2018年4月11日水曜日

日高唔郎

このまえ、道民で知らない人はいないくらい有名なラジオパーソナリティ日高唔郎が亡くなった。



去年あたりから、隔週で土曜日は出勤しているのですが、いつも同僚がラジコで日高晤郎ショーをかけるので、たまに耳をかたむけるくらいで流して聞いていた。

レポーターの女性を公開説教をしたり、今かけたばっかりの歌手をけなしたりとやりたい放題。
これが少し若い人が言うのであれば、パワハラだったり、歌手のイメージダウンだったりと問題になっていたと思うが、北海道というローカルで治外法権的な唯一何を言っても許される存在だった。

歯に衣着せぬというのを地でいくとはまさにこの人のことなのだが、スポンサーに対しては気持ち悪いほど商品を褒めちぎるなど、全てが本音のようで演技のようで芸の中に収まっている。

日高晤郎ショーは35年も続いていて、朝の8時から夕方の5時までやっているとてもハードな番組です。
昔は朝なんとなく耳に入ってきた日高晤郎の声が夕方にまだしゃべっているのを驚いたもので、いったいこんなに長く誰が聞くのかと呆れたものでした。

番組の印象として、日高晤郎は「いつでもしゃべっていい」というルールがあります。
例えばスポンサーの商品の宣伝や街角インタビュー、天気予報にいたるまで、ありとあらゆる隙間に割ってしゃべっていいので、レポーターや予報士は常に日高晤郎のツッコミを意識しつつ、本来のインタビューや説明をこなさなければならないので、相当な熟練者でないと対応できない。

あとは日高晤郎に言ったあとには必ず笑い声を盛らなければならない。
この笑い声も「アハハハー」くらに削ぎ落としていないと、進行のテンポが悪くなるので、非常に難しい。

日高晤郎が何を言うのより、好き勝手やっている雰囲気を楽しむのが日高晤郎ショーだったのかもしれない。
いずれにしても彼がいなくなったことは道民にとって非常に大事件で、中には結構やる気や張りがなくってしまった年配の方もおらっしゃるかもしれない。

でも大丈夫。
彼が育てた芦別の天才「よーへい」がいます。




僕は彼を本当にすごいと思っていて、どんな事態も彼一人いればすべてがおさまるところにおさまってしまう。
底抜けに明るく、しゃべりによどみがない。
早くじじいになって何を言ってもいい雰囲気になってもらいものですが、その時は僕もじじいになっているので、どうでも良くなっているかもしれない。

日高晤郎毒舌名言集とか、ブチギレ名場面などの音源があったら即買うんだけど、でないよなーそんなの。




2 件のコメント:

  1. ガラスペンはかせ2018年4月20日 14:17

    亡くなられたのはとても残念ですが育てた後継者がいるのですね〜、
    その人がいなくなっても、魂は受け継がれていくのであればそれはとても素晴らしいことです
    北海道といえば、安全地帯も、北海道が誇るアーティストですね〜

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  2. 安全地帯は玉置浩二だけが旭川出身だと思っていたら違ったんですね!
    ググりました。
    最近偶然レンタルして聴いていましたが、大人なムーディーっぽい音だけではなく
    いろんなジャンルで曲を作っていることを知りました。
    バンドとしての実力は努力の裏付けなんでしょうね。

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