少し帰りが遅く夜の8時だったので、餃子の王将も混んでいないと思い寄ってみた。
それでも店先の順番待ちの名簿に名前を書こうと思ったら、すぐ通された。
カウンターは割と空いていて、白髪まじりのおじさんの隣に座った。
今日はレバニラ定食と決めていたので、座るなりすぐ注文した。
隣のおじさんは随分と迷ってた感じで、単品の唐揚げとチャーハンを頼んだ。
餃子の王将のアプリをダウンロードして、時間をつぶしていたが、隣のおじさんの唐揚げが割と早めに来た。
それからかなり待って僕のレバニラ定食が到着。
これは時間もかかる品揃えだ。
レバニラは普通にウマかったです。
野菜もシャリっと歯ごたえ良く、完璧だ。
まるたけライン
★★★★★★★★
星8です。
そんなレバニラを楽しんでいると、隣のおじさんが突然キレ出した。
向かいで料理している女の人に
白髪おじさん「ちょっと、チャーハン全然こないんだけどっ!!!」
確かに遅かった。
僕のレバニラが来てしばらく経っていた。
慌ててクレーム担当的な女の子が来て
店員の女の子「申し訳ございません!! すぐお持ちします!!」
白髪おじさん「これ、見てよ! もうメイン食べちゃうよ!」
と指差した唐揚げは残り小さい固まり2個だった。
勝手にメインと呼んでいるのも面白かったが、とにかく一度開いたフタは収まる様子はなく、
白髪おじさん「遅いよ、いくら待たせるよ!」
店員の女の子「申し訳ございません!!」
白髪おじさん「いくらなんでもヒドすぎるでしょこれ!!」
店員の女の子「はい大変失礼致しました!! すぐお持ち致します!!」
そして厨房に行ったと思ったら、本当にすぐ持ってきた。
チャーハンを持ってきた時も小言を執拗に言っていた。
唐揚げは残り1個。
しばらくチャーハンを黙ってモリモリ面白くなさそうに食べていたが、店員がまたやって来て
店員の女の子「先ほどは大変失礼致しました! それで当店としましてもお詫びとしてドリンク一つ無料とさせていただきます」
(キター、やはりあそこまでクレームつければ、こうなるわな)
白髪おじさん「ええ? いいよいいよ、、俺、車だし、」
(え?酒もらえるの?)
店員の女の子「あっ、、あの、ソフトドリンクの方もありますんで、、」
(普通はソフトドリンクだろ、図々しい、、。)
白髪おじさん「いや、いや、いいよいいよ、そんなんじゃないんだからさ、、ホントもういいよ」
おそらく人目が気になって来たかも知れない。
少し恥ずかしそうになっていた。
だけど厳密に言えば、隣の僕しか一部始終を知らない。
一度、店員は去ったがしばらくして再び来た。
片手にはウーロン茶。
店員の女の子「あの〜、本当に大変失礼致しました、、当店としましても、お詫びをしない訳にはいきませんので、ウーロン茶ですけどお召し上がりください」
白髪おじさんはもう無視していた。
キンキンの氷が詰まった丈の長いコップに、ウーロン茶が宝石の様に輝いていた。
果たして、そのウーロン茶、手をつけるんだろうか、、。
いや、あんだけ断っていたし、そんなんじゃないとも言っていた。
僕だったら、何かバツが悪いし、飲まないで帰るだろう。
その前にあんなに怒らんが、、。
おじさんは黙々とチャーハンをほおばる。
初老の人特有の疲弊した肌が上下に動く。
唐揚げはもうない。
横にはあらゆる角度の光を吸収して、美しく屹立するウーロン茶。
僕は自分の料理が食べ終わりそうなのを、ペースを落としてその行方を見守った。
飲んで欲しく無い。
いや、飲むはずが無い。
あれだけ怒ったのだ。
そこは中途半端にせず、怒りきって欲しい。
もうすでに、怒ったと言う時点で恥ずかしいのだが、下にはさらに下がある。
飲まずに行った方がまだいい。
頼む、白髪おじさん。
チャーハンをとうとう食べ終えた。
食べている間、一度もウーロン茶の方へ目を向けなかった。
やはり飲まないか、、。
まあ、ウーロン茶なんて水みたいなもんだから、あえて飲む事もないだろう。
!?
スっとおじさんのシワが多い手が宝石に伸びた。
えっ!?
飲む、、、?
ゴッキュゴッキュ飲んだ。
それはもう、、
何の迷いも無く。
ええ〜!!飲むのか〜、、、、。。
わからない、おじさんの中にも葛藤があったのだろう。
冷静になれば、あんなに怒る事もなかった。
そしてこれを飲まずに帰るのも気が引けたのかも知れない。
何より、そう、事の顛末は僕しか知らない。
だから僕に対して恥ずかしいと思わないのであれば、飲める。
さらに思った事だろう。
単品で頼むな。
セットで頼め。
あと、あんたのせいで、今日のブログ、更新するのに1時間近くかかってしまった。

また餃子の王将で食べたから、明日はまた77kg台だと思います。
腹筋197回。
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