2012年11月30日金曜日

アルブレヒト

今朝は気温が高く、雪も一旦溶けていた。
それでも通行人の吐く息は白く、少しずつ寒さと言うものに折り合いをつけている見たいだった。

今週はすごく早く感じたが、金曜日独特の薄皮一枚張り付いた様な疲れは確かにあり、本当に週末である事が何故か少しホっとしてしまう。

給料も出た後なのでいつもの南光園に寄って、大体いつもの肉を食べた。
あそこはもう店と言うより、通い慣れた友人の部屋の様な感じでとても居心地がいい。



アートオブジェシリーズ 3

アルブレヒト・デューラー
「祈りの手」
5,800円くらい。

デューラーはとにかく完璧な画家です。
僕のつたない知識でもう一人完璧な画家を上げるとしたらダビンチくらいで、精密さで比べればデューラーの方がすごいと思う。

昔、網走で銅版画の先生に師事していた時、とにかくデューラーの絵を鉛筆で模写した。
先生の一番尊敬する画家がデューラーであり、昔ドイツに行ってしばらく勉強したそうだ。
とにかくデューラー、デューラーと言って、僕的には1mmも興味を持てない絵をいっぱい見せてきた。

後にも先にもあんなに精密な模写をしたのはあの1回きりだと言うくらい根気のいる作業をした。
まだ若かったし、絶対完璧に描いて認めてもらおうと思った。
そして自分で火をおこした薪ストーブで暖をとりながら地下のアトリエで朝から晩まで毎日模写した。
時々、時間の感覚がわからなくなって、おとぎの国に迷い込んだ様な日々が続いた。

その時はデューラーなんて売れない昔の画家くらいにしか思っていなかったが、後年この人なしで美術は語れない事を知った。

どの作品を見ても美しいの一言。
もうそこはほとんど数学の世界。
1+1=2。
三角形の内角の和は180°。
どこまでも続く円周率。
それはこの宇宙のどこの場所でもそうなのであって、これから何百万年経とうと変わる事のない真実。
そう言う限りなく神に近づこうとした人の技であって、この方面でこの後この人を越える人は未だに出ていないらしい。

長く語ってしまってが、カラーの作品が少ないせいなのか、イマイチ知れ渡っていない偉大な画家です。



今日焼き肉食べたので、また77kgに戻るかも、、。

腹筋123回。

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