今回は距離も最長なのと、上り坂が多かったのでかなり疲れた。
下着類はすべて汗で濡れてしまった。
とりあえず、荷物を出してみたものの、なかなかテント設営までやる気が起こらない。
と言っても、特に見るべきものは何もなく。
今まで泊まってきたすべてのキャンプの中でもここが一番殺風景なところだった。
時間は午後3時くらいだったか、羊蹄山から下山してくる人が後をたたなかった。
チリンチリンと、クマ避けの鈴をほとんどの人がつけて鳴らすので、かなりうるさい。
僕は完全に風習の違う民族の村にやってきた者だった。
炊事場はトイレに近いところに一つしかない。
と言っても屋根なしの蛇口が3つ無造作にある程度だ。
下山してきた登山者が次々と靴を洗っていた。
どうやら山頂の方は雨だったらしく、道は相当ぬかるんでいる状態で、ひどい目にあったそうだ。
ひどい目もクソもこんな曇り空の日に登るんだから、わかっていての事だと思う。
炊事場が空いたので、水を汲みにいった。
羊蹄山の近くなので、すごく美味しい水だった。
ささっとテントを組み立てて、すぐ中に入った。
この季節の蚊は
やっと座れた。
しばらく横になっていたが、腹も少し減っていたので、炭をおこした。
しかし今年も3回目の徒歩キャンとなると、この行為にそれほど新鮮なものを感じなくなっている。
正確に言えば、外でテントを張って寝ることが特別な日常ではなくなっているということだ。
まずはニンニクを焼く。
二玉持ってきたのだが、塩胡椒でもふって食べるとクセになるほど美味しくて、どんどん食べてしまった。
最後の方はセブンイレブンのクリームリゾットと一緒に煮込んだ。
これに無洗米も加えて容量を増やしたのだが、かなりうまかった。
こんな山奥でもセブンクオリティを感じてしまう。
そしていつものホルモンと。
ビール。
冷凍したホルモンと一緒にくクーラーボックスに入れておいたので、しっかり冷えていた。
汗も乾いてきて、もう後は寝るだけだ。
僕からあとに来たソロキャンパーがいた。
道具はどれもワンランク上のやつで揃えていた。
分厚いステーキを焼いて、タバコをふかしているの見ると、悪くないなと思えた。
1人の休日の過ごし方として開放感に溢れている。
どうやら登山するような感じにも見えなかったので、僕と同じく純粋にキャンプをしにきたのだ。
それは心強い。
ただ、彼も思った事だろう。
ここ(半月湖キャンプ場)ではなかったんじゃないかと。
この後、突然頭痛が、、。
体をおこしていられないくらいガンガンする、、、。
ポッドキャストを聞きながら、目をつぶり横になる。
日も沈んできて、ふくろうが鳴く。
ホルモンも残して、テントのジッパーを閉める。
いつもだったらキツネとかがくるので、食べ物関係はしっかりテント内にいれるのだが、それすらもできないくらい、頭痛が激しかった。
明日、雨が降るかもしれないし、この調子の悪さはヤバイかもしれないな。
もっと体調が悪くなったらどうしようかな、、。
タクシーでも呼ぶかな。。
そんな風に少し不安になりながら、なんとか眠った。
目を覚ましたのは夜中の3時くらい。
体を起こすとまだ頭痛はしていたが、いくぶんマシになっていた。
良かった。
回復しているという事は治るという事だ。
何か腹にいれたら良くなるのではと思い、バーナーでお湯を沸かし、らーめんてつやのインスタント麺を食べる。
蚊が入ってくるので、天井のジッパーを開けた換気だけにした。
食べ残した、カリカリに焼けたホルモンも一緒に食べたが、美味しかった。
確か少々値段が高かった気がするが、キャンプ時の非常食としては、どうせならできるだけ高価なインスタントラーメンにしたほうがいい。
ラーメンを完食すると、少し調子が戻ってきたような気がした。
そしてすぐにまた眠くなってきたので、寝袋の中に潜り込み、ふくろうの「フォーフォー」という鳴き声を催眠術のような頼りにして眠りについた。
続きます。
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