続きです。
ガソリン満タンとオイル交換。
それに助手席側のワイパーが劣化していると言うので交換したら結構なお金がとんだ。
そしてスタンドの店員が親切で、その丁寧さゆえに時間がかかった。
でもオイル交換によりエンジンの吹き上がりが良くなって加速が直った。
ターボエンジン専用のフラッシングもやってもらった。
話はそれるがこの前、代行サービスのタクシーを使ったら運転する人が
「ほ〜う、マニュアルですかー!」と言い、
1速からベタ踏みで速度を上げて、3速に入れた時には80kmも出された。
法廷速度50kmの所なので、代行もクソもあったもんじゃない。
だけど自分の車の後部座席に乗ると言うのも新鮮な景色だった。
そして狭かった。
でも改めてこのラパンSSが好きになった。
いつまで走ってくれるだろう。
とにかくこの日、目指すは積丹。
ぜひとも夕焼けを見ながら過ごしたかったが、その前に100円均一に寄り、大量に物資を調達。
余市も越えて、どんどん田舎になりそうだったので、、
今回は早めに食料を調達しておいた。
レジのだんせいが、強烈なワキガだった。
海岸沿いをひた走る。
夕焼けは始まっていた。
やっと着いた。
キャンプ場に行く前に沈むのが速い夕焼けを見ておいた。
見事としか言えない光景にしばらく見とれていた。
間違ってなかった。
色々あったけど1週間仕事に耐え、トラブルも克服して得たものは十分その代価があった。
気候も良く、ようやっと雨でないキャンプが出来そうだ。
管理人がいない無料のキャンプ場。
それゆえに、盗難注意と大きい看板が立っていた。
もう日も暮れ懸っていたので急ぎ目で後部座席からテントを取り出そうとするが、、、
ない。
おかしい。
もう一度ゆっくり落ち着いて探す。
ない。
ないのだ。
まさか、そんな事があるわけない。
もう一度改めて何気なく、あたかも初めて取りに来ましたっていう感じで探す。
ない。
無いのだ。
テントが「無い」のだ。
笑った。
一人でクスクス笑った。
神の手のひらで遊ばれた気分だった。
「意地でもキャンプはさせない」
そんな円周率の様な果てしない力を、日本国北海道札幌に住む独身男性にかけるヒマがあるのか偉大なる何とかよ。
とは言え、テントをどこに置いてきたか気になった。
一応、寝袋も無かったので両方合わせると1万円損する。
もうここでキャンプできない以上、逆に今この地平線に広がる見事な夕日を見たくなかった。
引き返す。
トワライトの積丹をバックに暗くなっていく道をひたすら引き返す。
今までの人生でこんな距離を引き返した事がない。
夏が終わる。
2時間かけて戻ると駐車場にテントと寝袋があった。
誰も取る者はいない。
ただ、忘れたんでね?と思われても仕方が無い光景だ。
積丹のスーパーシガで買ったウインナーと目玉焼きでプロ野球を見ながら夕食。
誰が投げて誰が打ったなんて一つもわからなかった。
キャンプが出来たらそれは割と幸せ者だと思っていい。
仕事、お金、天候、人間関係、どの条件もおろそかにできない。
後はあわてて出発しない事。
終わり。
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