2016年1月18日月曜日

大声

大型の本屋であるコーチャンフォーの週末は混み合います。
レジには4人ぐらい店員がカウンターで対応しているが、どれも行列が出来ている。

僕も一番はしの列に並ぼうかなあと入り口ふきんを歩いていると、
「うわ、、混んでるな、、だから来るのはイヤだったんだ、、いいか、すぐ帰るからな!」
と、いばりちらした60代くらいのおっさんが足の悪い奥さんを連れてやってきた。
ただでさえ威張り散らしているのは不快なのに、後についてくるおばあさん(奥さん)に対する態度を見てもっと嫌な気分になった。




とにかく公共の場で大声はよくない。
声だけでなくドアを閉める音とか物を置く音など、何でも音を大きく出してしまう人は僕の中ですぐにマイナス査定が入ってしまう。

理想はそれぞれにあった適切であり最小限の音で済ます事だ。
全部が全部同じ扱いで対応していると大事な事をとりこぼしてしまう気がする。

怒声を発したおっさんはどこかに行ってしまい、残されたおばあさんはふところから新聞紙の切り抜きを何枚もとりだして確認していた。





きっと買いたい本の書評だと思うが、あのイライラしている旦那に頼んでここまで連れてきてもらったのだろう。

店の中央付近にあるパソコンで検索すればすぐ出てくるから、僕が探してやりたい気持ちにもなった。



ちょっと僕が見ていたので待たせていると思ったのか
「お先にどうぞ」
と、やさしくうながしてくれた。

別に待ってたわけではないが、僕は少し頭を下げて行列をつめた。

僕の会計の番になってポイントカードを提示したら、何回レジに通しても反応しないので、再発行の手続きとなった。
以前に5,000円使ったポイントはまたたまって現在12,000円になっている。
結構高額になっているので、いつか失くす前に使った方がいいのだが、たまる楽しみの方が上回っている。

再発行は他の店員もきて手こずってしまい、モタモタしていた。
かなり時間がとられて後ろに並んでいる人に迷惑がかかっている感じだったが、別に気にせずに店員の対応を眺めていた。

そして支払いに今度はクレジットカードを使った時、突然さきほどのおばあさんが横入りしてきて、







「ちょっと、もうこれ、全部探して!」
と言って新聞の切り抜きを店員に押しやった。
店員も突然の乱入者に驚いたが、他の店員にまかせて丁寧に対応していた。

「そしてここに全部持ってきて!」
とさらに隣で追い打ちをかけるように怒鳴っていた。


だけど僕は不快な気分にはならなかった。
なぜならあのイライラした旦那さんを待たせているのを知っているからだ。

大きい声は連鎖する。
誰かが大きい声をだせば、他の誰かがまた弱い相手に大きい声を出してしまう。
きっとおばあさんに怒鳴られた店員は、家に帰って飼っている猫に大きい声を出すかもしれない。
そして世界中の哀れな猫は色んな大声を一身に受けているかもしれない。









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