2016年6月6日月曜日

徒歩モラップ 6

昼寝から起きたら、午後5時くらいだった。
日は少し落ちていたが、まだ暑く、波の音だけは相変わらず大きくて、漂流したような気分だった。


とりあえず、火でも起こしておこうとしたが、着火剤を忘れた。
だけど、そこらへんの木片を適当に入れて、枯葉に火をつけたら、カラっからに乾燥していたからか、すぐ火が点いた。



炭についた火も落ち着いてきたので、唯一の肉、ソーセージを焼く。
毎回まずはこのソーセージとビールが最高なのです。
でも今回はビールが500ml1缶なので、ウイスキーの水割りで我慢します。

ここである物がない事に気づく。
箸がない。
割り箸一本も持ってこなかった。
仕方がないから、そこらへんに落ちている長めの枝で代用する。
湖の水でよく洗われているし、問題はなさそうだが、これでご飯を食べるのは少し嫌だな。


ソーセージを3本くらい食べた所で、家にあってずっと食べないでいた鮭とばを焼く。
これは母さんが送ってくれたものだったが、あまりの硬かったので、面倒だから食べていなかったもの。
だけど焼いたら身がほぐれて、普通に食べれる硬さになった。
念のためと思って2本だけ持ってきたが、もうちょっと持ってこればよかった。
それにしても、結構古いとばだったが、全然食べれる感じだ。
改めて燻製という保存食の凄さを思い知る。
何と言っても焼けば復活するのだ。


水がなくなりそうだったので、汲みに行った。
わざわざ、クソ重い2リットルの水を持ってきたのはこの容器を使うためだ。
今度は携帯の折りたためる容器を買っておこう。

炊事場を通ると他のキャンパーが、程よい暑さの午後を楽しんでいた。
日もだいぶ沈んできた。
同じ支笏湖でも、モラップは美笛と違って夕日を拝める。


水を汲みに行ったついでに、閉店しそうな売店に寄った。
なんとカッチカチの冷凍肉を売っているではないか。



少々高めだが、ホルモンと柿ピーを買った。
あと割り箸も。
これで腹が減るという事はないし、炭火でジュージューができる。


テントに帰って、ホルモンをゆっくり焼きながら、ここで湖に浸して冷やしておいたビールをとりだす。
思ったよりよく冷えていた。
最近は淡麗の糖質70パーセントオフにすごいハマって、こればっかり飲んでいます。


昨日、椅子をわざわざ小さいのを買って持ってきたが、結局ほとんどテントの中で座っていた。
調理は前室で済ませた。

夏だと虫とか入るからできないかなー。
でもこれだけ水に近いところだったら大丈夫かも。





ポッドキャストを聞きながら、ひたすらカリカリのホルモンを頬張る。
ホルモンがなかったら、本当にやる事なかったなー、危ない危ない。
肉をチリチリ焼いてビールをゴクゴク飲む、改めてこれがキャンプで一番のイベントだと痛感した。





完全に日が落ちて暗くなる。
ホルモンを食べ終わって、しばらくソロストーブでミニ焚き火をして過ごす。
徒歩キャンでは全てがミニになる。
でもこれで十分だ。
この8,000円もしたブリキ缶は相当使っているが、本当に素晴らしい。
少しの燃料でも燃焼率が良く、長く燃え続ける。
小さい流木がいくらでもあるので、ずっと燃やしていた。
昼間はあれだけ暑かったのに、夜は少々寒くなってきた。
ミニ焚き火のに手をかざしてる時間が長くなる。

今回ライトはヘッドバンドで装着できるものを買った。
これが優秀すぎた。
すごく明るいし、常に手元を照らしてくれる。
もうこれは確実に今度から持って行く物の中に入った。

焚き火も飽きたので、テントのチャックを閉めて、寝袋を広げる。
酒も結構飲んだのと、やはり昼間の疲れが再び襲ってきた。
ポッドキャストを聞きながら、いつの間にか寝ていた。
多分21時くらいだったと思う。

だけど寒くて途中で起きた。
始めは我慢していたが、無理だった。
時間は2時くらい。


テントから顔を出して辺りを見回した。
波はおだやかになっていた。
対岸の方が少し明るくなっていてた他は、完全に真っ暗だった。




腹が減っていた。
思えば、昼間の運動量のわりにソーセージとホルモンしか食べてなかった。
湯を沸かして、札幌ラーメンのみそを食べる。
バーナーの火をつける事によって、テント内が少し暖まる。
インスタントラーメンはどこで食べても特別美味しいとは思えない。
それでも熱いスープをゴクゴクと飲むたびに、暖かさのメモリが上がっていった。





焼き鳥の缶詰も直接バーナーで温める。
これは美味しく感じた。
普段の生活なら見向きもしない物なのに。
ウイスキーをフラスコから直接飲む。
ホクホクの焼き鳥を食べる。
勝手に想像して、これが遭難して最後の食料だと思い込む。
特別、味は変わらない。
だって、遭難してないんだもの。

ハエが一匹テント内にいたので、追い出すにめちゃくちゃ時間がかかった。
何で、こんな湖のはずれの岸辺で、夜中にドッタンバッタンしなくてはならないのだ。
本当に腹たった。

ハエとの格闘を経て、だいぶ体も温まったし、去年の道具入れに運良く入っていたホッカイロを身体中に貼りまくった。
いくら昼間気温が高くても、ホッカイロもきちんと常備しておいた方いいとわかった。

寝袋の中はポッカポカになった。
この寝袋は少しワタが固まってしまったかもしれないので、新しいのを買わないとダメかもな。

それにしても、徒歩キャンは現地で寝てばっかりだった、、。


続きます。
























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