半月湖から帰ってきて、僕もちょっとした登山家の気分だった。
往復で1時間半も歩いてきたのだから、半月湖というのは誰もが見れるものではない。
少し遅めの朝食を作る。
これからまた7kmくらい歩くのだから、しっかり腹にいれておかなくては馬力がつかない。
バターで焼いたパンにサンチュ、トマト、シーチキン、チーズ、ハムなどをマヨネーズをかけて食べる。
これがすごく美味しかった。
やっぱりちょっと面倒だったけど、野菜があると違うな。
トマトは前々日から凍らせて持ってきたので、ちょっと張りがなくなっていた。
サンドウィッチを食べ終えて、再びコーヒーを飲んだあと、ゆっくりテントを片付ける。
車はいつの間にか増えていた。
なんでもその道を好きな人はいるが、登山も好きになったらやめられない魅力が満載なんだろうな。
さあ、帰ろう。
ザックを背負い、気持ちいい重みを感じながらキャンプ場を出た。
ザックというのは重いのは重いのだが、体を包み込むように重みを分散させているので、背中をガっと後ろから鷲掴みされている感じだ。
その鷲掴み感がなんか気持ち良いのです。
昨日きた時はこのおおい茂る樹木達に不安を覚えたものだが、今は見慣れたのと、一度知った道なのですごくキレイに見えた。
来た時と同じ5号線をひたすら歩く。
動物注意の看板はいろいろ種類があるけど、ここはタヌキだった。
本当にいるのかな〜。
タヌキの絵柄にしたかっただけではなにのかな〜。
途中何度か休みつつ、1時間以上かけて駅近くまできた。
少し離れているが、日帰り入浴施設があるので、そこを目指す。
だけどなんか、おかしいなと思い、GPSでよく確認してみると。
逆方向に行っていた。
上にある青い目印が僕が歩いているところ。
そしてそのすぐ左にある緑のところを目指していた。
倶知安温泉ようていは左下にある。
なんであんなところに緑の目印をつけてしまったのか、それにしてもよく確認するべきだった。
さすがにヘトヘトで、大量の汗もかいていたので、戻る気にはならなかった。
ああ、風呂に入りたかった。。
でも、もう、いいや。
帰ろう。
昼も大幅に過ぎたし、14時の汽車にもちょうどいい時間だ。
そう思うと、もうさっさと帰りたくなった。
早く帰って家で風呂に入ってからビールを飲もう。

まだ1時間も時間があるので、ちょっとアメリカンなバーガーショップに入る。
全身汗まみれで、少し入るのをためらわれたが、奥の席に案内された。
メニューを見ると、こういう個人がやっているバーガーショップにありがちな値段の高さがある。
基本的に全部高い。
でももう、いいや。
かなり疲れているし、風呂に入れなかった分、贅沢しようではないか。
とりあえずコーラ。
レモネードの瓶に入っていた。
スタンダードなトマトベースのチーズバーガーを頼んだ。
味はというと、まずくはないが、美味しくもなかった。
しいてあげるなら、備え付けのマスタードが美味かった。
これなら今朝僕が作ったサンドウィッチの方が何倍もうまい。
まるたけライン
★★★
星3です。
セットで1,300円なり。
食べている途中、予約していたバーガーを取りに来た男性がいた。
なんか大人数分買い込んでいるので、これは相当額がいくのではないか、、。
店員:6,500円になります!
ええ〜!
どれだけ買ったかわからないが、所詮、パンとハンバーグだろ。
あと、このハンバーガーはまともに持って食べれない。
必ず崩れるので、結局、皿に置いて食べるようになる。
手でしっかりと持って食べれるのがハンバーガーというのに気づいた。
このハンバーガーは崩れるのを前提で作っている。
そう考えると、マクドナルドや、その他の店は多方面からハンバーガーを考えて作っているんだろう。
そんな考えを巡らせていると、何だか完璧なハンバーガーを作れるような気がしてきた。
今度僕も一から作ってみよう。
食べ終わって、倶知安駅に向かった。
曇り空とはいえ、十分に暑かった。
駅のトイレで汗で全部濡れたTシャツを脱ぐ。
三枚目のTシャツに着替える。
風呂には入れなかったけど、生き返った。
駅内は涼しかったので、それ以上汗はかかずに済んだ。
汽車がくるまで15分ほどあった。
壁に貼ってあるポスターを色々見てたが、
自衛隊の募集ポスターが、あまりにも現実と違うイメージなのでひどいなと思った。
陸、海、空、すべてイメージを女性(壇蜜)というのもむちゃくちゃだが、右の円でかこったマークに描かれているのも女性のキャラクターだった。
でも今、自衛隊員は安保法案のせいで、すごく減少しているのだそうです。
だから防衛省の方としても、あの手この手のやりくりから来る迷走だと思い、簡単には批判できません。
なして始めから少しごまかそうとしているのかと、何も知らないで初めて見た僕はそう思った。
日焼けして苦悩する自衛隊員のビジュアルの方が絶対好感もてると思うが、このポスターで訴えたいターゲットは若者であり、僕ではないのです。
倶知安駅は切符を駅員さんが一つ一つハンコを押していきます。
それも昔の名残なのか、切符の端に切れ目を入れるホチキス型のように、切符を挟んで押していった。
帰りの汽車はリトルフィートのディキシーチキンをiTunesで買ってずっとリピートで聴いて帰った。
懐かしい。。
学生時代を思い出し、ツンと鼻にくるものがある。
思えばリトルフィートはウィリンばっか聞いていて、この名曲を買ってなかった。
僕はこの詩が大好きで、いつもこの歌を聴く時は歌詞カードをみながら聴いた。
今回もネットで和訳を載せてくれてるサイトがあったので見ながら聴いていた。
アタイのデキシー・チキンになってくれたら
あんたのテネシー・ラムになったげる
そして手を取り合って歩きましょう
デキシー・ランドを
デキシー・ランドを
あんたのテネシー・ラムになったげる
そして手を取り合って歩きましょう
デキシー・ランドを
デキシー・ランドを
この歌詞は自分だけにこの歌を歌ってくれた忘れらない女性が、あるバーに行ったらバーテンダーやその他の客たちもみんなこの歌を知っていて大合唱で歌ったという笑えるオチが見事なんですが、今改めて聴いてみるともっと一味違ったものを感じます。
それがどうしてだろうと考えているうちに札幌に着いた。
結局結論は出なかったけど、こんな感じでいいような気がした。
家に着くと卵ケースに入った卵二つが真夏の部屋の中で食べ物では無くなっていた。
まあ、今回は持っていったとしても使わなかったかもしれない。
3回目の徒歩キャンを終えたが、今回も楽しかったというよりは、また別の感覚を得られたという事に喜びを感じています。
徒歩キャンは車で行くドア・ツー・ドアのキャンプと違い、刻々と目まぐるしく変化に富んだものであることを改めて感じています。
別に遠くに行かなくても、近くに色々な発見があり、そこで自分がどう感じるかだけなので、徒歩キャンにより無限の感動が得られるのではないかと思っています。
今度はお盆過ぎに行こうと計画しています。
徒歩くっちゃん 終。
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