近代美術館でやっているシャガール展に行ってきた。
今年一番の目玉っぽい感じです。
シャガールは昔からそんなに好きでないので、期待値は下げたまま行きました。
入館料などは会場前に移されていた。
ちょっと係員の愛想が悪い印象を受けた。
中の人はいつも上品で丁寧な挨拶をしてくれるので、余計にそう思うのかもしれない。
とにかく点数が多く、見応え十分だった。
基本的に青をベースに赤、黄色と散らばせたり、まとめたりする絵が多い。
たしか98歳までと長生きし、旺盛な活動で60歳からますます元気に仕事をしたみたい。
はじめはやはり大画家の迫力に見入ってしまったが、途中からどんどん飽きてきた。
とにかく画風に大きな変化がないので、シャガール酔いみたいな感じになった。
美術館側のいきな演出で、大聖堂やオペラ座に描かれた絵をプロジェクターで左右、天井で見せて、あたかもその空間にいるような感じで見れた。
そういうのを見るとこのシャガール展に力を入れているのが伝わる反面、今後の催し物でシャガールはいいからもっと違うのないかなーなんて思ってしまう。
ヘタウマな絵で下書きから入念に何度も描き直している過程も見れた。
正直、本番のものとどこが違うのかわからない。
どうやったってシャガールはシャガールなのだから。
常設展のパスキンも良かった。
2階のいつも通り過ぎてしまうガラス工芸も良いものがたくさんあった。
中には空中で素早く形作らないと出来ない作品もあって、その情熱はどこから出るのか不思議になる。
ついででは無い距離にあるけど、札幌市民ギャラリーでやっている北海道教育大学岩見沢芸術過程コースの生徒の作品を見に行った。
学生のパワーってやっぱりすごい、とにかく作品から時間と体力があるのがすぐわかる。
絵もすごかったけど、映像とか実験的な試みをプロジェクターとか音を使っている作品に少し見入ってしまった。
なるほどこういう世界に身を置いているのか、すっかりこんな感覚忘れていた。
可能性、それだけで毎日ハッピーだ。
すごく直に伝わりやすい。
全体的に色使いも今流行のものが多いように思えた。
大通りでは歩行者天国で何やらアイドルがいて、この暑さの中若者が飛び跳ねていた。
みんなクスクス笑いながらも、景気良さげなアホさ加減に少し救われていたと思う。
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