だけど後ろがすごくつっかえているし、面倒だったので、
「何も持っていません!」と振り切って入った。
とにかくセルシオへ簡単にチケットを売った件と言い、どこかルーズな感じでした。

500円でワンドリンクだったので、これも少し並んでようやっとビールを買いました。
会場に入ってから片手に持ちながら、開演までさらに1時間近く待ちます。
僕の左には太いスポンジの柵があって反対側の連中に肘置きとして、ほとんど占拠されていました。
ですが時間をかけてジリジリと自分の領分を増やして行き、最終的には完全に寄っかかれるくらいにしました。
しかし、それでもこの外からライブ終了までの立ちっぱなし4時間は相当きつかったです。
まず僕の場合、足のウラが悲鳴をあげて、色々地面との設置面をつま先の方だったり、かかとの方だったりと分散してしのいでいました。
ボブディラン自体が71才だし、年配のファンも多いのできっと僕なんかよりもっと大変だったと思います。
それに加えてビールのせいでトイレにも行きたくなり、前半はかなりの所まで我慢していました。
チケット予約はすぐ行った方だと思うのですが、場所は真ん中あたりでした。
それでもドームクラスのアリーナ席といった感じです。
顔もはっきり見えます。
ビールも飲んで1時間待たされての開演だったので、始めボブディランが出てきた時にはすごく興奮しましたが、ボブディランは終始、右手にマイク、左手でハーモニカをもって腰にあてがうと言う同じポーズだし、ほとんど動かないので5〜6曲目あたりでもう眠たくなり、あぶなく落ちるとこでした。
曲が終わっては拍手をして、次の曲が始まり、「あ〜あ、また知らない曲だ」と思って見るループが続きます。
演奏自体は超一流のバックバンドなのでプロの演奏を楽しめるのですが、こうも知らない曲ばかりだと正直キツかったです。
でもアンコールで知っている曲のウォッチングタワーとブローインザウインドウをやったそうですが、それもアレンジがききすぎて原曲のかけらも見分けられず、全くわかりませんでした。
何より最後の方は疲れもピークに達していて、この人ごみの中で人様の迷惑にならないよう気を張る方に意識が持っていかれていた。
と同時に変な笑いがザワザワっと大きく全体から出ました。
おそらくスタッフの外人がギターをもったので期待したのか、もしくは拍手を送りつつも、出てきたら出てきたでもう疲れたので困ると言ったものだったのか。
つまりあの失笑は「お互いもういいでしょ」と言う意味です。
少なくとも、そう聞こえました。
ボブディランでした。
まぎれも無い本物のボブディランだった。
ただこちら側が勝手に作り上げたイメージのボブディランは永遠に来日しないのです。
もう本人にもどうする事ができません。
マイケルジャクソンと同じで、どんな事があっても人類は伝説として祭り上げ、ドロがついたとしてもキレイに拭いてあげて、何事もなく自分たちの淡くて純粋なイメージを崩さない様に気を配るのです。
もしかしたら、そういうのも止めさせようとボブディランはしているのかも知れない。
だから結果良かったです。
少なくても全く媚びていませんでした。
ボブディラン、これからも聞きます。
でもごめんなさい、やっぱり僕は「血の轍」までのしか聞きません。
終わり。
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