2015年3月16日月曜日

それでも夜は明ける

最近DVD借りまくって適当に映画を見ていますが、
「それでも夜は明ける」という映画を見ました。
アカデミー賞や他の数ある賞を総なめにしたこの作品は黒人奴隷の話です。

はじめあんまり気にしないで見ていたのですが、さすがの僕でも「あれ?いくらアメリカでもこの闇をこんなに世間に知られていいのかな?」と思うくらいすごかったです。


ネタバレはしませんが、さらっと言うと、ノーサップという自由黒人が騙されて南部の奴隷黒人として12年間も働かされた実話です。



はじめはこんな感じで自信に満ちた紳士なのですが。



じょじょに目つきがかわり、最後は本当に怯えた人間の目になります。
ただ、この人けっして希望を捨てなかったので奥底の目は生きている感じでした。
でしたって書いたけど、演技をしているのを忘れるくらいその移り変わりがリアルでした。






とにかくムチ打ちのシーンが頻繁に出てくるのですが、あんなの一発だけでも何でも言う事聞いてしまうわって思います。


ちょっと気になったのがムチの打ち方にも色々あって、上とか下とかサイドとか不謹慎だけどテニスのように華麗な動きです。

過去にアメリカでは黒人奴隷を扱った映画はなんとたった3作品しかないそうです。
タブーという事ももちろんあるのですが、どこの配給会社も売れないからと断るそうです。

見終わった後、いままで味わった事のない気持ちになりました。
人間の闇の恐ろしさを感じます。
環境によって僕もやる側にもなるし、やられる側にもなると思います。

誰の目を届いていないという状況は不幸な価値観がエスカレートするだけだと改めて思いました。

そしてちょっとイヤなのが、こういう不幸な状況を知りたい好奇心もあります。
そんな自分のイヤらしい部分をすべて告白したくなる。

もう一つ、この主人公の黒人を演じたキウェテル・イジョフォーは生い立ちがすごいエリートだと言う事もあとから違和感が残りました。。
別にいいんですけど。








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