母さんとたまに手紙のやり取りしています。
僕は紙媒体の手紙を送るのも貰うのも好きなので、現在となっては貴重な文通相手と言えます。
この前もらった手紙では、母さんが飼っているネコをいつものように風呂で洗い終わった時、一度試しに湯船に入れてみようと試みたそうです。
16年くらい飼っているのに今まで一度も湯に入れた事はなかった。
一番の不安は暴れて引っ掻いたりしないかどうかだ。
もうかなり年をとった猫なので持ち上げて湯船に持ってくるまでは比較的おとなしかったそうでしたが、
怖いのでそーっとじょじょに湯に入れていった結果、

静かに目を閉じたそうです。

そしてその後も湯に浸かっているあいだはずっと目を開ける事なかったらしい。
手紙を持ちながら一人で少し声を出して笑ってしまった。
ネコで16年と言えば人間で80歳を越えている年齢だ。
「諦観」とは現状を受け入れる潔さの事を言うが、そんなものをまさかあいつから感じる事になろうとは。
動物ってやっぱりちょっとカッコイイね。
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