2015年10月23日金曜日

2015 キャンプ 2 我路公園キャンプ場

お盆で実家に帰る前にもキャンプをした。

我路公園キャンプ場。

無料の管理人がいない所。

仕事が終わって荷物用意して高速を飛ばして着いたのが午後9時くらいだった。


真っ暗のキャンプ場入り口に車を止めて恐る恐る中に入って行った。
川にかかっている結構大きい橋を渡らなくてはならず、熊も出る噂と心霊現象の話もチラっと情報を得ていたのでダブルで怖かった。

何度も止めようか迷ったが、怖いと言うスイッチを切った。
このスイッチの切り替えが何でか知らないができるようになった。

キャンプ場に入ると炊事場の明かりが灯っていたので安心した。
ただ誰もいない。
さっきまで雨が降っていたので草むらはどこも濡れている。

そして左側奥に一個だけ小さいテントが張ってあった。
中に人がいるのか明かりも点いてないのでわからない。

でもとにかく一人じゃないって事は嬉しかった。

このお盆の最盛期に二人しか訪れないキャンプ場ってもう末期かも知れない。
なんでこのキャンプ場を選んだかと言うと管理人のいない無料の所なので、チェックインに時間制限がないからだ。

仕事が終わってからだと網走までの通りがけでここしか場所がなかった。


真っ暗な夜中にカンカンとペグを打ち込みテントを設営。


地元名物美唄焼き鳥。


こんな遅くにきて自分でも何やっているんだと思うが、そういう考えも飽きたので無視している。




ビールと焼き鳥で蒸し暑い夜を堪能していると珍客が。


キツネ。






多分ここにくるキャンパーからおすそ分けで良い思いをしているらしく、じっとこっちを見てたり辺りをウロウロしている。

こんなに近くに来る野生のキツネは初めてだ。

本当はいけないのだが、ついついこっちも寂しさから肉をポイっと投げてしまう。
キツネは用心して少しずつ近づいてサっとすばやく食べる。
3回くらいそんなふうにして肉をやったが、あんまり居られても嫌なのでもうあげなかった。

しばらくヤツも周りを歩いていたが、もうくれないのがわかると諦めてどっかに行った。





彼が去ると、ソロストーブでたき火をやって酒を飲んだ。
時間が経つにつれ別に特別な行動を起こしている感じもしなくなった。
夜空は雨上がりで晴れ渡り大粒の光が散らばっている。
何か知らんけど、来て良かったなと思った。

12時くらいにはテントに入って寝た。
まだまだ夏だったので寝袋から上半身出しても平気だった。

だけど3時くらいに地元の若者が3人くらいきた。
何しにきたのかわからないが、炊事場近くでしゃべっていた。
こんな所へこんな夜中に来るなんてスゴいなと思った。

そして入り口近くに止めた僕の車が心配になった。

昔サイドミラーを折られた経験があるので、どんどん不安になってきた。
もし何かされたとしても泣き寝入りするしかない。

こればっかりはもう無事を祈るしかない。

何か色々しゃべっていて30分ほどでいなくなったが、テントを開けてみた訳でないから本当に人間だったかはわからない。






目が覚めてしまったので、ラインレンジャーで気持ちを紛らす。
この日はレナードデーだった。

これは100回に1回くらいの割合でしか当りません。
それがこの日は2回も当った。
一人でちょっと嬉しい声が出た。

その嬉しい気持ちそのまま一気に夜を乗り切る。
なんだかんだ今日は仕事帰りだから疲れていた。
川のゴウゴウとした音だけを聞いて寝た。




翌朝。

夜が終わってくれた。

何かわからないけど勝った!
この夜は今思うと一番怖い夜だった。

朝は米を炊いた。

奥にいた1人用のテントはやっぱりあった。
あれが朝起きてなかったらとちょっと思ってしまった。
でも人のいる気配はなかった。


炊事場に行き顔を洗っていると人が近づいてきた。

「おはようございます」

若い男だ。

ちょっとビックリした。

「あっ、、おはようございます。。」

やっぱりいたんだ、、。
でも自転車もバイクも無さそうだし、歩きなのかな、、?

その人を見たのは僕がここを去るまでそれっきりだった。
テントに戻ったのか、それともどこかに行ったのかわからない。
顔もフードで少し隠れていたので影になっていてハッキリ確認できなかった。
テントも僕が出て行くまでずっとあった。




適当に朝食を済ませて、


晴れて来たのでせっかくだから誰もいないキャンプ場を散策する。
トイレは作りが凝っていていいのだが結構老朽化が進んでいる。
当然水洗ではないと思う。

思うと言うのは実際ドアを開ける勇気がなかったので確認していない。
美唄市もあまり財政的によろしくないと思うので、こんな忘れ去れそうなキャンプ場にお金はかけてられないだろう。


でも古くはなり管理もあまり行き届いていないが、まだまだ使えるキャンプ場だと思う。


近くに川も流れていて照明もちゃんとしている。


この日は朝から猛暑でとにかく汗が止まらなかった。
だけど夏はこうでなくては。
荷物を全部片付けて車に持って行った時には滝のような汗が流れた。
そしてついでに夜中に来た若者達が車にイタズラしていないか確かめた。


何にもされていなかった。


良かった。


安心したらあの若者達が良い奴に思えてくるから不思議だ。
人が少なくなったキャンプ場をゴミとかで汚さない限り少しでも利用して欲しい。



川は昨日雨でかなり増水していた。
朝からこの暑さだから昼過ぎにはどうなるんだろう。

帰り道に墓場が近くにあった。

申し訳ないがもうここには来ないかも知れない。
のんびり網走まで車を走らせた。



















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