札幌では先週の土曜日に記録的な大雪に見舞われた。
僕はたまたま休みの土曜日だったので、車を出さなくてすんだのだが、午前中から他の住民は悪戦苦闘していた。
どうやら車が雪でハマって出れないような感じになっているのだが、確かに少し積もっているけど、強引に行けばいけそうなぐらいだった。
だけど、女性の方だったという事もあり、体力がつきたのか何やら電話をしはじめた。
おそらくこれから行く先の相手に対して、遅れるだの行けなくなっただのの連絡だと思うが、少し怒っている風でもあった。
僕はその様子をカーテンの隙間から温かい朝のコーヒーを飲みながら見ていた。
いや、
正直に言おう「悦」に浸っていた。
このぬくぬくとした何も危険に侵されていない部屋からの眺め。
漫画のカイジに出てくる金持ちが危険な目にあっている貧乏人達を見て楽しむあの「悦」である。
でも思えば、今月から我がアパートはロードヒーティングが入っているはず。
しかもシーズン一括で大金を払わされたばっかりだ。
毎年思うが、いつもシーズン初めはこのロードヒーティングをケチってなかなか入れてくれない。
そしてかなり積もって完全に日中融けないと判断した時期にいれているように思える。
もう12月も半ばになろうとしているのに、まだ入れていない。
そうか、あの外の女性はもしかしたら管理会社にロードヒーティングがまだ入っていないのを文句言っているかもしれない。
そうか、そうか、それなら僕的にもありがたいことだ。
ご立腹ももっともなことだ。
管理会社に文句を言ってくれるわ、土曜日の朝に悦まで届けてもらうわ、もう本当に大変恐縮です。
おかげで次の日にはきっちり雪はなくなっていた。
僕はずっと部屋にいて外をたまに見たが、もちろん誰も困っていない。
悦はそうそうあるものではない。
喜びではなく、悦び。
残念だけどそういうのってありますね。
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