも今思うと

1番レフト  森本
2番セカンド 田中賢
3番サード  小笠原
4番DH   セギノール
5番ライト  稲葉
6番センター SHINJO

と全く隙がなかったすごい打線です。
まあ、優勝するチームって感じです。
特に大当たりのクリーンナップが終わっても、何が起こるかわからない新庄がいたのは強みだったと思います。


そして対中日による日本シリーズ。
ここでちょっとしたドラマがありました。
ペナントレース最後の方で勝利数9勝の金村が5年連続二桁勝利を狙って今年最後になるであろう登板試合があった。
だけどヒルマンは勝利投手の権利が発生する5回を投げさせないで、4回2/3、あとワンアウトという所で交代させた。
当時ヒルマンは本当に優勝しか頭になかったから、おそらく金村のそんな記録を忘れていたかもしれない。
実際ランナーも背負って、もう今にも打たれるって感じだった。

だけど金村はその交代に激怒してマスコミに対してヒルマンを痛烈に批判した。
その頃はダルビッシュが日ハムの事実上エースのような感じだったので、角番エースとしては鬱憤はたまっていたと思う。
でもその後球団から手厳しい制裁があり、本人も来年の残留とかもろもろ考え冷静になり、ヒルマンに謝罪して日本シリーズ4番手で出してもらった。

そのピッチングはヘロヘロで毎回ランナーを出し、玉数も100球を越えてどうにかこうにか抑えた感じだったがとにかく金村の必死の形相が凄まじかった。

意地。

気持ちだけではどうにもならないけど、少なくともこの意地だけはかなり伝わってきた。
そして勝利投手の権利がもらえる5回を無失点で切り抜けた時は鳥肌がたった。
僕は新庄劇場よりこの金村劇場が出来過ぎていて、かなり面白かった。


まあ、だけどそんな金村のすごいエピソードもこの人に全て飲み込まれた。


そして日本一。
監督より先に胴上げされるという異例中の異例。



ヒルマンも「シンジラレ〜イ」など名言で頑張ったのだけど、最終的にはやっぱりこのモンスターが持って行った。


その後もちろんヒルマンも胴上げ。









そして翌年。
新庄なしでも優勝。
日本シリーズは去年勝った中日に負けたけど。。


この年はダルビッシュ一色。


抑えのマイケルが優勝した瞬間駆け寄らないでマウンドで待っていたのが個人的にちょっとイラっとした。


麻原彰晃。


ひちょりのそっくりさんで空港パニック。

こんな懐かしいものが出てくるたびに引っ越し作業がストップしています。
ちなみにこの新聞は全て捨てました。
ここに記録として残しておきます。









2014年2月21日金曜日

MAAAAAAAAAAAAL

手稲定食屋探訪5件目


カレー屋 MAAL

ご覧の通り、昨日語った火の国の横にあるカレー屋。
店の前の駐車場には2台駐車できるスペースがあるが、一つは店の軽トラックで埋まっている。
先日は火の国に入ったのにこのカレー屋の方へ停めてしまって、店主が文句を言いにきたから、今度は火の国のスペースに入らない様注意した。

店内に入ると、少し新しめでシンプルな作りになっており、ボサノバが延々と流れていた。
応対してくれた店員は昨日火の国に文句を言いにきた人ではなかった。
壁に向く感じでカウンターがあったのでそこに座る。
でも目の前が白い壁で机自体も奥行きが無いからすごい圧迫感がある。

客は僕しか居ないのですごい静かで寂しい。
そしてボサノバが流れておしゃれなリラックス空間を演出してるのだが、こうも壁が近いとなんだか強制的に食事を待つ囚人の気持ちになる。

週刊誌などの読む本も置いていないので、必然的に目の前の白い壁を見なくてはならず、目線をすぐ意味のあるものに向けたくなる。
壁にはアート的な写真が小さい額に入って、ランダムに飾られていので、それをボケっと見るが、前衛的な感じなのでより一層頭がおかしくなる。


けっこう時間がかかってロースカツカレーが出てきた。

まるたけライン
★★★★★
星5です。

カレー屋をやりたくて作った人のカレーならば絶対不味くなるはずがないと思っています。
そのくらいカレーはある程度は味の保証がされていると思います。
なので少し点数も辛めです。

眼前の白い壁から解放されておとなしく食べていると、店前で何か言い合っている声が聞こえた。
どうやら隣の火の国に車を停めた人がご主人に注意されているのです。
ドア越しでも声がわかった。
車を停めた人が「いや、とりあえず停めてどちらか入る方を決めようと思ったんだ」と言っているようでした。
火の国のご主人の返答は聞こえなかったが、取り締まるのが早い!
そしてそこには昨日停めていた僕の軽自動車が見えたはずだけど、ご主人は昨日車までは見ていないので大丈夫だと安心した。
でも僕は何となく、感覚的にそのご主人から見られたと言う思いから少し居心地が悪くなってしまって、カレーを急ぎ目で胃に入れた。

そしてこの2店間の駐車場問題はやはり頻繁に起こっているのだ。
と言っても各お店の前に車を1台ずつしか停めれないとなるとこの土地柄を考えて、歩いてくる人はそんなにいないから、常に客一人しか入ってこれないのではないかと思います。
やっぱり商売はまず場所だと思います。

結局その火の国のご主人から注意された人はこっちのカレー屋に入ってくる事もなく、気分を害したのかどっかに行ってしまった。
ただでさえこの狭い駐車場に入ってくるのは面倒なのに、異国間の問題まで降り掛かってはたまらないと思う。
外で彼らの声が聞こえなくなると、再び僕はこのシンプルで真っ白い空間に取り残された。



キノコカレーはやめて正解だと思います。
なぜ最初のラインナップにキノコを選んだのかわからない。

スープカレーはありません。
あくまでカレールーの店なのです。
これと言ってこの店だからという売りがわかりません。
無駄を削ぎ落として洗練された感じだが個性がない。
シンプルって難しい。












2014年2月20日木曜日

火の国

行ってなかったお店探訪4件目。


九州とんこつ火の国。

石狩方面に繋がる大きい道路に面しているせいで、すごく車を入れにくい。
特に冬はわざわざリスクをおかしてまで行きたくないですが、もう何が何でも入るという気持ちで4車線の大量に車が流れる道路を辛抱強く待って右折で駐車した。

入店すると一人お客さんがいた。
店主は40〜50代前半の人で、すごくまじめな雰囲気を出している。
メニューが多くてしばらく迷ったが、こってり塩を注文。
みそはなくてしょうゆもメニューの片隅にある程度。
是非、塩でお願いしますと言わんばかりだ。

こういう塩押しの店でも僕はいつも躊躇なくしょうゆを選ぶのだが、ご主人の一番自信のあるもので食べなくてはやっぱり失礼なのかなと思ってやめた。


ミニチャーシュー丼も保険で頼んだ。
だけど、そんなものはいらなかった。
ウマかった。
麺はおそらく加藤製麺です。
細くコシがあって最高です。
九州とんこつをベースにしているので、カウンターには紅ショウガが置いてあり、たっぷり入れて食べました。
チャーシュー、煮卵、きくらげと京都のねぎなど、サブの食材もすごく生きた感じで美味しくてビックリ。

まるたけライン
★★★★★★★★
星8です。

こんないい店がすぐそばにあったなんて、、またもや悔やんでしまう。。
ここは是非また来たいです。

そんな九州ラーメンに感動していると、店の扉が開いて隣のカレー屋の店主が顔を出してきた。
「すみません〜、白い軽自動車うちの前に止まっているんで、ずらしてもらえます?」
ときた。
すると火の国の店主が顔を向けずに「うちの前空いてます、ドアの前につけて大丈夫です」と言った。
もちろん僕の車なので、「あ、すみません〜、、」と外に出て火の国店の前に停め直した。
と言ってもすごく狭い間の争いで、どちらにとめようが境界線がすごく曖昧な感じでした。
これはけっこう気にしないで停めてしまう人が多いと思う。
そして先ほどのやりとりの感じから、このくだりはよくある事なんだと思った。
控えめに言っても店主同士は仲良さそうに見えない。

おそらくカレー屋があとから出店してきたのだろうが、ラーメンとカレーで料理は違うとは言え、客を取り合っていると思う。
実際、僕も車を停めてからどちらに入ろうか迷った。

店内の角にあるテレビではソチ五輪がやっていたので、ゆっくり見てしまった。
店主も喰いる様にみている。

気づかなかったが、テレビの下に誰かスキーで滑っている写真があった。
明らかにプライベートの写真を引き延ばしたもので、晴れた日の勾配のキツイ山を滑っている。
パウダースノーを斜め後ろへ画面いっぱい真っ白に飛ばしている。
そしてもう一つはゴーグルをかけたアップの写真。
何もいらない。
充実感と達成感が伝わる。
世界は一つなんだと言う事を理解している。

これはもう誰でもない、99.9%ご主人なのだろう。

スキーが趣味なだけあって今回のソチ五輪はさぞ楽しいに違いない。
が、何故にその写真を客に見せる必要があるのか、、。
とにかく彼はラーメンとスキーを人生の重要項目に入れたと言うのは伝わった。
悪くない。

結局30分くらい店にいて、外に出たが隣のカレー屋に客はとうとう来なかった。








2014年2月19日水曜日

しんとん

ここ手稲に居られるのもあと10日となり、あわてて行っていなかった店をあさってます。


昨日はしんとん飯店と言う本当に昔ながらやっている定食屋に行きました。
出前もしています。
たまにチラシも入ってきて大手飲食店が押し寄せる手稲で粘り強く頑張っています。
きっと出前をできるのが強みなんでしょう。

入店したら初老に近い店主と従業員に若い女子と男の子がいた。
きっと工大生のバイトだろうが、すっかり慣れたもんでサマになっていた。


メニューの種類が多く、けっこう迷ったが無難にしんとん定食なるものを注文。
あんかけ焼そばとエビチリなどオススメだけあって豪華だが、ごはんのおかず的にはエビチリしかないのでバランスが悪かった。

バイト達の教育がいいのかすごくハキハキしていて印象が良かった。
壁には2枚ほど大きいパネルに色褪せた写真がベタベタとランダムに挟まれていた。
きっと歴代の工大生の写真なのだろうが、昔はそんなに定食屋が無かったのか繁盛したのだろう。

僕の前の小上がりでは若いお母さんが幼い子供にごはんを食べさせている。
店主は僕の料理を作り終えると、その小上がりにいる子供の所まで行き、甘えた声で呼びかけていた。
もしかしたら孫なのかもしれんが、かなりフリーな空間だ。

そんな時、1本の電話が鳴る。
バイト君は電話に出て、元気よく注文を聞く。
どうやら出前だ。
それまでネコなで声をしていた店主が厨房に素早く戻る。

店内の空気が変わった。
サイレンが鳴ったように一気に。

ピリっと張りつめた良い緊張感。
トイレのドアの前に張ってある大きいボロボロの地図でバイト君が住所を確認。
すると奥から何ともう一人男のバイト君が出てきた。
こんな小さい店で3人も雇うとは大したもんだ。
よく見たら「しんとん飯店」と文字の入ったTシャツをみんな着ている。
新しく加わった男はもう一人の男と正確な住所を確認し合う。
そしてどの道を行けば早くてなおかつ安全かも相談し合う。
その間に店主と女の子は淡々と調理を進める。
緊急オペのように店主が細かく指示を出して、女の子もそれに応える。
店主の肩が激しく動いているのが少し見えた。

いいもん見させてもらっている。

5分くらいで料理ができた。
それを流れる様な手つきで女の子がラップをかける。
カウンター越しに男の子が皿を受け取り、昔ながらの出前の箱に入れて、すぐ裏手から出て行った。
吹雪いていたので少し風に混じって雪が店内に入った。

そしてまた先ほどまでのゆるい空気に戻った。
わからないが、おそらく、おそらくですが、この出前をみんな楽しんでいる様にも見えた。
とにかく4人の目指す想いが1点であったのは確かだった。
今度出前して待っている間、今回の風景を想像して楽しんでみようかな。

しんとん定食
★★★★★
星5です。








2014年2月18日火曜日

ソーラン

昨日の金八に続き、ここも同じ通りにある定食屋。


「定食屋そーらん」
金八同様、8年間一度も入った事がなかった。
中に入ると50代くらいの店主が出迎えくれた。
カウンターでは学生らしき子が定食を食べていた。

僕もカウンターに座り、数多いメニューの中から大盛りチャーハンを選ぶ。
注文を受けたご主人はゆっくりと玉ねぎを剥き始めた。
今から玉ねぎを剥くのかと思いつつ、ここもそんなに繁盛している訳ではなさそうなので、急な注文に対応するには仕方が無いのかと思った。

しばらくすると昨日の金八と同じで奥さんが出てきた。
何もしゃべらず、金八の夫婦とは正反対で人前で見せるほど仲のいい感じは見受けられなかった。
実際、途中でおくさんが何かしゃべって、ご主人が「う〜るさ〜い」と言い、少し不穏な空気が流れたほどだった。

それでもそんなの日常茶飯事なのか、何事もなかったようにチャーハンに使用する冷えた米を奥さんが出した。
その頃にはご主人も玉ねぎを剥き終わり、大鍋を取り出し油をたっぷり入れて手首で何度も回して馴染ませた。
火力はもちろん最大。
さあ腕の見せ所だ。
実はこの一見名も知られてない定食屋の技量を見たかったのだ。
2人前はある米を鍋に入れてしゃもじでほぐす。
カウンターから背を向けているので僕はずっと見てられた。
少したって、米がパチパチと焼けた時、初めの一振りが行われた。
米の量が多いのをもろともせず、空中を帆のように米が舞うと一粒を落とさずキャッチした。

すごい!

そしてこのご主人独自の技なのか正面で振った後はサイドでも右左と一度ずつ鍋を振った。
リズムがすごくいい。
時間が経つにつれ動きも良くなって行った。
とくにサイドのひっくり返しが見事でいいショーを見ている気分。
ブラボー!ブラボー!
そのルーチンを6回くらいやって出来上がった。


味はと言うと、正直言って今まで食べてきたどのチャーハンよりもウマかった。
完璧なチャーハン。
胡椒の配分もちょうどいい。
もう王将のチャーハンなど食べられない。

まるたけライン
★★★★★★★★★
星9です。

ただちょっと量が多くて後半キツかった、、。

そんな100点満点のチャーハンを食べていると、となりで定食を食べていた学生は「ごちそうさまでした」と言ってお金も払わず出て行った。
その後きた学生も食べ終わっては「ごちそうさまでした」と言って勘定を済ませず出て行った。
どうやら工大生と寮のごはんみたいに契約しているのだろう。
なるほどこれは何とも安定した定食屋だ。
こんなの初めて見た。

何もする事がなくなったご主人は少しダルそうに首を回してた。
奥さんに冷たかったり、覇気が無いくせにチャーハンの鍋回しは芸術的だった。
一芸秀でれば全て良し。
くやしいがカッコイイでしょう。

学生達は定食に付いてる野菜を食べないで残して行った。
それを奥さんが片付けた。









2014年2月17日月曜日

金八

手稲区に住んで8年。
毎日の様に通り過ぎては行かなかった定食屋があります。


中華菜店 金八

右の看板にあるイラストTURUTURUが80年代っぽい。
元々工業大学生を当て込んで作られた定食屋だと思います。
以前、いつだだったか一度この金八を取り上げた事がある。
その時は2階の窓に下宿人募集の張り紙が張ってありましたが、どうやら入居しているようです。


少し緊張して入店してみると、タオルを頭に巻いた店主が出迎えくれた。
気さくな感じのおじさんで、3回通ったら話かけてきそうな感じがした。
「キャベツと豚肉のみそ炒め」を注文。
これはメニューの一番上に書かれていたもので、普通はラーメンとかチャーハンとか定番の料理名がくるのに、まずこの「キャベツと豚肉みそ炒め」という聞き慣れないものを押してきている。

一番初めに入った時はその店の勝負料理でいきたいので、これにした。
当然これには店主が自信があると見えて「あいよ!」と喜んで受けてくれた。

まるたけライン
★★★★★
星5です。

いえ、普通に美味しかったです。
何度も繰り返しますが、あくまで基準はまるたけの油そばなんです。

その料理を作り始めるやいなや、奥さんが出てきて「いらっしゃい」と言い、主人である店主のいる厨房でキャベツを刻み出した。
その出てきてキャベツを刻むまで、流れるような本当に無駄のない動きだった。
嬉しくもなければ悲しくもない、ただただその行動をとるといったある意味、悟りの境地のようで無心に見えた。

二人で黙々と「キャベツと豚肉みそ炒め」を作る。

途中、主人が奥さんに世間話を始める、長い夫婦生活を送ると話す事もなく無言になる関係も多いと思うが、ここは稀に見る仲が良い夫婦だった。
驚いたことに夫は奥さんの気を引こうと明らかに笑いを取りにいっていた。
奥さんがクスっと笑うと、主人はシメシメとしたり顔をしていた。
なんと微笑ましい光景だろう。
申し訳ないがそれほど繁盛していないこの定食屋で、いつもこんな温かい一コマが行われいたのかと思うと少し感動した。
そして僕は8年間住んでいて、何でここに通ってやらなかったんだろうと悔やんだ。

角の上にあるテレビではソチ冬季五輪がやっていた。
日本人女子のスノボ選手がこけて敗退した。
「な〜にやってんだよ〜!」と店主が大きい声を出した。

勘定を済ませて外を出ると少し吹雪いていて、ほとんどの音が風と寒さに飲み込まれていた。





2014年2月14日金曜日

ビセン

札幌市民ギャラリーでやっていた北海道芸術デザイン専門学校、通称ビセンの卒業制作展に行ってきました。


雪まつりが開催していたので、そんなに人は来ていなかった様に思えたが、専門学校の卒業制作展はこのぐらいかも知れない。
もちろん無料です。


さすがに学生なので、言っても大した事ないだろうと思って行きましたが、そんな考えは入場してすぐに消し飛びました。

もう半分プロでやっている子もチラホラいました。
思うにこういう子達は元々学校に入る前から出来ていた子だと思います。
学校側から何か教えるっていうのはあまり昔も今も無い様に思えます。
ただ2年間なり3年間、才能のある子が創作する時間を持ち、本当に将来これでやっていくのか考える時間がほしいだけだと思います。


今はパソコンがあるので、こんな独自の本も簡単に作ってしまうようです。
いずれにしても、あまりふざけているような作品は無かったと思う。
どれもガチで持てる力を限界まで絞って出しているように見えた。
こういうの見るとすごい刺激になる。
素直に僕も頑張ろうって思えてしまう。
そして少し悲しくなる。
これから否が応でも直面する様々な現実に耐えれるのかと。
ほとんどの子は耐えられない。
粉々にユートピアは崩される。
もっと確かな手に取って感じれるものに絶えず心を揺すぶられる。
そういう茫漠とした将来の不安を見ずに、がむしゃらに頑張った作品群は儚さと希望がないまぜになっている。

また来年も見たいです。






2014年2月13日木曜日

にくのパイ2

久々にロッテリアへ行きました。
ここ数年、どんどん店が無くなっているので貴重な存在になっています。

せっかく寄ったのだから、他店にはない思いっきり変なの頼んでやろうと思い、
チョコ&ハニーマスタードグリルチキンバーガーなるものを注文しました。




なんとこれ、チョコを後からかけて食べるのです。
ハンバーガーにチョコ。
というより肉にチョコってクソ不味いのではと怖かったのですが、意外や意外びっくりするほど美味しかったです。
おそらくまだチキンだから合ったのかも知れませんが、少し甘いハニーマスタードも加わり、チキンの旨みが明確にわかる感じです。
色で言うと色相の真逆である補色関係なのか、お互いが際立ってこれはアリだと気づかされました。
アメリカ発、超高カロリージャンクフード万歳!

まるたけライン
★★★★★★★★★★
星9です。

また食べたいのですが、昔は手稲にもロッテリアあったのに、現在西町の西友にある店舗が一番近いくらいで少々面倒です。

昨日言ったピータラビットの「にくのパイ」ってこんな感じなのかって思いながら食べてました。
後で「うさぎ肉のパイ」を調べてみるとイギリスに古くからある伝統料理だなのだそうです。
首を落とし、骨や内蔵を全部取ってりんご酒に浸けるそうで、味も鶏肉に似ているそうだからかなり近いのでは。
不思議とこの残酷な調理法を聞いても美味しそうって思うのは心の中だけにしておきます。



2014年2月12日水曜日

にくのパイ

ピーターラビットってよく知らないんだけど、ウィキで調べたら作者はイギリス人で、父、母ともども、それぞれの両親からの遺産で生活をしていた家庭に生まれたそうです。
その作者もその祖父母達から受け継いできた両親の遺産で生活を送ったようで、何か簡単な人生を送ったような印象を受けます。

ただ彼女(作者)は環境問題の研究に熱心でもあり、女性の地位がまだ低かった時代(1866-1943)のせいか認められず、ずーっと後の1997年に彼女の研究成果が正式に認められたりしています。
まあ、そんな事はどうでもいいのです。

とにかく裕福な人がゆっくり時間を使い、自然環境の研究と同時に書き上げたのがピーターラビットの物語です。
だけど物語を書いたはいいが、出版してくれる会社を探すのには苦労したようです。
でも人気が出てその売上げからさらにユーフクになったそうです。
人生のスタートから大幅にリードしているのに、頑張られてうっかり成功されては敵わない。
ただそういう人ほどお金の使い方がわかっているというか、環境保全の為に使ったようです。

こんな作者の事も本当はどうでもいいんです。

最も言いたかった事はこのピーターラビットという物語、すごくやさしい童話なんですが、けっこう残酷なところをサラリと書いています。

 

ピーターラビットのお父さんはマクレガーさんという農夫に「にくのパイ」にされて食べられたと言っています。
これを現代の子供に読み聞かす時、隠すかどうかで問題になったそうですが、僕は伝えて良いと思います。
子供は子供なりにもっとポップな感じで解釈するから何も変な恐怖心など残る事はないと考えます。

まあ、それも割とどうでもいいのです。

最終的にこのうさぎの父親が「にくのパイ」にされたと言う子供は控えめに考えても、かなりの重荷を背負って行かざるを得ないのではないかと思います。
このうさぎは言語も持っているし、理性があるならば将来大人になって力をつけた時にマクレガーさんへの報復、ひいては殺害を誓うと言うのが筋ではないでしょうか。

すみません、やっぱりそれもいいんです。。

この残酷な話を子供がポップな感覚で受け止めるだろうと言いましたが、何よりうさぎのお母さんは自分の夫が「にくのパイ」にされたという事実を子供に伝えると言うのは別です。
これはポップではありません、お話ではなく現実に起こった事だからです。

そうですこれです。
ようやく核心に辿り着いた。




これが作者の環境保全の精神から自然の厳しさを伝えるために書いたのか、それともこの時代はうさぎなど狩りで食すのが当たり前だったからなのか、いずれにしてもこの事実を知ってしまってはいくらこの物語を読み進めても「にくのパイ」の印象が強烈すぎて何にも頭に入ってこないと思う。

作者が遺産と本の印税でのんびり人生を送った事、ピーターラビットにある残酷な話を子供にしていいのかと言う事、父親が「にくのパイ」で食われたのにマクレガーさんへの報復はしなくていいのかと言う事、母親がその事をまだ分別もままならない子供に伝えていいのかと言う事、長々といろいろ考えましたが一つ確定している事があります。

ピーターラビットは食べれるのです。
おそらく、ほっくほくに食べれるのです。







2014年2月11日火曜日

餃子

今日はちょっと早いのですが友人の誕生会を開きました。
午前中の積雪により道はガタガタで、昔事故った事を思い出します。
とにかくスピードを緩める事、これしかないのです。
あとは運が悪かったと思うしかありません。


これは友人でもある奥さんが作った餃子です。
一点の曇りもなくウマいやつです。
ごはんなんぞいらないやつです。
これがもう一皿出てきたのですが、外見が全く同じ状態のものでした。
それは作り慣れている証拠で味が安定しているという事です。

みよしのや餃子の王将の餃子ってどうしてここまでの味にしないんだろうと思うほどです。
廃業した「ぎょうざのよっしー」の店主!
味も問題があったが、途中から餃子の大きさケチったから客が離れたんだぞ!
いっつも店の前に車停めていたけど、違法駐車だったぞ!
あと、よっしーっていうツラじゃなかったぞ!




2014年2月10日月曜日

雪まつり

雪まつりに行ってきました。

「雪祭り」でも「冬まつり」でもないのです。

(漢字)まつり(ひらがな)です。


まともに歩いて全部見たのは初めてでした。


確かに人は多かったですが、思ったほど混雑してはいなかったです。


足下の雪を見ると、少し茶色くなっていました。
おそらく滑り止めみたいなものが混ざっているのだと思います。


軒並み地方の屋台が並んで、印象としてはオータムフェストに雪像があるバージョンという感じです。
違うところは全ての食べ物が急激に冷えて行く事です。
松尾ジンギスカンの串焼きを買ったのですが、1分しないうちに冷たくなりました。




ソチオリンピックも開催するので、当然こんな雪像があります。


メインを飾る会場は色々ありましたが、このSTV広場のものが一番凄かったです。


設計図通り一分の狂いもなく出来た感が伝わります。


こう写真で見ると凄いのですが、以外と現地では寒さに意識が取られる分、感動が削られると思います。


後半見慣れてくると、「はい、見ましたよ」という作業になっていた。


その中でも外れの方にあった外国の応募作品が一番凄かったです。
雪で作られているとは思えないほど、しっかりとしたフォルムで、もっともっとこのクオリティーのものをアピールしていった方がいいと思う。
賞の方ももっと価値のあるものして、技術の発展をうながしてほしいです。

基本、止まる事はできず、人の流れにゾロゾロと行進していき、腹が減っては何かつまみ食いすると言った感じです。
どこまでいっても寒いので、皮膚の耐久度しだいで全てどうでも良くなります。
みそ汁がタダで貰えるといってすごい行列になっていました。
吉野家にあるような機械でザーっと雑に出てくるみそ汁を小さいカップに受け取るのですが、どう考えても並んで待つのには割に合わない行動に思えます。

それもさきほども言ったように、寒さで意識が半分取られる分、そういうものなのかと深く思わないで通り過ぎました。