小説家、角田光代さんのトークセッションに行ってきた。
STVホールでやっていて、運動もかねて歩いて行ったのだが、途中、朝食べた大量の卵焼きが歩きながら飲んでいたミネルウォーターと科学反応を起こし、肛門を激しくノックしたから、会場隣のヤマダ電機のトイレでかなり閉じこもってしまった。
この時、店に入ってすぐのところにトイレという文字が目に入ったのが、本当に本当にありがたかった。
大人パワーで2度3度の大きいヤマを乗り越えて、肛門の括約筋をフルの力で締め、絶対に漏らさまいとしていたが、とりあえずヤマダ電気まで、ヤマダ電気までという目標でズンズン歩いていたから、肛門を守る屈強な近衛兵が「店に着いたら開く」と言う設定にしてしまっているのに途中で気づいた。
そこで、いやいや、「店に着いて、トイレを探し、トイレを見つけ、男子トイレに間違いなく入り、トイレのドアを開け、便器のフタ開けて、肩にかけているバックを外し、ズボンをしっかり下げて、完全に便器に座るまで」という厳しい設定に上方修正した。
これはもう本当に無理難題で、全く守れる自信がなかったが、とりあえず、一ミリでも漏らしたら、もう角田光代は見れないと覚悟していた。
だから先ほども書いたが、店を入った途端に「トイレ」という文字があったときの喜びと言ったらなかった。
この「トイレを探す」という段階が削除されたのはものすごく大きい。
下手したらここの手間は、青天井で果てしない場合もあるからだ。
気温が高く、少し小走りだったので、大量の汗が止まらなかった。
だけどそんなジメジメした体も、完全にすっかり尻を丸出しにして、便座の上に座った勝者の前では心地よいものだった。
そして、腹痛の時や、こうした強力な便意を克服した時だけ思う「神」に感謝した。
だからイベント会場には15分くらい遅れて入った。
バタバタとしながら行ったので、初めてこの会場に入ったという思いなど全く感じなかった。
入り口に立つスタッフに参加資格のメールをプリントアウトしたものを見せる。
だけど、折りたたんだ紙を開こうとしている間に「どうぞどうぞ」と手を入り口の方向に差し伸べてきた。
中に入ってみると超満員だった。
ところどころ席は空いてたのだけど、もう角田光代さんはしゃべっているし、熱心に聞いているお客さん達の目の前を割り込んで座るは面倒だし、できない雰囲気だった。
だから、約1時間半ずっと一番後ろで立って聞いていた。
角田さんはどうして小説家になったのかなど、生い立ちからデビューするまでのきっと何度も繰り返し話してきたであろうものを、一人でよどみなくしゃべっていた。
続きます。
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