断捨離などと言うものが流行っている(?)ようですが、僕も少しは今回の引っ越しを期にあやかろうと思っています。
そんな意識があったからこんな本に手が伸びてしまいます。
中崎タツヤ「もたない男」
昔スピリッツを毎週買っていたので、この人の独特でシュールな4コマも楽しみの一つでした。
久しぶりにこの人の四コマを読みたかったと言うのもあり買ったのですが、中は全部文章でした。
で、何が書いてあるかと言うと、この人の異常なまでの物をもたない性格です。
この題名からして大体の内容はわかっていたのですが、その度合いまでは全く予想できなかったです。
部屋はとにかく何も無い。
その執着たるや、並のものではなく。
本当に究極のものです。
仕事場は賃貸なので、どうしようもできない部分以外は一切何もないのです。
本当に最低限で漫画もケント紙、定規が長いの短いの、下書き用のシャーペン、スミ入れ用のペン、消しゴム、ベタ用の筆ペンとあとはポケットサイズの国語辞典だけ。
資料とかそんなものは一切なくて、書く所もガスコンロをどかしたキッチンのスペースで書いてたようですが、さすが腰が痛くなったとかで渋々机を持ってきたそうです。
大体、ゴミ箱すら邪魔で置いてないそうです。
途中から同じ様な話が繰り返されるので全部読んでいないのですが、数々の捨てるエピソードがあります。
中でも、ああこれは病気だなと思ったのがボールペンの中に入っているインクの芯をインクが無くなって透明になった部分だけ随時ハサミで切るそうです。
とにかく無駄なものが気になってしょうがいないそうですが、ご結婚もされていて奥さんもさぞ迷惑だろうと思います。
でも、気持ちはわかります。
おそらくわからない人はいないんじゃないでしょうか?
僕も今回部屋から大量のゴミ袋が幾度となく出ています。
市指定の大きい40リットルゴミ袋がパンパンになって出て行くと、その分だけ気持ちいいです。
もう7個くらいはパンパンにして捨てました。
でも思っているほど捨てれないものです。。
特に思い出の物はなかなか難しいです。
一体この捨てれないものはどこまで僕についてくるのだろうと思ってしまいます。
そして究極に未来を考えれば、いつかきっと誰かが誰かの物を処分しなければならないのです。
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