2015年7月6日月曜日

マンガで世界を変えようと思った男

「マンガで世界を変えようと思った男」という映画を見ました。


映画と言うかジョニーデップがラルフステッドマンという風刺画家にインタビューするドキュメンタリータッチの映像です。

「ラスベガスをやっつけろ」という有名な映画があるんですが、ジョニーデップはそれの主役であるジャーナリストのハンターSトンプソン(映画の中での名前はラウル・デューク)を演じています。

この映画は元々同名の小説が有名でその本はこのラルフステッドマンが挿絵を担当した事も売れた理由なんだそうです。

ゴリラズの絵を描いているジェイミーヒューレットみたいな絵というか、同じイギリス人だし、彼が真似したんでしょうけど、彼とは違って世の中にある目をそむけたくなる場面を切り取って見せてくれる人です。




映画の中で絵を作成する場面があるのですが、真っ白いキャンバスに筆をインクにつけて適当に振り下ろします。
その大胆さといったら一切の迷いがないから見ていてすごく気持ちいい。
本人も狙ったところにいっている感じはなく、出来上がったものをただ受け入れ、そこから何か少しでも新しいものが顔を覗かせたらしっかり掴んで離さないで発展させる手法のようです。
そして出来上がったもの全部に言えるのですが、元々意図的に寸分の狂いもなくこの絵にしようとしたんじゃないかと思わせるものがあります。

ラルフステッドマンの制作場所に置いてある画材はどれも汚くて手入れなどしている感じが見受けられない。。
インクも全部フタが開きっぱなしだし、そこら中に飛び散って壁とかは真っ黒だ。
でもそれでいて、服には一切汚れがない。

レオナルドダヴィンチが好き。
反社会性のものが好き。

この二つが見事にうまく混ざり合っている。
大胆さと繊細さ。
話す内容も絵も。

いつもとんでもない行動を起こして刺激を与えてくれた最大の相棒ハンターSトンプソンはもういない。
彼自身が問題を起こすことはない。
きっとすごく真面目でまともな人だ。
と僕は思った。

余談だだが、横にいるインタビューアーのジョニーデップは感嘆の声を漏らしたり、感動しすぎて言葉につまってたりしているのですが何か見ていて体が太い。
太いというか、太マッチョと言ったくらいか。
それが映画全編を通してずっと気になっていた。
そして入れ墨こんなに多かったけ?
入れ墨が入った人の役か腕を長袖なんかで隠せる役しかできないだろ。







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