2014年2月20日木曜日

火の国

行ってなかったお店探訪4件目。


九州とんこつ火の国。

石狩方面に繋がる大きい道路に面しているせいで、すごく車を入れにくい。
特に冬はわざわざリスクをおかしてまで行きたくないですが、もう何が何でも入るという気持ちで4車線の大量に車が流れる道路を辛抱強く待って右折で駐車した。

入店すると一人お客さんがいた。
店主は40〜50代前半の人で、すごくまじめな雰囲気を出している。
メニューが多くてしばらく迷ったが、こってり塩を注文。
みそはなくてしょうゆもメニューの片隅にある程度。
是非、塩でお願いしますと言わんばかりだ。

こういう塩押しの店でも僕はいつも躊躇なくしょうゆを選ぶのだが、ご主人の一番自信のあるもので食べなくてはやっぱり失礼なのかなと思ってやめた。


ミニチャーシュー丼も保険で頼んだ。
だけど、そんなものはいらなかった。
ウマかった。
麺はおそらく加藤製麺です。
細くコシがあって最高です。
九州とんこつをベースにしているので、カウンターには紅ショウガが置いてあり、たっぷり入れて食べました。
チャーシュー、煮卵、きくらげと京都のねぎなど、サブの食材もすごく生きた感じで美味しくてビックリ。

まるたけライン
★★★★★★★★
星8です。

こんないい店がすぐそばにあったなんて、、またもや悔やんでしまう。。
ここは是非また来たいです。

そんな九州ラーメンに感動していると、店の扉が開いて隣のカレー屋の店主が顔を出してきた。
「すみません〜、白い軽自動車うちの前に止まっているんで、ずらしてもらえます?」
ときた。
すると火の国の店主が顔を向けずに「うちの前空いてます、ドアの前につけて大丈夫です」と言った。
もちろん僕の車なので、「あ、すみません〜、、」と外に出て火の国店の前に停め直した。
と言ってもすごく狭い間の争いで、どちらにとめようが境界線がすごく曖昧な感じでした。
これはけっこう気にしないで停めてしまう人が多いと思う。
そして先ほどのやりとりの感じから、このくだりはよくある事なんだと思った。
控えめに言っても店主同士は仲良さそうに見えない。

おそらくカレー屋があとから出店してきたのだろうが、ラーメンとカレーで料理は違うとは言え、客を取り合っていると思う。
実際、僕も車を停めてからどちらに入ろうか迷った。

店内の角にあるテレビではソチ五輪がやっていたので、ゆっくり見てしまった。
店主も喰いる様にみている。

気づかなかったが、テレビの下に誰かスキーで滑っている写真があった。
明らかにプライベートの写真を引き延ばしたもので、晴れた日の勾配のキツイ山を滑っている。
パウダースノーを斜め後ろへ画面いっぱい真っ白に飛ばしている。
そしてもう一つはゴーグルをかけたアップの写真。
何もいらない。
充実感と達成感が伝わる。
世界は一つなんだと言う事を理解している。

これはもう誰でもない、99.9%ご主人なのだろう。

スキーが趣味なだけあって今回のソチ五輪はさぞ楽しいに違いない。
が、何故にその写真を客に見せる必要があるのか、、。
とにかく彼はラーメンとスキーを人生の重要項目に入れたと言うのは伝わった。
悪くない。

結局30分くらい店にいて、外に出たが隣のカレー屋に客はとうとう来なかった。








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