2015年1月30日金曜日

おれ流

マンガの描き方みたいな本ばっかり読んで、自分のものがほとんど進んでいない状態が続いています。
デザインとか色とかでもそうだけど、実践よりウンチクだったり歴史だったりの方にいつも興味がいってしまうんです。

 

柳沢きみおの「おれ流 漫画の方法論」というのも最近読みました。
特命係長 只野仁で有名な人ですが、実はすごい漫画界のパイオニアなのです。



翔んだカップルを描いた人で、僕も内容は全く知らないのですが、この漫画のタイトルくらいは知ってました。
これはラブコメというジャンルを立ち上げた漫画で、この作品より様々な形でラブコメは進化していったのです。
一人暮らしの男子高校生の元にかわいい女の子が一緒に住み始めるといった、夢のようなお話は作り話と言えどしっかりと男の願望を視覚化してくれた。
浅倉南ならぬラブコメ最初のヒロインはこの山葉圭なのです。

本の内容はそんな柳沢きみおがデビューから現在までいかにヒット作品を考えてきたかが綴られています。
これをやればこうなると言った技術的なものはほとんどなくて、最後の方は趣味の話などダラダラっとして終わります。

そんな中でも特に僕の目に止まったのがチャンピオンでギャグ漫画を描いてた時の話です。
この人元々はギャグ漫画家としてデビューしていまして、しばらくギャグ専門でしたが、翔んだカップルから徐々に路線を変えて行ったのです。

その当時のチャンピオンには山上たつひこのがきデカがあり、当然圧倒的なギャグセンスに太刀打ちできるわけもなく、ギャグ漫画を止めようと思ったそうです。
本の中にも作者自身の当時のギャグ漫画が数ページ載っていますが、確かに全く笑えないというか、ただドタバタしているだけの感じでした。
でも当時はこれで充分面白かったはずで、その名残みたいなものは僕も子供の頃味わっています。

ですがその圧倒的な力量を見せつけられた山上たつひこのがきデカを軽々と何段とばしもして抜いて行ったのが鴨川つばめのマカロニほうれん荘だっと言います。



天才が天才をどんどん追い越して行く様は本当に驚いたそうです。
山上たつひこはまだストーリーを細かく繋いで行っているのがあったそうですが、マカロニほうれん荘は色んな角度から突拍子もなく笑いを起こさせる魔法のような漫画だったそうです。

僕も結局これ以上の漫画には出会った事なく、わずか6〜7歳くらいに出会った衝撃が未だに忘れられません。
そっか〜、やっぱりそんなにスゴかったんだと、これがわかっただけでもこの本を買ったかいがありました。
そして改めて本棚にあるマカロニほうれん荘を読んでみると、普通に今でも一人で声を出して笑ってしまうのです。
昔は腹が痛くなるくらい漫画を片手に笑ってましたから、これでも大分収まった方です。

だけどマカロニほうれん荘の連載期間はわずか2年。
その中でも爆発的に面白かったのは全9巻中7、8、9の3冊だと個人的には思います。
「ギャグ漫画の才能は、神様が一生の中で、たった1本だけくれた鰹節のようなもの」と本人が語ったように、その後プッツリと描かなくなり、描いたとしてもビックリするくらい笑えない味気のない作品でした。
ただ40年経った今も色褪せないこの漫画は芸術以外の何物でもないと思っています。

その点、柳沢きみおは常に時代の潮流に乗り、スタイルを何度も何度も変えて現在66歳でもまだ描き続けています。
本の中でもウサギとカメなら僕は後者ですと言っています。
そしてどちらかと言えば職人気質なんだと思います。
読者がああなりたい、こうあって欲しいを一番のテーマにしていたそうです。





翔んだカップルも続きを描いてます。
憧れであった山葉圭もあっさりと脱いでくれます。
新しいものを生み出すのに貪欲な作者です。
破壊すれば新しいのが生まれるのは知っているのです。
絵はすっかり変わってしまって、もう続きだと思えないのですが、この二人は結局結婚しないそうです。

今度まとめて柳沢きみお読んでみよう。
とりあえず気になる大市民から。










2015年1月29日木曜日

小林賢太郎

小林賢太郎の本を読みました。


装丁からしてシンプル。
無駄な事はしない、装飾的な事をしないストイックを地で行っているのがすぐわかります。
内容はとにかく自分がひたむきに創作の事を考えている訳から方法が惜しみなく書かれています。
ここまでくるともう笑えない空気が出てしまって、見る方は驚きと拍手だけになってしまいそうですが、そこは逃げずにそれ以上のものを作ろうという意気込みが日々前進しています。
テレビには出ないで舞台だけで食べている。
チケットは値段が高いにも関わらず、即完売。
そういうマイノリティーな価値を思いっきり狙っているとも書いてありますが、きっとこれはもうバラしてもいい事柄なのかもしれません。
手品が好きだそうで、肝心な種明かしはしないんだろうなぁ。




2015年1月28日水曜日

ボイスメモ

寝る前にちょっとしたヒラメキがあり、

 

起きてカードに記するのも面倒だし、iPhoneのメモに文字を打ったとしても、大体このほとんど寝に入っていた状態の頭では書いている最中に消えてしまう恐れもあります。




なので、そういう場合はボイスメモで声を録音しているのですが、



朝起きて聞いてみると、自分の声ながら気持ち悪いのです。
僕は自分の声質が好きでないので、本当にイヤなんです。
だけど、大抵の人は普段耳にしている自分の声と違うから違和感はあると思うので、好きっていう人いるのかな?

ちなみに録音してまで残したかったものは、何か音にしてみるとパっとしないものでした。
声に出しても良いものでないとダメなのか、活字だけなら収まりがいいのか研究中です。








2015年1月27日火曜日

手っ取り早く

本屋でよくどんな人がどんな本を読んでいるか盗み見します。
これが結構面白くて、まるで本のタイトルが読んでいる人のタイトルに見えてくるからたまに吹き出しそうになります。

自己啓発本のコーナーは一番それらしいタイトルがズラっと並んでいるので、どれをとっても面白くなります。



そして大体がその言葉とはかけ離れたような人が手に取っています。

趣味の雑誌のコーナーも色々趣向が見えて面白いです。




体のトレーニング系はたいてい手遅れの人がとりあえず初めの一歩を本の立ち読みから始めたって感じが多いです。


女性雑誌のコーナーも見て回ります。
女性の場合は基本的に自分より年齢が少し若い雑誌を選んで読んでいるように思います。
そして上記した二つの例と同じくあこがれがにじみ出ています。

という僕も手っ取り早く問題を解決したいから本を買いにきている訳で、今日明日でパっと変われるような方法を大体1,000円くらいで売っていないか探しているのです。








2015年1月26日月曜日

息継ぎなし

ローランドカークの「溢れ出る涙」を買いました。
Volunteed Slavery 以来の2枚目です。
余談ですが「ボランティアード スレイヴリィー」っていうタイトルはすごく粋だと思います。



急に新しいローランドカークを聞きたくなって、昨日コーチャンフォーまで車を出しました。
2,800円と1,000円シリーズがあったのですが、迷わず1,000円の方を買いました。
昔は必ず音源が良さそうなものを少し値段が張ってもいいから選んでいましたが、取り込んだデジタル音源でしか聞かないし、そんな聞き分けられる耳も持ってないので最近は極力安い方を買ってます。

この人はジャズと言うより「音を作る人」といった感じが当てはまると思います。
洪水の様な息もつかせない音がどんどん耳に入っては通り過ぎて行きます。
息もつかせないとはその通りでローランドカークは息継ぎの休憩がありません。
循環呼吸法という奏法で音と音は永遠に繋がって行きます。
この循環呼吸法とは頬を膨らませて空気をためて外に出している間に鼻から空気を肺に入れるといったものだそうです。
聞いている方としてはいつもここら辺で一旦音が途切れるだろうと予想しているので、だんだん息苦しくもなります。

その他に3つの管楽器を口に加えて音を出すといった演奏方法です。
これはパフォーマンス的な色眼鏡で見られそうですが、しっかりとローランドカークによって確立された奏法なので、この奏法でないとできない曲を作ったと言った方が正しいです。

この2つの奏法とさらにジャンルにとらわれない曲作りが加わるので、当然彼しかできない音がこのCDには収められています。

生涯盲目で過ごし41歳という若さで亡くなった。
本当に息継ぎなしで駆け抜けた台風のような人生であっただろうし、その思いが音から伝わります。

2015年1月23日金曜日

サツドラに行かなくては

以前にも書きましたが、相変わらずこのクナイプにハマっています。



クナイプの中でも様々な種類を試したのですが、今はずっとこのジャスミンを買い続けています。
もう10個くらいは買っているので1本1,600円ですから16,000円は使っている事になります。
一度ハマると抜け出せない性格なものでこんな入浴剤ごときで多額の支出は痛いのですが、この香りが好きでどうしようもありません。

ドイツの製品なのですが、以前だったら「やっぱりドイツ人はすごいな〜」ってなるのですが、その感想が増えてくると「またドイツか〜」と少し嫌になります。

残り少なくなったらサツドラに行かなくては重要な用事になっているのも嫌です。

2015年1月22日木曜日

朝型移行中

今なるべく朝型の生活スタイルにしようと早寝しています。
大体21時、遅くても22時には眠りに入るよう頑張っています。

で、早く起きるのかと言うとそうでもなく、いつもの朝7時まで寝ていたりします。
でもそう言う時は当たり前の話ですが、よく疲れも取れており良いっちゃあ良いのです。

ですが午前3時くらいにパッチリと起きてしまう時も多々あります。
そう言う時こそ、構想を練っている漫画を進めればいいのですが、なかなか起きがけはそうもいきません。



それでも何とか、朝暗い中iPhoneにポチポチと文章を打って行くのです。
ようやっと去年の10月から考えていた話がまとまりかけています。
現在80%完成しました。
ネームではありません。
あくまでストーリーです。
これがライアーアイラ3、4、5と前作の続きとなるのです。
今のところ膨大な量になりどうやってまとめるかプロット作りに入ります。
とにかく少しずつですが前進しています。

2015年1月21日水曜日

こやつタイム

芸人同棲フォースシーズンが佳境に入ってきました。
毎週火曜日と言えば芸人同棲があるので好きな曜日になっています。

今回は1、2、3と見比べても大きい事件もなく、たんたんと進んでいたような気がします。
でも過去作と違う所はずいぶん一人に人気が集中しているってことです。



こやつタイムという芸人なんですが、セカンドシーズンで一度出てきた人で、初め出てきた時は真っ先に人気がなくなり目立つ事なく終わって行くのだろうなぁと思っていました。
実際、セカンドシーズンでは最後までそんなに人気がなかったのですが、芸人同棲が終わったあと、割とピンで仕事が増えて単独ライブなどやったりとかわいい感じなのにすごい実力をもった人なのです。

そのこやつタイムがフォースシーズンに再び現れ、各方面からえげつない取り合いになっています。
フレンドリー田崎、田舎はるみ、シシオガイ、ジュエリー志織、9人中4人からラブコールを受けています。
予想では多分、フレンドリー田崎と組むと思いますが、あまりのモテぶりにだんだんと女性としてもかわいく見えてくるから不思議です。

性格もすごく良くて、あまり自分を表に出さないで人に気を使うタイプのようですが、自分が考えるネタに関しては自信がみなぎっています。

正直ネタで笑った事はないのだけど、お笑いではなく色んな方面で活躍できる人だと思います。
来週がとうとう告白タイムなので、見る方も緊張しています。

2015年1月20日火曜日

さいとうさん

オリンピックで金を2度もとった斉藤仁さんが亡くなりました。
享年54歳。


柔道と言えば、僕の中では山下や古賀ではなく斉藤です。
88年のソウルオリンピックで、日本人なんだから柔道で金をとって当たり前なのにやけに盛り上がっているなと子供ながらに思っていました。

大人になって知ったのですが、そのソウルオリンピックは日本柔道は男女とも金を一つも取れず、斉藤仁が最後の牙城だったのです。

そしてこれは今日知ったのですが、その前の年にソウルで行われた世界選手権で斉藤は韓国のチョ・ヨンチョルにマルシアクラッチで体を浴びせられ脱臼してしまいます。
反則技なのに何故か斉藤の棄権負けと言う納得のいかない試合をしていました。
そのチョ・ヨンチョルがソウルオリンピックの準決勝で因縁の対決として来たのです。
結果はチョの逃げ腰の姿勢が指導を取られ斉藤の反則勝ち。
そして決勝戦はドイツ人にも粘って判定勝ちで念願の金メダル。
相当なプッレシャーだったのでしょう、動画では金をとった瞬間にコーチ陣の2名が目頭を抑えて泣いています。
このような背景を知って見ていたら、チョの準決勝など今の日本代表サッカー以上に緊張した思います。
改めてすっかり過去の事ですが、勝ってよかった〜。

斉藤の試合はこのように地味な判定勝ちで、鮮やか1本という印象はないのですが、試合を見てみると相手のほとんどがまともに組みに行こうとしていないのがわかります。

そんな強さの象徴が54歳という若さで逝ってしまうのは、すごく儚い気持ちになります。
ジャンボ鶴田や三沢のように大きくて強い人がいなくなった時と同じです。

あと隠れて中日や阪神で活躍した大豊も一昨日亡くなってたんですね。




2015年1月19日月曜日

ブリザードをしのいで届いたもの

先週末はすごく吹雪いて、地下鉄駅から家に着くまで全身が濡れて、帰宅してすぐに着ていたもの全部下着も含めて洗濯したほどです。

洗濯機を回しながら、夕方にくる母さんから荷物を待っていました。
この吹雪の中、本当に届けてもらえるのだろうか?
チャイムが鳴り、ドアを開けると配達人ものすごい顔で立っていた。



顔は真っ赤で息切れが激しく、全身ブリザードを受けて危うく凍りそうな感じです。
ここまで来るのは大変だったでしょう?と尋ねると、
「い、いや、、雪は、、まだ、、大丈夫、、なんですが、、風が、、すごくて、、、」
 と命のともしびも消えかかりそうな答え方をしたので、僕が歩いていた時よりもさらに吹雪は増しているだと思います。
さすがにこんな日に配達となると吹雪手当とかつけてやらないと割が合わなそう。




荷物の中身は飯鮓でした。
母さんが作ったから送ってあげようか?と以前言っていたので、送ってと答えたものの、そんな事言ったのとっくに忘れていました。

この飯鮓はめちゃくちゃ美味しくて、子供の頃は大嫌いだったのですが、大人になって急に好きになった食べ物です。

飯鮓の美味しさは唯一無二だと思います。
この美味しさだけは一つのジャンルを築いており、新しい食べ物と言うか、他の何と比べれればいいのかわからない。
生ものなので、早めに食べなくてはなりません。

母さんから届いたか?と電話があったのですが、すっごく美味しくてありがとうと言ったものの、テレビでサッカーのアジアカップ予選が気になり、ながらの返事をしていると、母さんからも「サッカー見てる?じゃあ、お母さんも気になるからまたね!」と言って電話を切られました。




あの言い方だと母さんも日本代表戦は毎回熱心に見ているんだな。



2015年1月16日金曜日

春雨再び

3日前から中断していたダイエットを始めました。
前回はいつの間にか終わってしまって、最後83.0kgまで行ったはずです。


ですが正月明けに測ってみると、元通りに。
元に戻っているなぁ〜とはわかっていましたが、意外と被害が少なかったと思いました。



現在、再び夕食を春雨的な低カロリーのものと、このぐらいはまだ大丈夫だと言う事で納豆も混ぜて食べています。

結果、


グンと下がり


今朝は少し戻ってました。

とりあえず無理なく1ヶ月3kgダウンを目標にして今月は84kgを切る事にします。
そして昼はどれだけ食べてもOKにしてます。
と言っても会社で頼んでいる仕出しの弁当なので多くても600kcalくらいだと思います。





あと、スポーツドリンクのダカラ2ℓを冷蔵庫に3本くらい常備しているのですが、この習慣もやめようか考えています。
スポーツドリンクのとう糖分も調べてみると結構バカにならないようです。
だけど風呂上がりのダカラは至福の時なので、いまのところ止めるのはかなり難しいです。








2015年1月15日木曜日

びじゃくなやつ判明

昨日、微弱な風で悩まされていると書きましたが、出所が判明しました。


腹這いになりながら手のひらをあてる行動を辛抱強く繰り返すうちに、クローゼットの下の隙間から来ている事がわかりました。



開けてみると確かに悩まされていたこの微弱な感じのものが来ていました。
でも本当に微弱なので、しばらく手をかざしてないとわかりません。
中は薄い木の板なのでどこからか空気が漏れているかも知れません。
隣に人が住んでいるのなら大丈夫なんでしょうが、角部屋なんです。



でも床下を這ってくるのがわかっているので、敷き布団をもう一枚重ねて高さを上げると大丈夫でした。
元々この5帖くらいの部屋は構図的にベッドを置くのが前提に作られた部屋なので、少しでも部屋の広さを確保しようとして敷き布団にした僕が間違っているのです。

春になったら見た目より、作業優先で部屋の雰囲気ガラっと変えて見ようかなぁ〜と思っています。





2015年1月14日水曜日

びじゃくな奴

 今、部屋のどこから来ているかわからない微弱な寒い風に悩まされています。




長時間寝ているとだんだんと寒気がぶつかる部分が冷えて、体全体までも寒くなっている事があります。

引っ越してきて初めての本格的な冬なので、この微弱な寒気が最初のうちは気づきませんでした。


一番の発生源はやはり窓からだと思い、カーテンの下から手をかざして確かめるのですが、ほとんど風らしきものは感じ取れません。


部屋には2つの換気口が備え付けられているのですが、しっかり閉めてもやはりここからは少しだけ感じとれる風は出ていました。

でもどうもここが発生もとではなさそう。
僕が絶えず受けている風は下にあるのです。



ただ本当に微弱なので色んな方向に寝そべって手のひらを当ててみるのですが、いまだにハッキリと風の発生元を確定できません。

ここが鉄筋と木造の差なんでしょうか、以前住んでいたアパートは鉄筋コンクリートだったからかこんな微弱な風は全くありませんでした。

思えば、外にいる時も寒いと感じるのは気温ではなく、風だと前々から思っていました。
風ってコンタクトは乾くし、あんまりいい印象がありません。










2015年1月13日火曜日

俺たちの日

ジョージ・P・ペレケーノスの「俺たちの日」を読み終わりました。



この小説、会社にあったものなんですけど、持ち主ももういないようなので借りて読んでいたのです。

家にはまだ読んでいない小説もたくさんあるのですが、自分が選んだものではない小説を何でもいいから読んでみたかったのです。

自分で買った本はお金を出す以上「ある程度良い」ものです。
その作家の過去の作品にハズレが少なかったとか、あの雰囲気を味わいたいとかが購入のきっかけとなります。
つまり損をしたくないので守りに入った読書です。
でも、大体こんな雰囲気だろうなと言うのが少し飽きていたのです。

そこでこの全くなんの知識もない「俺たちの日」はそんなランダムな作品選びにうってつけだったのです。
ガチガチのハードボイルドっていうのが題名や表紙の装丁からしてもわかっているので、見た目はちょっと笑ってしまう感じでもありました。
少し冗談半分で試しに読み進めたのですが、意外とズルズルとハマってしまって、とうとう昨日の休日は朝から晩までずっと読みふけって読了してしまいました。

とにかく登場人物が多くて、どんなちょい役も細かい設定とフルネームがあるから、重要な人物なのかも知れないし忘れてしまうので、本の上部にどんどん書き込んでいきました。



なので、この小説は一読して読み進める事は不可能で、細かい伏線などを思い出す為に何度も何度も過去のページを見直します。
そんな何度も戻っては読み直すを繰り返しているうちにその戻って読み返す行為に慣れてきて、大体この話はこの辺だとすぐわかるようになりました。

本流の話はほとんど裏切られる事がありません。
こうあってくれという読者の願いは多くの犠牲を持って叶えられます。
主人公のピート・カラスはハードボイルドとはこういう人物だというお手本の様な人物で、どんな脅しにも決して屈しない優しい男です。

「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」

というフリィップ・マーロウの名言がありますが、くさい使い古された言葉と思わず、これから未来永劫、これがずっとカッコイイ男の理想像だと思います。


ちなみに「俺たちの日」というのは邦題で、本当は「THE BIG BLOWDOWN」です。
意味としては「大きい何もかも飲み込む突風」なんですが、これは広島と長崎に落とされた原爆を意味します。
多分、日本版を出す時にタイトル名に配慮があったのでしょう。
話の中に第二次世界大戦の事も多く書かれていて、当時の一般的なアメリカ人によるジャップ(日本人)のイメージを知る事ができて興味深いです。
もちろん決して良いイメージでは書かれていません。
ただ戦っていた兵士としては最後の最後まで諦めない当時の日本人とやり合うのは意識の差が大きくあったようです。
国を取られると思い込んでいるの日本兵に対して、アメリカ兵は戦後補償は国からどれほど言われていたのかわかりませんが、得るものは命を張るほど決して大きくはなかったのです。
生き残って本国に帰ってきた者は小説の中で週20ドル(4万円くらい?)を何年間かもらえたそうです。

ネットで調べたら兵士は除隊後、奨学金をもらってタダで大学に行けるようになり、貧しかった移民の多くが貧民街から脱げだすきっかけになったそうです。
でもそれは相当なタフな人達に限られていたはずで、多くの人は精神的に大きな障害をかかえたのです。

そういう意味で本のタイトルにするくらいの「何もかもを飲み込む大きな突風」が色んな角度から考えられて面白いです。
「俺たちの日」は主人公が最後に言うセリフですが、この言葉をタイトルにして作品のイメージが決まってしまうと、作り手側としてはかなり納得いかないと思います。

この小説は他の作品にも時系列的に繋がっていて、全部読めば壮大なバックグラウンドが積み上げられて一つ一つ作品の深みも増して行くらしいです。


もっといろいろあるのですが、残りは他にメモしておきます。
機会があれば他の作品も読みたいと思います。








2015年1月9日金曜日

ちょい気になる

スズキから新型アルトが出ましたが、ちょっと欲しくなってます。



さらに3月にはアルトワークスの後継機にあたるRSが出る様なので市販車がどのようになるのか楽しみです。






アルトワークスと言えば一番最後に出したこの形が不評だったそうですが、僕は昔からこの型のデザインが好きです。
たまに見かけるとついつい見入ってしまいます。

ハスラーが売れたのでスズキは形にこだわった独自路線を行ってほしいです。


2015年1月8日木曜日

めくり上がるほど

北海道は昨夜から風が強く、部屋にいてもゴーゴーと地鳴りのように音が聞こえます。
そんな日はなるべく外に出たくないのですが、アパートの部屋に入って車にスマホを忘れたのに気づきました。



行動に選択の余地はありません。
取りに行きます。
部屋着のまま外に出て車庫を開けます。
シャツがめくり上がるほどの強風が吹き付けます。




我ながらスマホだけはどうしようもない。
僕だけでなく今ほとんどの人が肌身離さず絶えず使用していると思います。
視力が下がってメガネを常につけなくてはならないように現代の我々は様々なアーカイブが常に必要なのです。

2015年1月7日水曜日

ちょいブヨ

昨日みかんがブヨブヨになってしまったと書きましたが、


ストーブのそばに置いておくと含んだ水っ気もとんで、


ちょいブヨくらいになります。


これがけっこううまいんです。



ちょいブヨはおすすめです。





2015年1月6日火曜日

東に行けば

年末にみかんを一箱買ったのですが、アパートの部屋に持って行くのを面倒がって車に置きっぱなしにしていました。


部屋より寒いので保存も効くし、その日の食べたい分だけ適当にポケットに突っ込んで部屋に持って行けばいいのでそのままにしていたのですが、



網走ではさすがに一夜にして凍りました。
そしてまた札幌に戻ると解凍されてブヨブヨみかんになってしまったのです。

「凍る」っていう漢字は文字通り「東」が使われているんですね。

肝心な事は、みかんがブヨブヨになったという事です。




2015年1月5日月曜日

2015 新年

明けましておめでとうございます。
長いようで短い正月休みを終え、またいつもの生活に戻りました。

年末は猫と紅白を見て


新年と同時に初詣に行っておみくじで大吉を当て、


姪っ子たちにお年玉をやり、


スキー場でソリ遊びをして、iPhoneをなくして血の気をひきながら探して見つかり、


ドスも凍るほど寒く、



網走湖の初日の出ならぬ、夕焼けを拝み、



ネパール料理を食べて



昨日、高速で帰ってきました。




ですけど基本的にはほとんど寝てました。




実家はとにかくすぐ眠たくなる。
起きては読みかけの小説を読んで、ウトウトするのを繰り返してました。

なので、正月は何もしていないです。
徹底的に「何もしない、何も考えない」が一番いいのかと思います。

今年も新しくスタートを切りました。
ゆるくマルクラなども頑張っていこうと思います。
よろしくお願いします。