2016年12月13日火曜日

二日続けて

日曜日も雪がしんしんと降って、少しだけ風もあった。

玄関のチャイムが鳴る。
怪しい勧誘やNHKではない。
たぶん届け物だろう。

トランクス一丁のままドアを開ける。






「ガチャ」
「はい、」

「あ、あの、ゲホッ!ゲホッ!、ポ、ポストに入らなかったので、ご本人様のご確認お願いします!」

郵便物の配達だった。
頭から足まで雪が付いており、息切れも激しく、青年の生命維持装置が活発に働いている。

「あ、どうも、、お疲れ様です、、」
自分の名前を確認して荷物を受け取った。

役目を終えると青年はまた少し咳き込みながら足早に階段を降りていった。

「悦」だ。

昨日の駐車場で困っていた女性といい、二日続けてまさかの「悦」が来るとは。
玄関のドアが少し開いたので入ってくる寒気がいっそうゾクゾクさせた。
大雪っていいなー、受け取った袋の中からプラモの仕上げ用に使うラッカーを取り出した。
使うのはずっと先になので引き出しにしまった。








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