続きです。
ここに来る前に一応電話してフリーサイトの混雑具合いを確認したのですが、「は?」的な反応したのを思い出しました。
それもそのはず、この朱鞠内湖は広大な敷地でサイトも1、2、3と分かれていて埋まる事はないようです。
それでも見た感じはそんなに空いてなかったです。
空いていたとしても人気のない炊事場から遠いとか、湖から離れ過ぎているという場所だけです。
カヌーなど持ってきている人達は絶対岸辺がいいでしょうから、早くにきてとったと思います。
電源もお金さへ払えば使えるので、キャンピングカーは利用している人が多かったです。
持ち主は噛み付いたら子供の腕なんか簡単に折りそうな大型犬の首を捕まえて、遠くにいるこれまた大型犬を連れているキャンパーと大声で話し合っていました。
なんかもう丸ごと家を持ってきた感じで、子供なんかは車の中でひたすらDSで遊んでいました。こんなにお金をかけたら週末は雨だろうがとにかく出かけるんだろうなぁって思います。
何と言っても北海道の夏は短いのです。
夕食はスープカレーにしました。
市販のルーで手羽元やら野菜やらどんどん入れてグツグツ炭火の上に置いたら、あっという間にできた。
味はお店で食べる以上にうまかった。
夜は寒かったので日本酒を熱燗にしてチビチビ飲んだ。

iPhoneのバッテリーが常に気になっていたので、あまり写真を撮れなかったのですが、サンマやホルモンなども焼きました。
でも今回は少し食材の方はセーブしました。
いつも買い出しの時にテンション上がって、あれもこれもと入れるのですが、結構余すのです。
夜はかなり冷え込んで、本当に寒かったです。
何と言っても日本最低温度を記録した土地なのです。そしてここは心霊スポットでもあり、むかしこの湖を作る時に強制労働させられた朝鮮人や犯罪者が数多く犠牲になったそうです。
だから夜中にテントをボンと叩くなどの話があり、少し怖かったのですが、人が多かったのと夜中まで他のキャンパーの笑い声が耐えなかったので、忘れていました。
それより上を見上げると星がキレイで、生まれてこのかたこんなにキレイな星空を見たのは初めてでした。
ずっと見ていても飽きず、自然っていうのはどれをとっても完璧な美で出来ているのです。
朝は雨も降っていないのにテントはべっしょり濡れました。
深い霧が立ちこめ、周りは何も見えません。
あんなに晴れていたのに景色がガラッとこんなに変わるのに驚きました。

寒いのでひたすら炭をおこして朝食の用意です。
定番のコーヒーを飲んでから、米を炊き、ハムと目玉焼きを焼きます。
昨晩のスープカレーも野良犬とかカラスに食べられないように車に入れておいたので、また温めて食べました。
その後は昼近くまでダラダラと散策なりスケッチをしたりして過ごした。
なにしろこの後また高速で3時間の運転があるのでゆっくりしていられません。
そして今年はこれが最後のキャンプになるだろうと思いました。
だから名残惜しむ様にキャンプ道具をしまった。
キャンプと言うのはほとんど作業的な行動で占められます。
運転、テント、タープの設営、炭をおこす、その他もろもろ楽しまなければならないのだけど、それを労働と思うようになっては終わりだと思った。
でもそんな中でかけがえのない一瞬があり、それが映像として記憶に焼き付く。
それは本当に何にもかえがたい価値のあるものだと思います。
だからキャンプに行くのなら、とにかく良く見て耳を傾けることだと思ったりするのです。
終わり。
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