2013年2月16日土曜日

口にしてはならない

出勤の土曜日。

ここ最近寝ている間に咳き込んで、夜中2〜3時に起きてしまう、うがいをして本を読んだりで何とか明け方5時に寝る毎日。

それでもそんなに調子は悪く無くて、睡眠時間が短くても不思議と大丈夫な感じだった。


仕事は昼で切り上げて、モスでファイトクラブを一気に読んでしまう。
途中かなり寝てしまったが、この小説と言うか、初期のチャック・パラニュークの文体がぶっ飛びすぎていて、すごく読みづらい。

突然散文的な感じになったり、時間軸が説明もなしに一行一行ごとに変わっている場合もある。

そう言う手法はまだこの時点では、あまり固まっておらず、前回読んだサバイバーではしっかりとうまくやっていた。
この次の作品では、より良くなっているらしいが、これは絶版になるのもわかる。

好きな箇所は

「欲しいものがわからなければ」ドアマンが続けた。
「欲しく無いものに囲まれて暮らすことになる」

と有名な

「ファイト・クラブ規則第一条、ファイト・クラブについて口にしてはならない」
「ファイト・クラブ規則第二条、ファイト・クラブについて口にしてはならない」
「ファイト・クラブ規則第三条、ファイト一対一」
「ファイト・クラブ規則第四条、一度に一ファイト」
「ファイト・クラブ規則第五条、シャツと靴は脱いで闘う」
「ファイト・クラブ規則第六条、ファイトに時間制限はなし」
「ファイト・クラブ規則第七条、ファイト・クラブに初めて参加したものは、必ずファイトしなければならない」

一条と二条の繰り返しが、大好きだ。
こう言うアイロニーと言うか、ユニークな感じがアメリカの文学っぽい。

昔、兄貴と風呂で殴り合うのが流行った事がる。
本当に鼻血が出るくらいやっていた。
もちろん、ケンカでなくて何か殴るのも面白いし、殴られるのも面白かった。
何かわからないけど、変な爽快感があったのを思い出す。
あと、相手のパワーって身にしみてわかったりするし、意外と大した事ないって言う場合もある。

ケンカって嫌だけど、避けて通っていたら、大切なものを見落とす可能性が大きい。
この小説はその可能性って言うものを一つの大きいテーマとして扱っているし、その危険性もうながしている。

これは確かに映画にしたくなるのはわかる。
話は面白いが、もっとわかりやすくしたい欲求が出て来る。


ゲオには無かったので久々にツタヤまで行って借りて来た。
どこまで小説の良い所を表現できているか気になる。
案外うまくやっているかも、、。
明日見ます。

ちなみにサバイバーも映画化の予定があったのらしいが、飛行機をハイジャックするシーンから始まるので、その当時、同時多発テロと重なり、話は流れたそうだ。


腹筋198回。

0 件のコメント:

コメントを投稿