2013年6月3日月曜日

ロベール・ドアーノ

すっかり更新していませんでしたが、めんどくさい病にかかっているせいです。
ブログの更新って僕の場合30分以上かかってしまうので、ついついやる気がそがれる場合があります。

この3日間はそんなそがれっぱなしの日々でした。


前田森林公園はタンポポが乱れ咲いて、本格的な初夏を迎えようとしています。
まだ真ん中の川(?)に水は入っていません。


土曜日に芸森でやっている「ロベール・ドアーノ」展に行ってきました。
天気が良く、森の中の空気がほんのり甘くて気持ちよかったです。
肝心の展覧会は、写真家の展示とあって全部写真です。
中に入ると、初日と言う事もあって演奏会が開かれていた。

フランスの郊外の風景や当時全く理解されなかった人々の素の表情などを撮り続けた人です。
その頃の写真は、衣装からメイク、構図まで全部バッキバキに決めて撮るものが当たり前の中、庶民の暮らしの一コマを撮ってもお金にならなかったそうです。

でもそこはフランス、どんなに下町の貧しい地域でもどこかシャレている。
だから何となく、どう撮っても建物や看板を飾るフランス語で良く映ってしまうように思える。
それでもドアーノは人々の中に入っていき、何時間もしゃべって交流を深め、完全に緊張感がない状態まで待って撮ったそうです。

恋人達がキスをするシリーズもあったが、説明文を読むと時に、もう一度してくれと頼んだそうです。
素を撮りたい写真家がまさかのヤラセ、とは言え、それでも良いものは良いと言う事かもしれない。

写真を撮る技術ももちろんあるが、ほとんどは「待つ」事に費やされているのが写真だと思った。
僕の好きな写真家で青森出身の小嶋一郎って言う人がいるが、その人はとにかくひたすら歩いたそうで、とにかく待ったそうです。
厳冬の過酷な撮影を何度も行っていたからか、39歳と言う若さで死にましたが、残された作品はどれも生々しく美しい。

話は逸れたが、今回の展覧会、ちょっとつまらなかった。
何故かって、写真の大きさが大体A3くらいのもので統一されていたからだ。
これだったら、本で見るのと同じなので損した感じ。

以前、森山大道の写真をここで見た時はとにかく地面から天井まで大きい写真で埋め尽くされて、圧巻だった。
もし、またあの感じでやってくれるなら是非行きたいと思う。

昔と今の見せ方は違うって言えばそれまでか。

こんなに書く予定はなかったのだが、いつもその時思った思いはすぐ無くなってしまうから記録しておきたいのです。


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