2013年5月22日水曜日

金ちゃん経由 美術館巡り 3

美術館巡りラスト。

最後に訪れたのは西村計雄記念美術館。
ここは小高い丘の上にあって、写真を撮り忘れたが、山や海、そして近未来的な遊具施設などの幻想的な風景に取り囲まれていた。


こんなキレイでカッコイイ美術館は初めてだった。
何か映画で出て来る宇宙船の中を思い起こさせた。


先ほどの荒井記念美術館でかなり作品を見て来たので、少しインパクトは薄れた感があった。
なにより良い作品ほど荒井記念美術館にあった様な気がする。
作品よりも建物が面白くて、ここが自宅だったら毎日気持ち良さそうだと思った。

この人の作品はほとんど全部、風が何度も行き来した様なするどい線が支配している。
そういう動きのある絵は大きければ大きいほど迫力が出て来るのだと感じた。
小さい作品にはどこか雑多な印象で終わってしまうように見えた。


金次郎と西村さん、どちらもあまり好きではない絵だったけど本物であったのは確かだ。
そして二人とも何度も同じタッチで同じ様な絵を描き続けた。
飽きずに。

最後に西村さんの生きていた頃のビデオをほんの少し見た。
ペンティングナイフで次々にタッチを変えて着色していた。
毎日来る日も来る日も他人にはわからない微妙な試行錯誤を繰り返していたんだろう。
回りの音が消える様な確かな意味があって、小さい声を勇気を持ちながら聞いていたはず。
そこで唯一死にあらがえる幻想を見れたとしたら、幸せな人生だ。




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