2014年5月12日月曜日

針金から学ぶ事

実家には父さんが作ったもので溢れています。
その一つに家を囲む塀があります。



家のすぐ横が森なので、きつねやりすが庭に入らない様に部分的に金網を巡らせているのですが、今シーズンの大雪で壊れていました。

母さんから直してくれと言われたので、見に行ってみると下から太いツタが絡み付いて、一筋縄ではいきませんでした。
元々ツタが僕らが移り住むより先に生えていたのだから、切ってしまうのは申し訳ないと思ったのですが、このツタも何の植物か忘れましたが、おばあちゃんから貰った何かだと母さんから聞かされ、なおさら切る事が申し訳なく思いました。
それでも金網の塀を持ち上げなくてはならないので、ナタで切る事にしました。



ツタの根は深くて新品のナタで思いっきり何度も叩き付けても切れません。
最後はおばあちゃんの由来などどうでもよくなり、汗だくになりながら渾身の力で叩き割りました。
結局全てを切る事ができず、戦いは引き分けといった所です。
大元の根が残っているので「おばあちゃんVS俺」の戦いはまだあると思います。



そして金網を引っ張り上げ針金でとめて行くのですが、父さんのやった巻き付け方は無駄がなく仕事がきれいで、どうやっても同じ様にはできませんでした。
細かい所も要所要所で技があり、こういうスゴいことも誰に言う事もなく黙ってやっていたのだと改めて見習う所が多いです。
昔、少しは手伝ってやれば良かったと思うけど、手伝ってくれとも何とも言われなかったです。
でも、もし言われたらおそらく嫌がったとは思います。。

他にも色々と劣化している部分がありますが、帰省する度に少しずつ手を入れていこうと思っています。
針金の巻き方一つでも効率のいい巻き方や、どうしてこういう事をするのに至ったと言う考え方などをもう会う事のない父から学ぶ事はできるのです。




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