小樽美術館って今年は初めて来たかもしれない。
と言っても、この日は併設されている文学館の方に用事があったのです。
「ガロと北海道のマンガ家たち」
ホワイトの修正が入った原画とか、今までのガロがズラっと並んでいます。
昔のガロはほとんどカムイ伝の雑誌と言っていいくらい、本の半分以上がカムイ伝だった。
というか、白土三平がカムイ伝の連載のために立ち上げた雑誌だったというのを今初めて知った。
設立者本人だから、当然原稿料はゼロ。
他社にカムイ外伝とかワタリなどを連載してスタッフを養っていたというから、メジャー誌ではほとんどタブーな共産的マンガをどうしても制限されることなく描きたかったのだろう。
ここに展示されている作家のほとんども原稿料ゼロで描いていた。
全てとても丁寧に描かれている。
ただ雑誌に載るというだけでここまで情熱を捧げられる時代だったというか、すがるモノだったのだろう。
ガロに載ったというだけでアンダーグランド的な名誉も得られた事も確かだった。
でも、僕はあんまり訳わかんない漫画は嫌いです。
誰もが理解できていたけど、盲点だったような事に気付かせてくれる漫画、というか世の中全般の作品が好きです。
村上春樹とかそうだなって思ったりします。
つげ義春も大好きです。
小樽文学館、こういうの頑張ってもっとやってほしいです。
300円です。
高いけど後日10月23日にあがた森魚と鈴木翁二のトークショーもあるようです。
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