続きです。
サーフィンを見ているのも飽きて、荷物をまた上の道路脇に置いて、駐車場まで歩いて戻った。
どうやらサーファー達は前の晩ここに泊まった様だ。
キャンプをして早朝の波を狙っていたのか、、。
キャンプ+サーフィン。
ハイレベルにもほどがあるし、子供の様な大人の遊びだ。
そんな楽しんでいる人達を尻目に自分の車へ戻って、車内に乗り込んだ時、すごく生還した感触を味わった。
もう安全だ。
おおげさだけど、今思えばそんな感覚だったと思う。
エンジンをかけて、車のうなる音を聞いた時に気持ちが切り替わった。
もうあの世界にはいない。
道路脇に置いた荷物を積み込み、キャンプ地を離れる。
キャンプ場の近くには昔経営していたであろう店があった。
コインシャワー完備なんて書いてあった。
おそらく他の場所に人気を取られたんだろう。
帰り道を車で走ると、岬の湯という温泉がある。
入り口ふきんにエアガンか水で砂をとって下さいとあった。
サーフィンしている人がよく利用するからなのだろう。
施設は新しい感じがあって、すごく清潔だった。
露天風呂から寝そべって海を一望できる。
こんなにいい露天風呂もめったにない。
夕日を見ながらなんて最高だろう。
僕も今回この景色をかなり見てきたのに、露天風呂でまだ飽きずに見入った。
ニセコや岩内にしてもそうだけど後志地方の景色はすごい。
改めて好きになった。
風呂から上がると清潔になり、かなり社会人に戻った感覚になった。
自家製のトマトジュースを飲んで、しばらくまったりと風呂上がりを過ごした。
濃厚で甘みのあるジュースが、ゴクっとのどを通る度に全身が生き返った。
この日の天気は本当に良かった。
雲が多くて晴れていると立体感が違う。
風も乾いていて気持ちよかった。
まるで、わたせせいぞうの絵の様な景色の連続。
終わってみれば完璧なソロキャンプだった。
気候も良く、週末にこれだけの条件が揃うのはめったにないと思う。
もしかしたら二度と味わえないものだったかも知れない。
今回はそんな風にいつも感じていた。
同じキャンプ場は行かないと思うので、しばらく来ないと思うが、一人でキャンプするならこれくらい隔離されてワイルドでないとダメだとわかった。
今度はもっと手を伸ばそう。
そしていつの日にかもっと輝いたモノを掴みたい。
今回以上のものがあるのかはわからないけど、次のソロキャンプもこんな所を探して行きたいです。
終わり。
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