琴似にある焼肉店。
ホルモンチャンプ。
以前はスープカレー屋さんだったと思うけど、狭い空間をうまく改装してこの飲み屋激戦区に入ってきた。
窓辺に近くのカウンターに座り、夕暮れの琴似本通りを見下ろしながら食べる。
塩ホルモンが特に美味しかった。
店員が狭い通路をせわしく行ったり来たりして、愛想もすごく良かった。
向かい側に見える美容室で髪を切っている男性をはじめから最後まで見てしまった。
その客は来店して、ちょっとシャレた美容師とあれこれイメージを固めている会話していた。
その後、意思の疎通が出来たのか、長いあいだ椅子に座り、その周りを軽やかに美容師の手が動く。
日も落ちて、見た目スッキリと今風の髪型になった客は満足げで、少し美容師と話してから料金を払って帰った。
客が帰った後は美容師一人黙々とカットして床に落ちた髪を掃除していた。
また目をやった時には店の電気は消えていた。
あれが今日最後の客だったのだろう。
ホルモンよりもそんな美容師の1日にどこか心安らぐものがあった。
こうやって一日が終わっていくと言う当たり前の事が、一番幸せだと思える光景だった。
その日をどう過ごすかはとりもなおさず、どういう人生を送るかと言う事かも知れない。
あまり大きい声でいいたくないが、何でも「ありがとう」で行かなくては。
ホルモンチャンプ
まるたけライン
★★★★
星4です。
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