2014年2月12日水曜日

にくのパイ

ピーターラビットってよく知らないんだけど、ウィキで調べたら作者はイギリス人で、父、母ともども、それぞれの両親からの遺産で生活をしていた家庭に生まれたそうです。
その作者もその祖父母達から受け継いできた両親の遺産で生活を送ったようで、何か簡単な人生を送ったような印象を受けます。

ただ彼女(作者)は環境問題の研究に熱心でもあり、女性の地位がまだ低かった時代(1866-1943)のせいか認められず、ずーっと後の1997年に彼女の研究成果が正式に認められたりしています。
まあ、そんな事はどうでもいいのです。

とにかく裕福な人がゆっくり時間を使い、自然環境の研究と同時に書き上げたのがピーターラビットの物語です。
だけど物語を書いたはいいが、出版してくれる会社を探すのには苦労したようです。
でも人気が出てその売上げからさらにユーフクになったそうです。
人生のスタートから大幅にリードしているのに、頑張られてうっかり成功されては敵わない。
ただそういう人ほどお金の使い方がわかっているというか、環境保全の為に使ったようです。

こんな作者の事も本当はどうでもいいんです。

最も言いたかった事はこのピーターラビットという物語、すごくやさしい童話なんですが、けっこう残酷なところをサラリと書いています。

 

ピーターラビットのお父さんはマクレガーさんという農夫に「にくのパイ」にされて食べられたと言っています。
これを現代の子供に読み聞かす時、隠すかどうかで問題になったそうですが、僕は伝えて良いと思います。
子供は子供なりにもっとポップな感じで解釈するから何も変な恐怖心など残る事はないと考えます。

まあ、それも割とどうでもいいのです。

最終的にこのうさぎの父親が「にくのパイ」にされたと言う子供は控えめに考えても、かなりの重荷を背負って行かざるを得ないのではないかと思います。
このうさぎは言語も持っているし、理性があるならば将来大人になって力をつけた時にマクレガーさんへの報復、ひいては殺害を誓うと言うのが筋ではないでしょうか。

すみません、やっぱりそれもいいんです。。

この残酷な話を子供がポップな感覚で受け止めるだろうと言いましたが、何よりうさぎのお母さんは自分の夫が「にくのパイ」にされたという事実を子供に伝えると言うのは別です。
これはポップではありません、お話ではなく現実に起こった事だからです。

そうですこれです。
ようやく核心に辿り着いた。




これが作者の環境保全の精神から自然の厳しさを伝えるために書いたのか、それともこの時代はうさぎなど狩りで食すのが当たり前だったからなのか、いずれにしてもこの事実を知ってしまってはいくらこの物語を読み進めても「にくのパイ」の印象が強烈すぎて何にも頭に入ってこないと思う。

作者が遺産と本の印税でのんびり人生を送った事、ピーターラビットにある残酷な話を子供にしていいのかと言う事、父親が「にくのパイ」で食われたのにマクレガーさんへの報復はしなくていいのかと言う事、母親がその事をまだ分別もままならない子供に伝えていいのかと言う事、長々といろいろ考えましたが一つ確定している事があります。

ピーターラビットは食べれるのです。
おそらく、ほっくほくに食べれるのです。







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