近代美術館でミュシャ展がやっていたので見に行きました。
その前の日が初日だっと言う事もあって、かなり賑わっていました。
昔から若い女性に人気の絵だけあって、女性の割合が多かったです。
昔から幾度なく見ているけど、ポスターとかリトグラフばっかりで、油絵とか印刷でない物は初めて見たかも、、。
基本的に女の人が中央にいて、それの周りに自然の植物で囲むと言った構図がほとんどです。
早くから成功をおさめて、ポスターと言う大量印刷の革新的技術の恩恵を受けた画家でした。
とにかく売れに売れて、名誉と地位、相当な財産も手に入れたのですが、祖国のスラブ民族をロシアやドイツから救う活動にも熱心でした。
きっと芸術面に限らず、優しくて人間としても完成された人だったのでしょう。
絵に関しては完璧で非の打ち所がない。
ただし、作品数が多すぎて価値が逆に下がっている様な気がします。
どれか1枚でも十分歴史的偉業だと思うけど、圧倒的で完璧な作品の量の多さに最後は胃もたれします。
おそらく、政治活動にお金が必要で働きまくった結果だと思います。
ただミュシャを嫌いと言う人は少なく、大方の人が好きだと思います。
だけど「とことん好き」って言うのもまた少ないような気がします。
何となくどこか飽きてしまう傾向もあると思う。
出口付近でミュシャのこんな言葉がありました。
「芸術を通して一般の人も美しいものに気を向ける社会を作る」
言葉の言い回しはこんな感じだったと思います。
とにかく世の中を本気で変えようと思っていたのはわかりました。
その願いはこれからもずーっと少しずつだけど叶えられていくと思います。
何だかんだ言って素直に美しいと思うものばかりなのですから。
今回久しぶりにまたこのアートオブジェを買ってしまいました。
クリムトの「接吻」です。
7,800円。
近代美術館の売店のおばさん達が毎回あたふたして対応してくれます。
多分、めったに売れないからなのかわかりませんが、いつもあたふたします。
あたふたが見たい方は是非このオブジェシリーズを買ってみてください。
季節によってあたふたも違います。
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