2015年5月8日金曜日

いいよ!連れておいで!

実家に滞在中はネコがよく鳴きました。
クールでプライドが高い奴なので、あちら側からコミュニケーションを取ろうとはしてこないのですが、やけに鳴くので爪を見てみるとまたもや肉球にささりそうになっていました。

母さんにマメに爪を切ってよと言ってたのに、習慣がないから忘れてたそうです。
元来ネコは自分で勝手に爪を固いものにこすってとぐものだが、歳を取るとそれをやらなくなるのです。

いつも行っているペット病院に電話をかけたのですが、連休中は休みっぽくて出ません。
もう一軒違う所にかけたら電話には出てくれたのですが、今日は休みだと言ってきました。



でも「どんな用事だい?」とアネゴ風に聞いてきたので、ネコの爪が延び過ぎてしまって自分たちではおっかなくて切れないと言うと、「いいよ!じゃあ連れておいで!その子暴れるかい?」と返ってきたので「いいえ全然おとなしいです!すみません!すぐ行きます!」と電話を切ってネコもケースとかには入れずに手でそのまま持って車の後部座席に放り投げた。






連れてって休みの日なのにすみませんと病院の中に入った。
病院と言っても普通の一軒家を改造したしたようなこじんまりとした空間に所せましと檻があり、うなだれた犬とか猫がじっとこっちを見ている。
どれどれ、どんな感じだい?と威勢のいい初老の女性が出てきた。
横には無口な旦那さんが僕から黙ってネコを取り上げて台の上に乗せた。
早速爪を切ってもらおうと思ったら、電話が鳴った。

この空間のイニシアチブを完全に握っているというのが入って3秒でわかったが、女主人が電話に出て少し電話口の話を聞いてから、目はあいているのかあいてないのかどっちだ!とおそらくペットの様子がおかしくて動揺しているであろう客に落ち着かせる意味も込めて怒鳴った。

すごく頼もしい。
きっと幾多の生死という山場を乗り越えてきたであろうどっしりとした安心感がある。
無口の旦那はじっとネコの両足をつかんでいる。
まるで次の指示を待つ優秀な兵士のごとく動かない。

電話が終わった女主人はものの1分くらいでパチパチと手際よくネコの爪をずっとあーだこーだ電話で怒鳴ったテンションそのままに喋りながら切ってしまった。
たぶんさっきの電話の客で休みは無くなってしまったと思う。
きっともうお金で仕事はしていない感じが伝わってきます。




ネコの爪の切り方教えてもらいました。
肉球をギュっと押すと爪が奥からニュっと出てくるのです。
もちろんこんな便利な構造にできている事をネコは教えてくれない。





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