朝、目が覚めると雨音は聞こえなかった。
だから、走らないでいい理由は何も見つからない。
とは言え、走らなければならない理由も突き詰めれば特にない。
でもわずかな理由をきっかけにしないと、言う事を聞いてくれない。
体は特に。
それに僕の場合、途切れたら大抵終わってしまう怖さもある。
外に出た。
まだ雨雲が残っていて、アスファルトも少し濡れていた。
玄関先に誰かが落としたネクタイがあった。
前田森林公園へ向かう道。
そこの注意書き。
3つのうち2つは犬の事。
ゴルフはいらんだろ。
前田森林公園の注意書き。
全部、犬の事でいいのだ。
雨上がりなので特に気持ちよかった。
いくつかある野球場の一つ。
札幌市民は恵まれている。
朝食は昨日買っておいた豆パン。
走った後は汗がなかなか引かないので、家を出る10分前まで服を着れなかった。
自転車で行くには時間が無くなったので車を出す。
それでも少し飛ばした。
明日から3連休だからか、仕事が遅くなり、ちょっと疲れた。
9時過ぎに行けばいつも満車の駐車場も空いていた。
「ラーメン大将」
ラーメンという冠を名前につけておきながら、ほぼ誰もラーメンを頼んでいない。
一度食べたが、実家の母さんが作るラーメンといい勝負だった。
今日は3番「野菜炒め定食+餃子」
ラーメン以外はほとんど美味い。
紅ショウガをいくら使ってもいいのがうれしい。
カウンターの席が結構空いていたのに、僕の隣に「メガネ角刈り」が座ってきた。
なんで、こんな近くに座ってくるのよ?
完全に頭おかしいんじゃないか?とすら思った。
ただでさえ狭いのにと不満に思いつつ、少し椅子をずらした時、奴の角刈りと頼んだ料理を見て、それは確信に変わった。
「塩ラーメン大盛り」
ありえない。
角刈りもイライラするが、ラーメン大将のメインは肉チャーハン、肉野菜炒め、肉丼ととにかくあの雑に盛りつけてくる独特の肉なのだ。
ラーメンは実家の母さんレベルなのに、その中でも塩とは!
食べ方もわざとじゃないかと思うほど、絶対無視できなかった。
ジャンプ片手に麺を持ち上げ、フーフー息をかける。
ジャンプに夢中になる。
まだ食べない。
まだ麺は持ち上げたまま、もう一度フーフー息をかける。
ジャンプを見る。
まだ食べない。
完全に冷えきっているであろう持ち上げたままの麺に3回目のフーフー。
何がこいつを表現するのに適切なんだろう。
クレイジーとも違う。
う〜ん。。わかった、妖怪だ。
ならば仕方が無い。
そっとしておこう。
帰宅してもまだネクタイはそのままだった。
体重あまり変わらず。
だけど大分しまった感覚になってきた。
こうなればどんどん勢いづいてくる。
明日は10km走ろう。
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