「コンスタンチノープルの陥落」
塩野七生
この人の本はローマ人の物語を読んだ事から色々と読んでいます。
また、僕が一番カッコイイと思っている女性でもあります。
女性の目線でありながら、すごく公平性に優れていて、彼女がそういうのなら、そうなのだと思ってしまう。
彼女とか言っておいて79歳のおばあちゃんなのですが、正確な洞察力にいつもしびれています。
自分なりにただ読み終えただけではもったいないので、ちょっと備忘録的にこのブログに書いていこうかなと思っていました。
まあ、一番は毎日書くネタにいつも頭を悩ますのに疲れたからです。
コンスタンチノープルという都市について書かれた本なのですが、この「コンスタンチノープル」って言葉知っている日本人ってほとんどいないと思います。
ものすごく歴史的にみても重要な都市なのに、知られていないと言う事は、知らなくても全然余裕で生きていけるという事です。
現在のイスタンブールといっても、え?あれ?イスタンブールってどこだっけ?という認識かもしれない。
この都市について語ると膨大な量になってしまうので、興味があったところだけ書きます。
まず、この位置がすごい。
黒海という海は地中海とつながっている。
その黒海と地中海からのマルマラ海をつないでいるのがボラポラス海峡で、海峡の左側の先端にあるのがコンスタンチノープルです。
改めてみると世界の中でもこんな大事な土地ってあるかなってくらいの場所だと思います。
黒海の出入りを管理できるのもあるし、周りは海流の激しい海で自然の要害だ。
一度占領された事もあるが、この地の理を利用して1100年という間存在した。
ざっくりと分けて、左はキリスト教、右はイスラム教がどこで別れると言ったら、ここになると思います。
トルコは99%がイスラム教で隣接するブルガリア、ギリシャもほとんどがキリスト教というのだからわかりやすい。
そのトルコの下には今一番問題というか、昔からドンパチやりつづけているシリア、イスラエル、イラクが連なる。
だからトルコという国はキリスト教にもイスラム教にも本当にしっかりとしてもらわないと困る国というわけで、この前起こったクーデターなどは実際かなり世界的に危なかったと思います。
そういう事からもローマ帝国の誕生、キリスト教の誕生、イスラム教の誕生、コンスタンチノープルの陥落、まで大まかに知ると、この世の成り立ちが少し見えて来るのです。
当然、日本人はこういう隣接する国同士の宗教観などの歴史がないから、いくら知識でわかっても血となり肉となって理解はできないと思います。
本当に何度も知識で入ってきても、「そうだったんだ」という他人事の域を超えない。
これはそんな世界で最も重要な都市がなくなる時の話なのですが、この都市が消滅した事により歴史は大きく変わっていったのがよくわかります。
正直、宗教もからんでくるので、一つの事を取り上げたら、芋づる式に様々な事を説明しなければならない。
面倒になったら突然やめます。
あと書いたそばから、どんどん忘れていきます。
一応、続きます。
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