「続 男はつらいよ」を見ました。
まだ「続」と書かれた映画の第二弾です。
去年、第一回を見て面白かったので、もう一回見てやろうと思って借りました。
寅次郎38歳という設定でどうしようもないダメな兄がふらっと帰ってきて恋をして周りに迷惑をかけて一騒動するといったおなじみのパターンはもうこの第二回で完全に出来上がっています。
だけどこの憎めないろくでなしをどうして見ている方は好きになってしまうんでしょう。
高倉健や菅原文太といい国民的映画スターはみんなヤクザ者をよく演じてきましたし、観る方もちょっと世の中からはみ出した主人公を好んだ。
これは人情を表現しやすいというのもあるが、単純に事件を起こしやすい設定だからだと思います。
確かに朝から晩まで定時に仕事をこなしているサラリーマンからハプニングを起こすのは大変そうだし、つまらないかも知れない。
その点、寅さんはフラっと出て行ってフラっと戻ってくるという設定はすごく使いやすいと思います。
何と言っても「別れ」は日本人が好きな儚さをを演出できる。
「よお! さくら!」
「お兄ちゃん! 帰ってきたの?」
のやり取りはわかっていながらジワっと温かくもあり、切なさがあります。
とりあえず、飽きるまで寅さんシリーズ観て行きたいと思います。
でもこの「続」あたりの渥美清の年齢が寅次郎のベストなんだろうなあ。。
あと、この初代おいちゃん森川信が好きです。
寅さんが面倒事を起こした時の困り顔は最高です。
あの困った顔を(ほとんどの人が困りますが)観たいって言うのもあります。
この後2代、3代とおいちゃんは変わっていくのだけどこの森川信と比べてどうなのかそれも楽しみです。
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