続きです。
お昼過ぎにようやく目的地へ到着。
着いたと思ったらここから山道を2kmも行く。
ほとんど一方通行の道なので、前方から車が来ない事を願いつつ気をつけながらも少し急いで進んだ。
駐車場から少し離れた所に受付のロッジがある。
僕の前にいたおばさんが毎年来てるから説明いらないって連呼していた。
僕の番になって、ルールが一通り説明された後、今日は混んでいて、これからも大勢くると言われた。
一応このロッジには有料だけど休憩所やシャワー室があった。
釣りができるか見てみたが、この小川を上流まで歩いていくのかな?
いずれにしても今回はそんな所まで冒険できない。
実際ここにくるまで少し疲れていた。
だけど軽い興奮状態なので気にならない。
これがキャンプ場の全体図。
ポロト湖から樽前山まで繋がっている。
車で運べるのだが、荷物をおろすと遠い駐車場まで戻さなければならない。
この道が完全なる一歩通行で車が来たら、どちらかが相当バックしなければならない。

だから、急いで物をおろして、対向車が来ない事を祈りつついちかばちかで引き返す。
僕の小さい軽自動車でも結構ギリギリの道幅だったので、他の大きめの車はどうやって入ったのだろうと思った。
とりあえず、車の問題は解決したので、ほっとしたんですが、次に場所をどこにするか迷った。
できるだけ奥の方で静かにやりたかったので、一番奥に組み立て始めると、ものすごい蚊がよって来た。
それも飢餓状態のワイルド個体。
あっと言う間に何カ所も刺されて、右の腕を気にしていると左の腕に3匹止まってたのを見て、ゾッとした。
おそらくササの葉に近いからだと思って、慌てて移動した。
荷物はバラバラでまとまとまりがなく、何往復もした。
それでも蚊から逃れる事ができなく、逃げるようにどんどん人の居る方に移動。
すっかり汗だくで、虫除けスプレーも一時は効くんだけど、汗で流れてしまう。
蚊は汗と二酸化炭素に反応するので、どうしよもなかった。
幸いな事に晴れ間が見えてきて、テントは張りやすかったのだが、蚊だけは相変わらず、もう半分あきらめて作業に移った。
帯広で一度組み立てのをすっかり忘れて、やけに時間かかった。
あまりにもうまくいかず、本当にくじけた。
周りはガヤガヤ楽しい声が聞こえてきて、僕は蚊にさされながら汗だくでテントを設営している状態はかなり堪えた。。。
説明書が見つからず、iPhoneで検索したところ、親切にもPDFで掲載してくれている人がいた。
これを見てからはどんどん解決していったので、楽しくなった。
このソロキャンプ、精神状態は終始この「本当にイヤになる」と「この面倒が楽しい」を繰り返していた。
何とか完成。
入り口の向きが気に入らなかったり、もうちょっと水平な所にしたりと試行錯誤があった。
今回は雨も降る可能性があったので、外のヒモでピーンと張った。
タープがあればもっと快適なんですが、できるだけ荷物は少なくしたいので、極力なしでやりたい。
ここにきてイライラはかなり収まった。
でも一人なので、とにかくやるしかない。
自然の中ではイライラするだけダイレクトにあらゆる危険が隙間をついて入ってくる。
少し離れた家族連れの親が子供を叱る怒声がかなり怖かった。
親父も怖ければ、母さんも怖かった。
致死量を越えている怒り方で、イライラしているのが伝わる。
周りも嫌な気持ちになるので、もうちょっと何とかしてほしい。
時々、夫婦喧嘩もしていた。
やはり特に親父の怒り方は尋常じゃない怖さで、早くビールか食い物を与えたくなる。
とにかくやっとソロキャンプがスタートした。
続きます。