2016年5月30日月曜日

徒歩モラップ 1

支笏湖のモラップキャンプ場に徒歩でキャンプに行ってきました。
徒歩と言っても、支笏湖までは交通機関を使いました。

衣食住を全部担いで行く徒歩キャンプは、元来キャンプの本当のあり方でもあるのです。
普段生活していて、最小限に削ぎ落とした感覚をある程度は想像できます。
ですが、実際に骨身に沁みこんだ体験で感じたい欲求が日に日に膨らんだのは1ヶ月前で、色々と道具も揃えて準備をしてきた。

自動車、自転車を使わない、歩いていく。
いい、シンプルですごくいい。

そんな禅の教えみたいな、カッコよく言えば、若い頃読んだジャックケルアックの路上のような感覚が思い出されてきた。

そして、とうとうその膨らんだ妄想を昇華できる日が明日となったのです。
天気も晴れだし、仕事で疲れてちょっとどうしようか迷ったけど、気持ちや時間などのチャンスは意外と少なかったりもするので、行ける時に行った方がいいのです。

前日の夜にひと通りザックに荷物を詰めて担いでみたら、とんでもない重さで、これは100メートルも歩けないだろうと思った。
やばいな、、まだ何か荷物を減らすか、、と考えたが、多分これは明らかに何かがおかしいのだと思い、YouTubeでザックの担ぎ方を検索して見てみた。



すると、まず一番の基本は腰で持つ事。

人間の一番頑丈な部分であり、腰のちょっと上あたりをザックが引っかかる感じになる箇所があるので、そこにセッティングするのだそうだ。
言われた通りにしてみると、確かに何かうまく引っかかる感じのポイントがあった。
そこに置いたら次に腰のベルト、肩のベルト、両肩のベルトをつなぐ胸を横断するベルト、などはまずは緩めておいて、腰から締め、胸のベルトは締めずに、両肩のベルトをギュッと引っ張って締める。
このギュっと引っ張って締めるのも動画を見たおかげでコツがわかった。
すると、たしかにまだ重いことは重いんだけど、ザックと完全に一体となり、だいぶマシになった。
劇的に負荷が軽げんされたので、驚いたと同時に、やっぱり何かやり方があったのだと、感心した。
こういう事を知る事ができるのも、明日徒歩キャンプをやると決めた以上、簡単には諦めれないから学ぶのだ。
何事も自主的に行動しないと身につかない。





しかし、次の日、朝8時くらいに家を出たのだが、すぐにキツくなった。
地下鉄駅までの数百メートルで肩や腰、足までも軽く熱を帯びてきた。

徒歩なので、途中でやっぱりやめたはできない。
だから、行けるところまでという、中途半端な逃げ道もないので、不安になるような事を考えるのはやめた。

逃げ道をなくすのはいい事だ。
ただ、普段の生活でそれはできない。
基本的に疲れる事は避ける。
だって疲れるから。

休日に疲れる事をするのは、その見返りがそれ以上にきっと大きいものだと確信するからだ。
とりあえず、怪我とか大きいトラブルがない以上、目の前の与えられた小さなミッションをコツコツとこなしていく。
そう、これはそう言った、様々なミッションをあれこれ考えて解決していく大人の遊び。
それがアウトドアなのです。

だから疲れる事を楽しんでいるのです。
疲れる事にお金を使っているのです。


続きます。






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